好きか嫌いかを問わず、一種のコミュニケーション手段として確立された存在であるアルコール。
大人であれば普段から口にする機会の多いアルコールですが、飲みすぎると当然、身体に悪いことは言うまでもありません。
しかもアルコールはニキビを悪化することでも知られ、ニキビが気になる人は上手に付き合いたいものです。
ニキビを悪化させない、アルコールの上手な摂り方はあるのでしょうか?
ニキビにアルコールが良くない理由
1.糖分を過剰に摂取する危険性
ビールや日本酒、チューハイやカクテルなどには糖分がたっぷり含まれています。
「チョコレートはニキビの原因になる」と言われることがありますが、これは糖質が皮脂の過剰分泌を促し、毛穴を詰まらせてニキビの原因になるため。
それと同様、糖分が多い上記のアルコールはニキビができたり、悪化したりする原因になってしまうのです。
2.毒素の排出をブロック
お酒を飲むことによる肝臓機能の低下は知られていますが、肝臓は毒素を排出するための、非常に大切な臓器です。
ところがアルコールによってデトックス作用が妨げられるので、当然ニキビの原因となる毒素を溜め込みやすい状態に。
排出しきれなかった毒素が吹き出物やニキビとして、肌表面に表れてしまうのです。
3.ビタミンB群の消費
アルコールを摂取すると、それを代謝させようとビタミンB群が積極的に消費されます。
ビタミンB群には皮脂を分解したり、肌の原料となるタンパク質を合成したりする働きがありますが、本来肌に使われるはずのビタミンB群がアルコールの代謝に使われてしまいます。
その結果、ニキビをはじめとする様々な肌トラブルが引き起こされてしまうのです。
4.睡眠の質の低下
「お酒を飲むと眠れる」というイメージがありますが、確かにアルコールは寝つきを良くするものの、睡眠の質を低下させることが分かっています。
本来肌を修復させるはずの睡眠を十分に取れないことでニキビができやすく、悪化しやすくなってしまうのです。
ニキビができやすい人のアルコールとの付き合い方
1.蒸留酒を選ぶ
糖質がたっぷり含まれた醸造酒(ビール、日本酒、ワインなど)に比べ、蒸留酒であれば糖質はかなり控えめ。
蒸留酒はウイスキー、焼酎、テキーラ、ジン、泡盛などが該当します。
2.飲みすぎに注意
アルコールの分解酵素は個人差があるため、適切な量は一概には言えませんが、ニキビが気になる人は乾杯の1杯だけにとどめるなどの注意が必要です。
ただしあまりに我慢しすぎてストレスになると、かえってニキビを増やす可能性もあります。
そのため週に数日間は休肝日を作る、1杯目は好きなお酒を選んで2杯目以降は蒸留酒を選ぶなど、自分なりのルールを作るのもおすすめです。
まとめ
「ニキビのためにお酒は絶対にNG」というわけでなく、アルコールと上手に付き合うことでニキビの原因を作りにくくすることができます。
料理に使う少量のお酒にまで神経質になる必要はありませんが、今まで好きなだけの量のアルコールを飲んでいた人は、減らすように努力しましょう。
またバランスの良い食事を基本にし、アルコールによって失われがちな栄養素も積極的に補給するようにして下さいね。