高橋 明日美フラーレンって、結局ビタミンCとどう違うんですか?
結論、自分が減りながら働くビタミンCと違い、活性酸素を抱え込んで離さないタイプの成分です。



フラーレンは医薬部外品の有効成分ではありません。
全成分表示の見方・認定マークの意味・おすすめ9本まで解説します。


髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。


監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。


監修
田中 ゆい
oliss混合肌担当
26歳。元コスメカウンター勤務。高校時代に脂性肌用ケアに全振りして頬が荒れた経験から、「肌は一つのタイプに収まらない」と学びゾーン別ケアにたどり着きました。olissでは混合肌のお客様を3年以上担当し、Tゾーンと頬で化粧水を使い分ける「ゾーン別設計」を一緒に組み立てています。コロナ期のマスクニキビに悩むお客様が急増した時期も、部位別の原因切り分けで多くの方の肌を見てきました。


監修 田中 ゆい
oliss混合肌担当
26歳。元コスメカウンター勤務。高校時代に脂性肌用ケアに全振りして頬が荒れた経験から、「肌は一つのタイプに収まらない」と学びゾーン別ケアにたどり着きました。olissでは混合肌のお客様を3年以上担当し、Tゾーンと頬で化粧水を使い分ける「ゾーン別設計」を一緒に組み立てています。コロナ期のマスクニキビに悩むお客様が急増した時期も、部位別の原因切り分けで多くの方の肌を見てきました。
この記事で紹介する9本は、次の3つを満たす製品から選びました。
- 全成分表示に「フラーレン」が記載されていること
- 区分(化粧品/医薬部外品)がメーカー公式サイトで確認できること
- メーカー公式サイトで、2026年8月時点で継続して購入できること
選定はoliss編集部が行い、内容は上記の監修者が確認しています。
効果の優劣を比較検証したものではなく、上の3条件を満たす製品を並べたものです。
最初にご紹介するアキュールは、ニキビ専門サロンolissのオリジナル商品です。
サロンで見てきた肌の状態をもとに処方を組んだ1本なので、この記事でも最初にご紹介しています。
ニキビ専門サロンに来店されたお客さまの需要とカウンセリングの経験をもとに制作した化粧水です。
2番目以降の8本は市販品です。メーカーとの取引関係はなく、記事内のリンクから当メディアに手数料などの収益が入ることもありません。


フラーレンは「抗酸化」を目的に配合される化粧品成分
フラーレンは、抗酸化を目的として化粧品に配合される成分です。
炭素原子60個がサッカーボールのように並んだ分子で、1996年のノーベル化学賞の対象になった物質でもあります。
活性酸素を分子の表面に吸着して抱え込む性質があるとされ、その働きを目的に化粧品へ使われるようになりました。
原料化したのは日本のビタミンC60バイオリサーチ社で、同社の説明によれば水溶性フラーレンを世界で初めて実用化した会社です(※1)。
ここで先に押さえておきたいことがあります。フラーレンは医薬部外品の有効成分ではありません。
厚生労働省が2008年に公開した薬用化粧品の有効成分リストにも、フラーレンの名前はありません(※2)。今回調べた9本もすべて化粧品で、フラーレンは配合成分として入っています。
つまり「フラーレンだからシミが消える」「ニキビが治る」と書ける製品は、そもそも存在しません。肌を整えて、うるおいを与える範囲の成分だと考えておくのが正確です。



「フラーレン配合」をうたう化粧水・美容液は何十種類もあります。
最初に、olissがつくった1本を紹介します。
olissオリジナルの化粧水|osmyss アキュール


医師監修のニキビ専門サロンolissのオリジナル商品です。
市販ルートには乗せていない、olissにしか置いていない専売品です。
- フラーレン
全成分表示の5番目に記載された配合成分(医薬部外品の有効成分ではありません) - リンゴ果実培養細胞エキス/グリセリン/BG/ジグリセリン
うるおいを与えて肌を整える保湿成分
「フラーレン配合」と書かれていても、成分が20個も30個も並んだ最後のほうに置かれている製品は少なくありません。
アキュールは全成分が11個しかなく、そのうち5番目にフラーレンが来ます。
水・グリセリン・BG・ジグリセリンという保湿ベースの、すぐ後ろの位置です。
全成分は分量の多い順に並べるのが原則なので、この位置は公式サイトの表示から誰でも確認できます。
配合成分を絞っているぶん、何が入っているかを把握したまま続けられます。
この並びを重視しているのは、サロンの現場で見てきたことがあるからです。
肌が荒れたときに、何が原因だったのかを本人がたどれないケースがとても多いからです。
サロンで肌を見続けてきたからこそ、入っているものを把握したまま続けられることを優先しています。
価格は150mLで4,598円です。
オイル・エタノール・シリコーンを使わず配合成分を11個に絞っていること、そしてolissでしか扱っていない専売品であることが、この価格の理由です。



150mL入りなので、顔だけでなく背中や胸元にも使えます。
区分は化粧品なので、うたえるのは「うるおいを与える」「肌を整える」の範囲です。
\内容量150mL・4,598円(税込)/定期便なら5%OFF!/
公式サイトはこちら
※定期便は30日・42日・60日の間隔から選べます。いつでもスキップ・解約できます。
※価格や仕様は変更される場合があります。
フラーレン配合化粧品のおすすめ9選【早見表】
先に一覧を置いておきます。1番目のアキュールはolissのオリジナル商品で、残る8品は市販品です。番号は順位ではなく、選び方のタイプごとの並び順です。
商品名をタップすると、記事後半のくわしい解説にジャンプします。
| 商品名 | 作成元 | 剤形 | 価格 | フラーレンの位置 | こんな人に向く |
|---|---|---|---|---|---|
| 1.Osmyssアキュール化粧水 | ニキビ専門サロンoliss | 化粧水 | 150mL 4,598円 | 全11成分中5番目 | 今のケアを崩さず1本足したい方 |
| 2.トゥヴェール 水溶性フラーレン | トゥヴェール | 原液 美容液 | 10mL 2,200円 | 全6成分中6番目(原液10%配合と公式表示) | 原液をいちばん安く試したい方 |
| 3.TUNEMAKERS フラーレン | チューンメーカーズ | 原液 美容液 | 10mL 3,410円 | 全5成分中4番目・R.S.マークあり | 店頭で現物を見て買いたい方 |
| 4.ルルルン ハイドラFマスク | Dr.LuLuLun | シート マスク | 7枚 770円 | 全26成分中7番目 | まず1週間だけ試したい方 |
| 5.トゥヴェール クリスタル | トゥヴェール | 先行 美容液 | 20mL 3,770円 | 二剤の全55成分中41番目・R.S.マークあり | 混ぜる手間より成分数を取る方 |
| 6.ラミナーゼ モイストローション | 皮膚臨床薬理研究所 | 化粧水 | 120mL 4,400円 | 全61成分中59番目 | エタノール無配合がいい方 |
| 7.BMモイストリポセラムFCE | ビューティーモール | 美容液 | 30mL 8,800円 | 全44成分中15番目・R.S.認証あり | 公式の情報公開量を重視する方 |
| 8.フラセラ ローション | Dr.Wakaba | 化粧水 | 120mL 9,350円 | 全40成分中4番目 | 表示位置の上位さを重視する方 |
| 9.フラセラ セラム | Dr.Wakaba | 美容液 | 30mL 13,200円 | 全43成分中4番目 | ライン使いを前提にする方 |
9品すべて「化粧品」です。フラーレンは医薬部外品の有効成分ではないため、医薬部外品のフラーレン配合品は存在しません。区分では差がつかないので、全成分表示のどのあたりに書かれているかと、認定マークの有無で比べています。
※価格は2026年8月時点の各社公式サイトの表示(税込)。「フラーレンの位置」は各公式サイトの全成分表示を先頭から数えた順番で、配合量そのものを示すものではありません。R.S.(Radical Sponge)マークは、規定値以上の配合を示すものとして各社公式サイトに記載があったものだけを載せています。価格・仕様は変更される場合があります。
合うものは肌のタイプで変わります。迷ったら、9問・約1分の肌タイプ診断で方向だけ先に確かめられます。
※新しいタブで開くので、この記事に戻ってこられます。
フラーレン配合化粧品の選び方
- 全成分表示の「どのあたり」にフラーレンがあるかを見る
- 認定マークがあれば、配合量の目安がつく
- 水溶性か油溶性かは、使う剤形で決まる
先に見たとおり、フラーレンには「有効成分の欄を見る」という、医薬部外品でおなじみの選び方が使えません。
代わりに見るところが3つあります。順番に確認すれば、候補はかなり絞れます。
全成分表示の「どのあたり」にフラーレンがあるかを見る
化粧品の全成分表示は、配合量の多い順に並べるのが基本ルールです。厚生労働省の通知でそう定められています(※3)。
ただし同じ通知に例外があります。配合量が1%以下の成分は、互いに順不同で書いてよいとされています。
ここがフラーレン選びの分かれ目です。1%以下の成分は並び順が自由なので、後ろのほうにある成分の量は表示からは読み取れません。
逆に、フラーレンが上のほう(水や保湿ベースのすぐ後ろ)に書かれている製品は、最後尾にある製品より多く入っている可能性があります。
ただし表示位置だけで配合量を確定することはできません。フラーレンは原液の状態で配合されるため、原液を多く使っていても成分そのものの表示位置は後ろになることがあります。
あくまで手がかりのひとつです。それでも、パッケージの裏か公式サイトの全成分欄を先に見る習慣はつけておいて損はありません。



olissのカウンセリングでも「フラーレン入りを使っている」という方は多いのですが、成分表示の何番目かまで見ている方はほとんどいません。
認定マークがあれば、配合量の目安がつく
化粧品用のフラーレン原料は、国内ではビタミンC60バイオリサーチ社の供給が中心です。そこには規定値以上を配合した製品だけが使えるロゴマークの制度があります。
代表的なのは、水溶性の「Radical Sponge(ラジカルスポンジ)」と、油溶性の「LipoFullerene(リポフラーレン)」の2つです。
フラーレン化粧品を扱う専門店の解説によれば、マークを表示できる基準は、フラーレン原料を製品全体の1%以上配合していることとされています(※5)。
ここも読み違えやすいところです。あくまで原料としての1%であり、フラーレンという成分そのものが1%という意味ではありません。
ただし、マークの表示は義務ではありません。規定値以上入っていてもマークを付けていない製品はあります。「マークがない=少ない」とは限らないので、そこは断定しないでください。
実際、今回9本を調べた中で、公式サイトに規定値以上と明記していたのは3本だけでした。判断材料として使える製品のほうが少ない、というのが実情です。
水溶性か油溶性かは、使う剤形で決まる
フラーレンには水に溶けるタイプと、油に溶けるタイプがあります。抗酸化の働き方そのものに差はないという説明が一般的です(※5)。
違いはどんな化粧品に混ぜられるかです。水溶性は化粧水・ミスト・ジェルまで幅広く使え、油溶性はオイルやクリーム、バーム系に向きます。
| 探している剤形 | 入っている可能性が高いタイプ |
|---|---|
| 化粧水・ミスト | 水溶性(ラジカルスポンジ) |
| 美容液・原液 | 水溶性が中心。オイル状なら油溶性 |
| クリーム・バーム | 油溶性(リポフラーレン) |
| オールインワン・シートマスク | 水溶性 |
ここでも注意点があります。公式サイトで水溶性・油溶性のどちらかを明記しているブランドは、実はかなり少数です。
今回の9本でも、水溶性・油溶性の別を公式サイトで判別できたのは4本でした。種類にこだわるより、毎日ためらわず使える剤形かどうかで選ぶほうが現実的です。



成分の種類を突き詰めても、続かなければ意味がありません。朝晩の手順に無理なく入る剤形を、成分と同じくらい重視してください。
フラーレン以外の成分もあわせて見ておくと、1本にどこまで求めるかが決めやすくなります。
フラーレン配合化粧品のおすすめ9選
ここからは、メーカー公式サイトの全成分表示でフラーレンを確認できた化粧水・美容液・シートマスクを紹介します。
番号は順位ではなく、選び方のタイプごとの並び順です。ランキング形式で探している方も、まずは自分に近いグループから見てみてください。
1番目のアキュールはolissのオリジナル商品、2番目以降は市販品です。価格は2026年8月時点の公式サイト表示(税込)です。
成分を増やさずフラーレンだけ足したい方におすすめの3品
- osmyss アキュール 化粧水
- トゥヴェール 水溶性フラーレン
- TUNEMAKERS フラーレン
1.osmyss アキュール 化粧水


ニキビ専門サロンolissのオリジナル商品で、区分は化粧品です。
全成分は11個で、フラーレンは5番目に記載されています。
もうひとつの特徴成分がリンゴ果実培養細胞エキス(保湿成分)です。うるおいを与えて肌を整える役割を担っています。
| 区分 | 化粧品 |
| 剤形 | 化粧水 |
| フラーレンの位置 | 全成分11個中5番目 |
| おもな配合成分 | グリセリン、BG、ジグリセリン、フラーレン、リンゴ果実培養細胞エキス |
| 内容量・価格 | 150mL/4,598円(定期便は5%オフ) |
エタノール・オイル・シリコーンは配合していません。石油系界面活性剤・合成着色料・合成香料・鉱物油も使っていません。ただし、すべての方に刺激が出ないという意味ではありません。
※価格や仕様は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
2.トゥヴェール 水溶性フラーレン
トゥヴェールの化粧品で、10mLの原液タイプの美容液です。全成分は水・BG・1,2-ヘキサンジオール・ペンチレングリコール・PVP・フラーレンの6個だけです。
公式サイトでは水溶性フラーレン原液を10%配合と説明されています。価格は2,200円で、原液タイプの中では手に取りやすい価格です。
なお、この製品はフラーレンが全成分の最後にあります。「原液を10%配合」と「フラーレン成分が10%」は別の意味なので、表示位置と原液の比率は分けて読んでください。
濃い茶褐色でややとろみがあり、化粧水の直後に使う指定です。いま使っているスキンケアを変えずに、フラーレンだけを足したい方に向いています。
3.TUNEMAKERS フラーレン
チューンメーカーズの化粧品で、こちらも10mLの原液タイプです。全成分は水・BG・1,2-ヘキサンジオール・フラーレン・PVPの5個です。
公式サイトには、容器のR.S.マークが規定値以上を配合した証であると明記されています。3,410円で、ロフトなどのバラエティショップでも扱いがあります。
原液シリーズなので、手持ちの化粧水に数滴混ぜる使い方もできます。店頭で現物を見てから買いたい方の選択肢です。



このグループは「今のケアを崩したくない」方向けです。成分が少ないぶん、合わなかったときに原因を切り分けやすいのも利点です。
ドラッグストア・バラエティショップで手に取れる2品
- ルルルン ハイドラ F マスク
- トゥヴェール クリスタルエッセンス モイスト
先に結論をお伝えします。フラーレン配合でドラッグストアの棚に並んでいる製品は、ほとんどありません。
フラーレンは原料の価格が高く、1,000円前後のプチプラ帯まで降りてきていないのが実情です。今回調べた範囲では、店頭流通で確認できたのは次の2品でした。
4.ルルルン ハイドラ F マスク
Dr.LuLuLunの化粧品のシートマスクです。全成分の7番目にフラーレンが記載されています。
7枚入りで770円と、今回の9本で唯一1,000円を切る価格です。ガラクトミセス培養液や真珠母貝エキス、ナイアシンアミド、アスコルビルグルコシド(いずれも保湿成分)も配合されています。
公式サイトに取扱店舗の検索ページがあり、ドラッグストアやバラエティショップで探せます。まず1週間だけ試してみたい方に向きます。
5.トゥヴェール クリスタルエッセンス モイスト
トゥヴェールの化粧品で、粉末の一剤(0.9g)と液体の二剤(20mL)を使う直前に混ぜる先行美容液です。3,770円で、ロフトでの取り扱いがあります。
公式サイトにRadical Spongeマークはフラーレンを規定値以上配合した証であると明記されています。
今回、規定値以上を公式に書いている数少ない製品のひとつです。ただし二剤の全成分表示では55個中41番目で、マークと表示位置は別の話として読んでください。
ビタミンC誘導体APPSを1%、ビタミンE誘導体TPNa、ヒト型セラミド5種も配合しています。混ぜる手間はありますが、1本で複数の成分をまとめたい方に向きます。



「ドラッグストアで買えるフラーレン化粧品」を探して見つからないのは、探し方の問題ではありません。そもそも棚に並んでいる数が少ないのです。
ビタミンC誘導体などと重ねたい方におすすめの4品
- ラミナーゼ モイストローション
- ビューティーモール BMモイストリポセラムFCE
- フラセラ アンフェイディング ローション
- フラセラ アンフェイディング セラム
6.ラミナーゼ モイストローション
皮膚臨床薬理研究所の化粧品で、120mLの化粧水です。フラーレンは保湿成分として配合されていますが、全成分61個のうち59番目と、今回の9本のなかでは表示位置がもっとも後ろです。
特徴は5種類のビタミン系成分をまとめて配合している点です。ナイアシンアミド、パルミチン酸レチノール、アスコルビン酸Na、酢酸トコフェロールなどが入っています。
4,400円で、このグループでは最も低い価格帯です。アルコールと防腐剤を配合しない設計なので、エタノール配合の化粧水を避けたい方の選択肢になります。
7.ビューティーモール BMモイストリポセラムFCE
ビューティーモールの化粧品で、30mLの美容液です。8,800円と価格は上がりますが、公式サイトで公開されている情報量は今回の9本の中では多いほうです。
公式サイトでRadical Sponge認証マークの取得を明示しており、原料が植物由来である点も公開されています。
ビタミンC誘導体APPS・VC-IP、ナイアシンアミド4%、ヒト型セラミド5種を重ねた設計です。アルコールを配合しておらず、フラーレンとビタミンC誘導体を1本にまとめたい方に向きます。
8.フラセラ アンフェイディング ローション
Dr.Wakabaの化粧品で、120mLの化粧水です。全成分の4番目にフラーレンが記載されています。
今回の9本の中でも、フラーレンの表示位置がとくに上のほうにある製品です。公式サイトでは、同ブランドの中では高い比率で配合していると説明されています(配合量の数値は非公開)。
APPS、α-アルブチン、セラミド1・3・6Ⅱも配合しています。とろみのあるテクスチャーで、9,350円です。精油の香りがあるため、無香料でないと使いにくい方は避けてください。
9.フラセラ アンフェイディング セラム
同じくDr.Wakabaの化粧品で、30mLの美容液です。こちらも全成分の4番目にフラーレンがあります。
APPSに加え、α-アルブチン、エラグ酸、プラセンタエキス、エクトインを重ねています。13,200円で、今回の9本ではいちばん高い価格帯です。
同ブランドのローションと重ねて使う設計なので、ライン使いを前提に考えている方向けです。1本だけ試したい段階では、価格が合いにくいかもしれません。



このグループは1本の単価が上がります。まず原液タイプで肌に合うかを確かめてから移るほうが、失敗が少なくなります。
フラーレンは他の抗酸化成分と何が違うのか
- ビタミンC誘導体との違いは「自分が減るかどうか」
- ビタミンE・アスタキサンチンとは担当する場所が違う
- レチノールと一緒に使ってよいのか
抗酸化をうたう成分は、フラーレンのほかにもたくさんあります。ビタミンC誘導体、ビタミンE、アスタキサンチン、ポリフェノール類などです。
これらは競合ではなく、働く場所と働き方が違う成分です。違いが分かると、いま自分に足りていないのがどれかも見えてきます。
ビタミンC誘導体との違いは「自分が減るかどうか」
ビタミンCは、自分が酸化されることで相手の酸化を肩代わりします。つまり働くたびに自分が減っていく成分です。
一方フラーレンは、活性酸素を分子の表面に吸着して抱え込むタイプだと説明されています。原料メーカーはこの違いを、反応して消費されにくい点として挙げています(※1)。
ここは「フラーレンのほうが優れている」という話ではありません。ビタミンCは化粧品では、うるおいを与えて肌を整える目的でも配合されます。
実際、フラーレン配合の製品はビタミンC誘導体と一緒に入っていることが多く、今回の9本でも6本がAPPSなどのビタミンC誘導体を併記していました。



どちらを選ぶかで迷う方が多いのですが、実際の製品は最初から両方入っていることのほうが多いです。
ビタミンE・アスタキサンチンとは担当する場所が違う
肌の角層は、水になじむ層と油になじむ層が交互に重なった構造をしています。活性酸素はその両方で発生します。
ビタミンEは油の側で働く成分で、水溶性のビタミンCと組ませて使われることが多くなります。
アスタキサンチンはサケやエビの赤い色素で知られるカロテノイドです。色が濃いため、配合すると製品自体が赤みを帯びるという扱いにくさがあります。
| 成分 | 働き方の特徴 | 選ぶときの注意点 |
|---|---|---|
| フラーレン | 活性酸素を分子に抱え込む。働いても減りにくいとされる | 有効成分ではない。全成分の表示位置で量を推測する |
| ビタミンC誘導体 | 自分が酸化されて相手を守る。整肌・保湿の目的でも配合される | 誘導体の種類と濃度で刺激の出方が変わる |
| ビタミンE誘導体 | 油の側で働く。ビタミンCと組み合わせて使われる | 油溶性のため、さっぱりした化粧水には入りにくい |
| アスタキサンチン | カロテノイドの一種。油の側で働く | 色が濃く、製品や衣類に色が移ることがある |
どれか1つに絞る必要はありません。フラーレンは水にも油にも配合できる形が用意されているぶん、剤形の選択肢が広い成分だと言えます。
レチノールと一緒に使ってよいのか
フラーレンとレチノールの併用を禁止しているメーカーは、今回調べた範囲では見当たりませんでした。
ただし気をつけるのはレチノール側です。レチノールは使い始めに皮むけや赤みが出ることがあり、そこに新しい成分を同時に足すと原因が分からなくなります。
順番としては、片方を1か月続けて肌の反応を見てから、もう片方を足すほうが安全です。同じ日に2つ新しいものを始めない、が基本になります。
レチノールは紫外線で分解されやすいため夜に使うのが一般的です。フラーレンは朝晩どちらでも使えるので、時間帯を分けるのもひとつの方法です。
併用を考えている方は、先にレチノール側の使い方を固めておくと判断しやすくなります。
フラーレン配合化粧品はニキビ肌でも使えるのか
- 「ニキビを治す成分」ではないという前提
- いま炎症が出ているときの使い方
フラーレン配合の化粧品は、ニキビのある肌に使ってはいけない成分ではありません。今回の9本も、すべて顔に使う化粧水・美容液・シートマスクです。
検索すると「危険」という言葉が出てきますが、これは工業用の粉体を扱う文脈の話が混ざったものです。経緯とEUの評価はフラーレン化粧品の口コミが割れる理由と安全性で整理しています。
ただし期待する内容を間違えると、買い替えを繰り返すことになります。2点だけ押さえてください。
「ニキビを治す成分」ではないという前提
くり返しになりますが、フラーレンは医薬部外品の有効成分ではありません。「にきびを防ぐ」という効能をうたえる立場にない成分です。
ニキビを防ぐ目的で成分を選ぶなら、グリチルリチン酸ジカリウムやイソプロピルメチルフェノールを有効成分に配合した医薬部外品が該当します。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、ニキビそのものへの対応は外用薬や内服薬が中心に置かれています(※4)。化粧品はその周りを整える役割です。
フラーレンに期待できるのは、肌を整えてうるおいを与えるところまでです。ここを分けて考えられると、製品への評価もぶれなくなります。
いま炎症が出ているときの使い方
赤く腫れたニキビや、膿をもったニキビがある時期は、新しい化粧品を試す時期ではありません。
肌が荒れているときは、合う合わないの判断そのものが正しくできません。落ち着いてから試すほうが、結果的に早く判断がつきます。
使う場合も、炎症のある部分は避けて周囲だけにのばしてください。フラーレン配合の原液タイプはとろみが強いものが多く、こすらないと広がりにくいことがあります。
肌が生まれ変わる周期はおよそ4〜6週間です。数日でやめると、判断がつく前に終わってしまいます。まずは1か月を目安に続けてみてください。



痛みをともなうニキビが広がっているときは、化粧品を探す前に皮膚科への相談をおすすめします。順番を間違えると、跡が残ることがあります。
美容液は化粧水より成分の選択肢が広いので、あわせて確認しておくと選びやすくなります。
フラーレン化粧品に関するよくある質問
フラーレン配合化粧品のまとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
- フラーレンは医薬部外品の有効成分ではなく、化粧品の配合成分
- 全成分表示の位置は配合量の手がかりになる。ただし位置だけでは確定できない
- 認定マークはフラーレン原料を1%以上配合した製品の目印。表示は義務ではない
- 水溶性と油溶性で抗酸化の働きに差はない。剤形の合うほうを選ぶ
- ドラッグストアの店頭に並んでいる製品はごく少ない
- ビタミンC誘導体とは働き方が違い、多くの製品は最初から両方入っている
- ニキビそのものへの対応は外用薬。化粧品はその周りを整える役割
フラーレンは、成分名だけが独り歩きしやすい成分です。うたえる範囲がはっきり決まっているぶん、広告の言葉と実態の差が出やすいとも言えます。
見るべきは商品名のうたい文句ではなく、全成分表示の何番目にフラーレンがあるかです。そこを確認する習慣がつくと、買い替えの回数はぐっと減らせます。
参考文献
1. ビタミンC60バイオリサーチ株式会社(化粧品用フラーレン原料メーカー)https://www.vc60.com/
2. 厚生労働省医薬食品局審査管理課「いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」(薬食審査発第1225001号・平成20年12月25日)https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/yakuyou_kounou_1.pdf
3. 厚生労働省医薬局審査管理課・監視指導麻薬対策課「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬審発第163号・医薬監麻発第220号)https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta7768&dataType=1&pageNo=1
4. 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023.pdf
5. ビューティーモール(フラーレン化粧品専門店)「フラーレン認証マークについて」https://www.beautymall.jp/hpgen/HPB/entries/476.html/「油溶性のリポフラーレンと水溶性のラジカルスポンジの違いは?」https://www.beautymall.jp/column/fullerene/difference-strengths-weaknesses/
※ 本記事はスキンケアに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や医薬品の効能を保証するものではありません。肌トラブルが気になる方は、専門の医療機関(皮膚科)への相談をおすすめします。
※ 効果には個人差があります。
※ 掲載している製品情報・価格は執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
















コメント
コメント一覧 (2件)
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