高橋 明日美ビオチンって、ニキビにはいいの?それとも悪いの?
結論、ビオチンは皮膚をつくる材料のひとつですが、飲めばニキビが減るという性質のものではありません。




髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。


監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。


監修
山田 まほ
Oliss脂性肌担当
23歳。美容専門学校卒。中学から常時ニキビ5〜10個。小学生の頃からプールや体育が憂鬱で、肌のことで嫌な思いもたくさんしてきました。「皮脂を取りすぎるから余計に出る」という悪循環をolissで学び、保湿をちゃんとすることで肌が変わりました。今は脂性肌のお客様に「洗いすぎない勇気」を一緒に見つけるお手伝いをしています。


監修 山田 まほ
Oliss脂性肌担当
23歳。美容専門学校卒。中学から常時ニキビ5〜10個。小学生の頃からプールや体育が憂鬱で、肌のことで嫌な思いもたくさんしてきました。「皮脂を取りすぎるから余計に出る」という悪循環をolissで学び、保湿をちゃんとすることで肌が変わりました。今は脂性肌のお客様に「洗いすぎない勇気」を一緒に見つけるお手伝いをしています。
この記事で紹介する7本は、次の3つを満たすサプリ・医薬品から選びました。
- ビオチン、またはビタミンB2・B6・パントテン酸のいずれかを表示成分としていること
- 区分(栄養機能食品・第3類医薬品など)と1日あたりの摂取目安量が、メーカー公式サイトで公開されていること
- 1〜3ヶ月続けたときの費用を計算できる価格が、メーカー公式サイトで公開されていること
選定はoliss編集部が行い、医学的な内容は上記の監修者が確認しています。
効果の優劣を比較検証したものではなく、上の3条件を満たす製品を並べたものです。
この記事で最初に取り上げるリビハは、ニキビ専門サロンolissのオリジナルサプリです。
カウンセリングでお客さまの食生活をうかがうなかで、毎日の食事だけでは補いにくい栄養があることが見えてきました。それをそのまま1本にまとめたのがリビハです。
リビハ以外の6本は市販品です。メーカーとの取引関係はなく、記事内のリンクから当メディアに手数料などの収益が入ることもありません。
ニキビ向けにビオチン・ビタミンB群のサプリを選ぶときの3つの見方
- ビオチン単体か、B群をまとめてかを先に決める
- 1日あたりの量を、食事の基準と並べて見る
- 区分によって、その製品に書けることが変わる
ビオチンのサプリは、成分名で検索すると数百円のものから数千円のものまで並びます。価格差の中身は、ほとんどが「何を何mg入れているか」の違いです。
次の3つを順番に見るだけで、候補はかなり絞れます。店頭でもオンラインでも同じ順番で確認してみてください。
ビオチン単体か、B群をまとめてかを先に決める
ビオチンのサプリは、大きく2種類に分かれます。ビオチンだけを高い量で入れたものと、B群8種類をまとめて入れたものです。
ビタミンB群は、体の中でそれぞれ別の反応を担当しています。ビオチンだけを増やしても、ほかが足りていなければその工程で止まります。
皮膚に関わる栄養機能表示が認められているのは、ビオチン・ビタミンB2・ナイアシン・パントテン酸・ビタミンB6などです。肌を理由に選ぶなら、まずはこの並びが揃っているB群タイプから始めるほうが無理がありません。
逆に、すでにマルチビタミンを飲んでいて「ビオチンだけ足したい」という段階なら、単体タイプが選択肢になります。
迷ったときは、いま飲んでいるサプリの成分表を見て次のように分けてください。
- 何も飲んでいない → B群8種類がまとまったタイプから始める
- マルチビタミンを飲んでいるが、B2・B6が1〜2mg程度しかない → B群専用タイプに切り替える
- B群は足りているが、ビオチンだけ表示がない → ビオチン単体を足す



olissのカウンセリングでも、単体のサプリを何種類も併用している方をよく見かけます。種類を増やす前に、1本でどこまで揃うかを確認したほうが続きます。
1日あたりの量を、食事の基準と並べて見る
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、ビオチンの目安量は成人で1日50μgとされています(※1)。
市販のB群サプリの多くは、この50μgをそのまま1日分に置いています。一方、ビオチン単体のサプリには500μg、つまり10倍の量を入れている製品もあります。
ここで大事なのは、多いほど良いという足し算にはならないという点です。ビオチンは水に溶けるビタミンで、余った分は尿として出ていきます。
B群の主な栄養素について、食事の基準と市販サプリのおおよその配合量を並べると次のようになります。
| 栄養素 | 食事摂取基準(成人・1日) | 市販B群サプリの例 |
|---|---|---|
| ビオチン | 目安量 50μg | 50μg(B群タイプ)/500μg(単体タイプ) |
| ビタミンB2 | 推奨量 男性1.6〜1.7mg・女性1.2mg | 12〜30mg |
| ビタミンB6 | 推奨量 男性1.5mg・女性1.2mg | 10〜30mg |
| パントテン酸 | 目安量 男性6mg・女性5mg | 10〜40mg |
数字を見ると、ビオチンだけが「食事の基準とほぼ同じ量」で設計されていることがわかります。ほかのB群は基準の10倍前後が普通です。
この差は、ビオチンがもともと不足しにくい栄養素だからです。腸内細菌でもつくられるため、通常の食生活で欠乏することはまれとされています。
区分によって、その製品に書けることが変わる
同じ売り場に並んでいても、栄養機能食品と第3類医薬品では書ける言葉がまったく違います。
「にきび」という言葉をパッケージに書けるのは、承認を受けた医薬品だけです。栄養機能食品は「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」までしか書けません。
| 区分 | 書けること | 向いている段階 |
|---|---|---|
| 栄養機能食品 | 「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」などの栄養機能表示 | 不足しがちな栄養を長く補いたいとき |
| 第3類医薬品 | 「肌あれ、にきび」など承認された効能・効果 | いま出ている肌あれ・にきびに対応したいとき |
どちらが上ということではありません。「足りない分を長く補う」のか「いま出ているものに対応する」のかで、選ぶ棚が変わるだけです。
医薬品には1ヶ月ほど使って改善がなければ医師か薬剤師に相談する、という但し書きが必ず付いています。期限が決まっているぶん、判断はつけやすくなります。



「サプリを1年飲み続けているけれど変化がない」という相談は本当に多いです。区分を選ぶ時点で、いつ見切るかも一緒に決めておいてください。



皮脂の量そのものが気になっている方は、栄養素の選び方が少し変わります。
テカリや毛穴の目立ちが主な悩みなら、B群に加えてどの栄養素を足すかまで整理しておくと選びやすくなります。
関連記事:サプリで皮脂の分泌は抑えられる?ニキビに効果的な栄養素と選び方
ビオチン・ビタミンB群のサプリ・医薬品おすすめ7選
ここからは、ビオチンまたはビタミンB2・B6・パントテン酸を表示成分としている製品を、目的別に3つのグループに分けて紹介します。
番号は順位ではなく、タイプごとの並び順です。最初のグループの1番目にあるリビハだけがolissのオリジナル商品で、残る6本は市販品です。番号はグループが変わるたびに1から振り直しています。
価格は2026年8月時点でメーカー公式サイトに掲載されている金額です。困っている状態が近いグループから見てみてください。
ビオチンとビタミンB群をまとめて補いたい人におすすめの3品
- osmyss リビハ サプリメント
- ネイチャーメイド ビタミンBコンプレックス
- ディアナチュラ ビタミンB MIX
1.osmyss リビハ サプリメント


olissが自社で開発している栄養機能食品です。ビオチン・パントテン酸・ビタミンB2・ビタミンB6の4つを、栄養機能表示の対象成分として表示しています。
表示できる内容は「パントテン酸・ビオチン・ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」「ビタミンB6は、たんぱく質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」の2つです。
| 区分 | 栄養機能食品 |
| 栄養機能表示の成分 | ビオチン/パントテン酸/ビタミンB2/ビタミンB6 |
| そのほかの配合成分 | 殺菌乳酸菌体、ビフィズス菌、イヌリン(食物繊維)、コラーゲンペプチド、ハトムギエキス |
| 価格 | 8,424円(定期配送は5%オフ) |
B群だけでなく、乳酸菌や食物繊維も一緒に重ねている点が特徴です。食事の内容にも心当たりがあり、まとめて底上げしたい方に向きます。
※価格や仕様は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
\価格は8,424円、定期便なら5%OFF!/
2.ネイチャーメイド ビタミンBコンプレックス
大塚製薬の栄養機能食品です。ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・葉酸の8種類を1粒にまとめています。
ビオチンは50μg、ビタミンB2は12.0mg、ビタミンB6は10.0mg、パントテン酸は10.0mgです。60粒入り(60日分・1日1粒目安)でメーカー希望小売価格780円(税抜)。
1日1粒で8種類が揃い、2ヶ月分で1,000円を切る構成です。まずB群という枠を試したい方の入口に向きます。乳成分を含むため、アレルギーのある方は原材料の確認が必要です。
3.ディアナチュラ ビタミンB MIX
アサヒグループ食品の栄養機能食品(ビタミンB12、ナイアシン、ビオチン)です。B群8種類に、イノシトールとロイシンを加えています。
ビオチンは50μg、ビタミンB2は30.0mg、ビタミンB6は30.0mg、パントテン酸は40.0mgと、B群側の量は前述のビタミンBコンプレックスより多めです。60粒入り(60日分・1日1粒目安)で希望小売価格788円(税込)。
栄養機能表示として「ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」「ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」の2つが記載されています。ドラッグストアで手に取りやすく、量もしっかり入っている一本です。



このグループは「何から始めればいいかわからない」という段階の方向けです。まずB群を1本に絞ってから、足りない分を考えるほうが迷いません。
価格を抑えて1日1粒から始めたい人におすすめの2品
- DHC 持続型ビオチン 30日分
- ネイチャーメイド マルチビタミン
1.DHC 持続型ビオチン 30日分
DHCの栄養機能食品(ビオチン)です。1粒あたりビオチン500μgで、1日1粒が目安。30日分で378円(税込)です。
ゆっくり溶けるタイムリリース処方を採用しています。ビオチンは水溶性のため一度に多く摂っても余った分は排出される、という前提に合わせた設計です。
栄養機能表示は「ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」の1つ。ビオチン以外は入っていないので、すでにマルチビタミンを飲んでいる方の足し算用と考えるのが現実的です。
なお500μgは、食事摂取基準の目安量50μgの10倍にあたる量です。この量を飲む場合は血液検査への影響を知っておく必要があるため、記事後半の解説も確認してください。
2.ネイチャーメイド マルチビタミン
大塚製薬の栄養機能食品で、12種類のビタミンを1粒にまとめた製品です。50粒入り(50日分・1日1粒目安)でメーカー希望小売価格980円(税抜)。
ビオチンは50μg、ビタミンB2は1.7mg、ビタミンB6は2mg、パントテン酸は6mgと、B群の量は食事摂取基準に近い水準です。かわりにビタミンCが300mg、ビタミンAが600μg入っています。
B群を多く摂りたいというより、食事全体の偏りが気になる方に向く配合です。B群を厚めに入れたい場合は、前のグループのB群専用タイプのほうが噛み合います。



価格だけで決めると、必要な栄養が入っていないまま続けることになります。1粒あたりの安さより、何が何mg入っているかで比べてください。
いま出ている肌あれ・にきびに対応したい人におすすめの2品
- ハイチオールBクリア
- チョコラBBプラス
1.ハイチオールBクリア
エスエス製薬の第3類医薬品(ビタミンB2主薬製剤)です。承認されている効能・効果は「次の諸症状の緩和:肌あれ、にきび、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、口内炎、口角炎、口唇炎、舌炎、目の充血、目のかゆみ、赤鼻」です。
成人1日量3錠中に、ビオチン100μg、L-システイン80mg、ビタミンB2リン酸エステル38mg、ビタミンB6を50mg、ニコチン酸アミド40mg、パントテン酸カルシウム20mgなどを配合しています。
今回の7本のなかで、ビオチンを配合したうえで「にきび」を効能に持つ唯一の製品です。1日1回の服用で、72錠2,068円・180錠3,058円(いずれも税込)。11才未満は服用できません。
1ヶ月ほど使っても改善がみられない場合は医師または薬剤師に相談する、という但し書きが添付文書に記載されています。
2.チョコラBBプラス
エーザイの第3類医薬品です。効能・効果は「次の諸症状の緩和:肌あれ、にきび・吹き出物、口内炎、口角炎、口唇炎、皮膚炎、湿疹、かぶれ、ただれ、舌の炎症、赤ら顔に伴う顔のほてり、目の充血、目のかゆみ」です。
成人1日量2錠中に、ビタミンB2リン酸エステル38mg、ビタミンB6を50mg、ビタミンB1硝酸塩20mg、ニコチン酸アミド40mg、パントテン酸カルシウム20mgを配合。60錠1,694円(税込)です。
ビオチンは入っていないため、成分名で探している方の第一候補にはなりません。一方で、B2の配合量は一般用医薬品の承認基準における最大量とされており、朝夕2回に分けて飲む設計です。15歳未満は服用できません。



このグループは、いま赤みや吹き出物が出ている段階の方向けです。1ヶ月を目安に見て、変わらなければ薬を替えるより原因を見に行ってください。
ビタミンC・E・Aや亜鉛まで含めて、どれを自分に足すべきかを先に決めておくと、サプリの本数を増やさずに済みます。
ビオチンとビタミンB群は、肌の中でそれぞれ何を担当しているのか
- ビオチンは酵素を動かす側にいる栄養素
- ビタミンB2・B6は脂質とたんぱく質の代謝を担当する
- ビオチンは足りなくなりにくい栄養素でもある
「ビオチンは肌にいい」とだけ覚えていると、量を増やす方向に判断がぶれます。
B群はそれぞれ担当している工程が違い、役割が重なっていません。ここを分けて理解しておくと、何を足すべきかが自分で決められるようになります。
ビオチンは酵素を動かす側にいる栄養素
ビオチンは、ビタミンB7とも呼ばれる水溶性ビタミンです。体の中ではカルボキシラーゼという酵素の補酵素として働きます。
補酵素というのは、酵素が仕事をするときに必要な部品のことです。ビオチンそのものが皮膚になるのではなく、糖や脂質、アミノ酸を組み替える工程を回す側にいます。
皮膚の細胞は、たんぱく質と脂質でできています。その材料を作る工程が滞れば、当然できあがりにも影響します。
栄養機能食品として表示できるのが「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」という言い方になっているのも、この位置づけによるものです。助ける、であって、治す、ではありません。
ビオチンが「美容ビタミン」と呼ばれるようになったのは、不足したときに皮膚炎や脱毛が起こることが早くから知られていたためです。
ただしこれは「なくなると困る」という話であって、「増やすほど良くなる」という話ではありません。ここが入れ替わったまま広まっているのが、今の売り場の状況です。
ビタミンB2・B6は脂質とたんぱく質の代謝を担当する
ビタミンB2は脂質の代謝、ビタミンB6はたんぱく質の代謝に関わります。どちらも皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素として表示が認められています。
市販のビタミンB2主薬製剤が「肌あれ、にきび」を効能に持っているのも、この脂質代謝との関係が背景にあります。
B群それぞれの担当を整理すると、次のようになります。
| 栄養素 | おもに関わる代謝 | 栄養機能表示(食品の場合) |
|---|---|---|
| ビオチン | 糖・脂質・アミノ酸(補酵素として) | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける |
| ビタミンB2 | 脂質 | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける |
| ビタミンB6 | たんぱく質 | たんぱく質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける |
| パントテン酸 | 糖・脂質(補酵素Aの材料) | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける |
| ナイアシン | 糖・脂質・たんぱく質 | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける |
並べてみると、「皮膚や粘膜の健康維持を助ける」と表示できるB群は1つではないことがわかります。ビオチンだけを特別扱いする理由は、栄養学の側にはありません。



ビオチンだけを高い量で飲んでいて、B2やB6は入っていなかった、という方は珍しくありません。成分表の1行目だけで判断しないでください。
ビオチンは足りなくなりにくい栄養素でもある
ビオチンは、レバー・卵黄・落花生・アーモンドなど幅広い食品に含まれています。加えて、腸内細菌によっても一部つくられます。
そのため、通常の食生活で不足することはまれとされています。食事摂取基準でも、推奨量ではなく目安量として1日50μgが示されています(※1)。
不足が起こりうるのは、限られた条件のときです。生の卵白を大量に食べ続けた場合、卵白に含まれるアビジンがビオチンと結びついて吸収を妨げることが知られています。
ただしアビジンは加熱で働かなくなるため、ゆで卵や目玉焼きで問題になることはありません。「卵はニキビに悪い」という話とは別の文脈です。
皮膚科ではビオチンを内服する治療が行われることもありますが、これは医療機関が判断して行う医療行為です。市販のサプリで同じことをしようとするものではありません。



「足りていないから肌が荒れている」と決めつけるのが、いちばん危ない入り方です。まず足りていない根拠があるのかを、食事の中身から確かめてください。
サプリを足す前に、いまの食事にどの栄養素が入っていないのかを見ておくと、買う本数が減ります。
サプリを飲んでもニキビが変わらないときに考えられること
- そもそも足りていた可能性がある
- 一緒に入っているビタミンB6・B12の量を確認する
- 高用量のビオチンは血液検査の結果に影響することがある
3ヶ月飲み続けても何も変わらない、という声はよくいただきます。
この場合に疑うべきは、量ではなく前提のほうです。足りていないものを補ったのか、もともと足りていたものを増やしただけなのかで、結果はまったく変わります。
そもそも足りていた可能性がある
栄養素の補給で変化が出るのは、不足していた場合に限られます。足りている状態からさらに足しても、余った分は排出されるだけです。
ビオチンは前述のとおり、通常の食事で不足しにくい栄養素です。「ビオチンを飲んでも変わらなかった」は、失敗ではなく足りていた証拠かもしれません。
この場合、次に見るのは栄養ではなく別の要因です。皮脂の量、洗顔やメイクの摩擦、ホルモンの波、寝ている時間など、心当たりは人によって違います。
サプリを別のブランドに買い替える前に、変えていない条件がないかを一度書き出してみてください。確認したいのは次の5つです。
- 同じ場所にできているか、毎回違う場所か
- 洗顔の回数・こする強さを、この3ヶ月で変えたか
- 生理周期と悪化のタイミングが重なっていないか
- 寝ている時間が6時間を下回る日が週に何日あるか
- 朝食を抜いた日に、昼と夜で何を食べているか
書き出してみて1つも動いていないなら、サプリを替えても結果は変わりません。先に動かすべき条件のほうが見つかります。
一緒に入っているビタミンB6・B12の量を確認する
B群サプリを飲み始めてから吹き出物が増えた、という相談も一定数あります。
この場合に確認したいのは、ビオチンではなく同じ製品に入っているビタミンB6とビタミンB12の量です。高用量のB12を摂取した後に、ざ瘡に似た発疹が出た症例が報告されています。
市販のB群サプリでは、ビタミンB12は15〜20μg前後に設計されているものが一般的です。数千μg単位の高用量サプリとは設計が違います。
飲み始めと悪化のタイミングが重なっているなら、まず1〜2週間やめてみて、戻るかどうかを見るのがいちばん早い切り分けです。パントテン酸を含めた詳しい整理はパントテン酸でニキビが悪化した?でまとめています。
高用量のビオチンは血液検査の結果に影響することがある
これはニキビとは別の話ですが、ビオチンを高い量で飲む場合に必ず知っておいてほしい点です。
ビオチンを大量に内服していると、血液検査の一部で実際とは違う数値が出ることがあります。PMDA(※3)と日本小児科学会(※2)からも注意喚起が出されています。
多くの検査でビオチンとアビジンの結合を利用しているため、検体の中のビオチンが測定を邪魔してしまうのが理由です。
甲状腺ホルモンが高く、TSHが低く出て、バセドウ病のような検査所見を示した症例が報告されています。ほかにもトロポニン、NT-proBNP、LH、FSHなど多くの項目で影響が知られています。
一方で、1日300μg程度までのマルチビタミンでは干渉しないと考えられています。問題になるのは、それを大きく超える量を飲んでいる場合です。
健康診断や通院の予定があるときは、飲んでいるサプリの名前と量を医師に伝えてください。中断の要否も含めて判断してもらえます。



サプリは「飲んでいるもの」ではなく「摂っている成分と量」で伝えるのが確実です。受診のときはパッケージの写真を1枚撮って持っていってください。
ビオチン・ビタミンB群サプリのよくある質問
ビオチン・ビタミンB群とニキビのまとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
- ビオチンは皮膚をつくる工程を回す側の栄養素。単体で特別扱いする理由はない
- 「皮膚や粘膜の健康維持を助ける」と表示できるB群は、ビオチン以外にもある
- ビオチンの目安量は1日50μg。B群サプリの多くはこの量に合わせている
- 「にきび」と書けるのは承認を受けた医薬品だけ。区分で選ぶ棚が変わる
- 飲んでも変わらないときは、そもそも足りていた可能性を先に疑う
- 高用量のビオチンは血液検査に影響することがある。受診前に医師へ伝える
ビオチンとビタミンB群は、足りていない人が補ったときに意味を持つ栄養素です。
成分名ではなく、いまの食事に何が入っていないかから選べば、買い替えの回数はぐっと減らせます。1ヶ月を目安に、結果を見ながら調整してみてください。
参考文献
1. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
2. 公益社団法人日本小児科学会「ビオチン大量内服による検査値異常に係る注意喚起」https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=119
3. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「関係団体からの医療安全情報などについてのお知らせ」https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/medical-safety-info/0011.html
4. 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023.pdf
※ 本記事はニキビケアに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や医薬品の効能を保証するものではありません。肌トラブルが気になる方は、専門の医療機関(皮膚科)への相談をおすすめします。
※ 効果には個人差があります。
※ 掲載している製品情報・価格は執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
















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