
高橋 明日美ニキビにステロイドって使っていいの?
結論、ステロイド外用薬はニキビ治療の第一選択薬ではなく、ガイドラインでも積極的には推奨されていません。
医師の判断で短期間だけ使われるケースはありますが、自己判断での使用は避けてください。



この記事では、ステロイドがニキビに使われる場面と使ってはいけない場面、副作用のリスク、ガイドライン推奨のニキビ専用薬との違いを整理しています。
「皮膚科で処方されたけど不安」「市販のステロイドを塗っていいかわからない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。


監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。


監修
鈴木 しおり
oliss敏感肌担当
28歳。元アトピー患者・成分マニア。小学生からアトピー、思春期にニキビも加わり「何を塗っても荒れる」状態に。皮膚科を何軒もはしごした末、「引くケア」に転換し成分を極限まで絞ったシンプルケアにたどり着きました。olissでは敏感肌のお客様に、成分表の読み方やパッチテストの段階的な導入法をお伝えしています。


監修 鈴木 しおり
oliss敏感肌担当
28歳。元アトピー患者・成分マニア。小学生からアトピー、思春期にニキビも加わり「何を塗っても荒れる」状態に。皮膚科を何軒もはしごした末、「引くケア」に転換し成分を極限まで絞ったシンプルケアにたどり着きました。olissでは敏感肌のお客様に、成分表の読み方やパッチテストの段階的な導入法をお伝えしています。



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ニキビにステロイドは使える?基本の考え方
ステロイド外用薬は、ニキビ治療において第一選択薬ではありません。
日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」でも、ステロイド外用はニキビ治療の標準的な選択肢として推奨されていません(※1)。
ニキビ治療の基本は、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル(ベピオ)といったニキビ専用の外用薬です。
ただし、炎症が非常に強い赤ニキビや膿を持った黄ニキビに対して、短期間の炎症コントロールを目的に、他の治療薬と併用する形で処方されるケースはあります。
この場合もあくまで「急性期の消火活動」であり、使用期間は1〜2週間が基本です。
軽症のニキビ(白ニキビ・黒ニキビ)にステロイドは適応外であり、自己判断でのステロイド塗布は「ステロイド痤瘡」という悪化パターンを招くリスクがあります。



「ステロイド=怖い薬」ではなく、「ステロイド=ニキビ向きの薬ではない」が正確な理解です。
医師の管理下で短期間使う分には問題ありませんが、ニキビを根本から治す薬ではない点を押さえておきましょう。
ニキビに使えるステロイドの種類と強さ5段階
- ステロイドの強さは5段階に分かれる
- ニキビには弱い〜普通の強さが選ばれやすい
- 顔と体で使い分けが必要
ステロイド外用薬は作用の強さによって5段階にランク分けされています。
皮膚科ではニキビの状態・部位・年齢を踏まえて適切な強さが選ばれます。
| ランク | 強さ | 代表的な薬剤 | ニキビでの使用 |
|---|---|---|---|
| Ⅴ群 | 弱い(Weak) | プレドニゾロン、コートリル | 顔・小児に処方されやすい |
| Ⅳ群 | 普通(Medium) | ロコイド、リドメックス、キンダベート | 顔のニキビに使われる主力 |
| Ⅲ群 | 強い(Strong) | リンデロンV、リンデロンVG、ボアラ | 顔以外の体に短期使用 |
| Ⅱ群 | とても強い(Very Strong) | アンテベート、マイザー、フルメタ | ニキビでは基本使わない |
| Ⅰ群 | 最強(Strongest) | デルモベート、ダイアコート | ニキビでは処方されない |
弱い〜普通のステロイド(Ⅴ群・Ⅳ群)
ニキビ治療で顔に処方されやすいのは、弱い(Ⅴ群)〜普通(Ⅳ群)の強さのステロイドです。
代表的なのはロコイド軟膏(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)、リドメックスコーワ、キンダベート軟膏などです。
顔の皮膚は体の他の部位と比べて薄く、薬剤の吸収率が高いため、強いステロイドを使うと副作用が出やすくなります。
1〜2週間を目安に短期間で使用し、炎症が治まったら速やかに終了するのが基本的な処方パターンです。
自己判断で継続したり、別の部位に流用したりするのは避けてください。
強いステロイド(Ⅲ群)
Ⅲ群(Strong)のステロイドは、顔に使われることは少なく、主に背中ニキビや胸のニキビなど体幹部の炎症が強いケースに短期で処方されます。
代表的なのはリンデロンV軟膏やリンデロンVGクリームです。
リンデロンVGは抗生物質(ゲンタマイシン)が配合されているため、細菌感染を伴う炎症ニキビにも使われます。
ただし顔への自己判断での塗布は避けるべき強さであり、皮膚萎縮や毛細血管拡張のリスクに注意が必要です(※2)。
とても強い〜最強のステロイド(Ⅱ群・Ⅰ群)
アンテベート、マイザー、フルメタ、デルモベートといったⅡ群・Ⅰ群のステロイドは、ニキビ治療で処方されることはほぼありません。
これらは重度のアトピー性皮膚炎や乾癬に対して使われる強さです。
自宅に残っているⅡ群・Ⅰ群のステロイドを「ニキビに効くかも」と自己判断で塗るのは、副作用のリスクを考えると避けてください。



ステロイドのランク表を見て「自分が処方された薬はどこに入るんだろう?」と気になった方は、薬の名前をこの表と照らし合わせてみてください。
顔に使うならⅣ群以下が基本です。
ニキビに処方される代表的なステロイド外用薬
- ロコイド軟膏(顔のニキビに最も使われやすい)
- リンデロンVG(抗生物質入り・体幹向き)
- テラ・コートリル(市販で買えるステロイド)
ニキビに関連してよく名前が挙がるステロイド外用薬を3つ紹介します。
それぞれ強さや特徴が異なるため、処方された薬がどれに該当するか確認してみてください。
ロコイド軟膏(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)
ロコイド軟膏はⅣ群(普通)に分類されるステロイドで、顔のニキビに処方される頻度が最も高い薬のひとつです。
炎症を抑える力がありつつ、顔の薄い皮膚にも比較的使いやすい強さとされています。
赤ニキビの腫れや痛みを短期間で鎮めたいときに、ニキビ専用薬(アダパレンや過酸化ベンゾイル)と併用する形で処方されるのが一般的です。
単独でニキビを治す薬ではないため、「ロコイドだけ塗っていれば治る」という使い方は適切ではありません。
リンデロンVG(ベタメタゾン+ゲンタマイシン)
リンデロンVGはⅢ群(強い)のステロイドに、抗生物質のゲンタマイシンを配合した薬です。
ステロイドの抗炎症作用と抗生物質の抗菌作用を同時に発揮できるため、細菌感染を伴う炎症性ニキビに処方されることがあります。
ただしⅢ群は顔に使うには強めのランクです。
背中や胸のニキビに短期間処方されるケースが中心で、顔に自己判断で塗ることは避けてください。
テラ・コートリル軟膏(市販薬)
テラ・コートリルはⅤ群(弱い)のステロイド(ヒドロコルチゾン)に、抗生物質のオキシテトラサイクリンを配合した市販薬です。
ドラッグストアで購入できるため、「ニキビに塗れるステロイド」として名前を見かけることがあります。
市販薬であっても自己判断での長期使用はリスクがあります。
5〜6日使っても改善しない場合は、皮膚科でニキビ専用薬を処方してもらうほうが治療効率は高くなります。



「ロコイドとリンデロン、どっちが強いの?」と聞かれることが多いですが、ロコイドはⅣ群(普通)、リンデロンVGはⅢ群(強い)でワンランク違います。
顔にはロコイド、体にはリンデロンVGという使い分けが基本です。
ニキビにステロイドを使うリスクと副作用3つ
- ステロイド痤瘡(ざそう)— ニキビが増えるリスク
- 皮膚萎縮・毛細血管拡張 — 皮膚が薄くなる
- リバウンド現象 — 中止後に炎症が再燃する
ステロイド外用薬をニキビに使う最大のリスクは「ステロイド痤瘡(ざそう)」です。
ステロイドを塗り続けると、免疫抑制作用によって皮膚のバリア機能が低下し、毛穴にアクネ菌や真菌が増殖しやすくなります。
その結果、もともとのニキビが悪化したり、塗った範囲に新しいニキビが大量発生したりするのがステロイド痤瘡です(※3)。
ステロイド痤瘡(ざそう)
ステロイド痤瘡は、ステロイドの長期使用で起こるニキビの悪化パターンです。
通常のニキビと見た目が似ていますが、均一なサイズの丘疹が広範囲に出るのが特徴で、塗布した部位にほぼ限定して発生します。
市販のステロイドを「効くから」と2週間以上塗り続けた結果、ステロイド痤瘡を発症して受診するケースは少なくありません。
異変を感じたら塗布を中止し、皮膚科を受診してください。
皮膚萎縮・毛細血管拡張
ステロイドには皮膚のコラーゲン合成を抑制する作用があり、長期使用で皮膚が薄くなる「皮膚萎縮」が起こることがあります。
萎縮した皮膚では毛細血管が透けて見える「毛細血管拡張」も併発しやすくなります(※2)。
顔の皮膚は体の中でも特に薄いため、これらの副作用は顔への使用で出やすくなります。
一度萎縮した皮膚は回復に時間がかかるため、予防(=短期使用の徹底)が重要です。
リバウンド現象(中止後の炎症再燃)
ステロイドを一定期間使用した後に急に中止すると、抑えられていた炎症が一気に再燃する「リバウンド現象」が起こることがあります。
中止前よりも炎症が強くなるケースもあり、「やめたら悪化した→また塗る→やめられない」という悪循環に陥るリスクがあります。
リバウンドを防ぐためには、医師の指示のもとで徐々に使用頻度を減らす「漸減(ぜんげん)」が基本です。
自己判断で急にやめることは避けてください。



「ステロイドを塗ったらニキビが増えた」という相談は、サロンでも実際に聞きます。
それ、ステロイド痤瘡の可能性があります。
すぐに塗布をやめて、皮膚科でニキビ専用薬に切り替えてもらってください。



ニキビの種類によって適切なケアは変わります。
自分のニキビが白・黒・赤・黄のどの段階にあるか、こちらの記事で確認しておくと治療の判断に役立ちます。
ニキビの段階別ケアについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ステロイド以外のニキビ治療薬|ガイドライン推奨の選択肢
ニキビ治療のガイドラインで推奨されている外用薬・内服薬を整理しました。
ステロイドとの違いを比較してみてください。
| 薬剤名 | 分類 | 作用 | ガイドライン推奨度 |
|---|---|---|---|
| アダパレン(ディフェリン) | 外用レチノイド | 毛穴の詰まりを解消 | 強く推奨(A) |
| 過酸化ベンゾイル(ベピオ) | 外用殺菌薬 | アクネ菌を殺菌・角質剥離 | 強く推奨(A) |
| エピデュオゲル | 配合剤 | アダパレン+過酸化ベンゾイル | 強く推奨(A) |
| クリンダマイシン(ダラシンT) | 外用抗菌薬 | アクネ菌の増殖を抑制 | 推奨(B)※単独使用は非推奨 |
| ミノサイクリン | 内服抗菌薬 | 全身的に炎症と菌を抑制 | 推奨(B)※中等症〜重症 |
| ステロイド外用薬 | 抗炎症薬 | 炎症を一時的に抑制 | 推奨されていない |
ニキビ治療の第一選択はアダパレンまたは過酸化ベンゾイルであり、ステロイドはこの表のどの薬とも役割が異なります。
ステロイドは「炎症を抑える消火剤」であり、ニキビの根本原因(毛穴の詰まり・アクネ菌の増殖)に直接作用する薬ではありません。
皮膚科では、まずガイドライン推奨薬での治療を基本とし、炎症が強い場合に限りステロイドを短期併用するのが標準的な治療戦略です(※1)。



ニキビが「なぜ」できるのか、根本原因を知ることで治療薬の選び方も変わります。
原因から理解したい方は、こちらの記事も読んでみてください。
ニキビの根本原因について詳しくは、以下の記事で解説しています。
薬に頼らない根本ケアという選択肢
ステロイドもニキビ専用薬も、炎症や菌を「外から抑える」アプローチです。
薬で症状を抑えている間に、ニキビができにくい肌環境を整えることが再発予防のカギになります。
olissでは、ニキビの根本原因である皮脂バランス・毛穴の詰まり・肌のターンオーバーに直接アプローチする施術を行っています。
薬を塗っても繰り返すニキビに悩んでいる方は、肌そのものの状態を整える方法も選択肢に入れてみてください。


olissは日本初のニキビケア専門エステサロンで、全国7店舗(銀座・新宿・横浜・名古屋・京都・大阪・福岡天神)を展開しています。各店年間1万人以上が来店し、皮膚科医である乃木田先生の監修のもとケアプログラムを提供しています。
olissの「ニキビ肌リセットプログラム」では、3つの検査であなたのニキビの根本原因を科学的に突き止めます。
- 遺伝子検査 — 自社オリジナルのDNA SCAN KITで、ニキビに対する生まれもった体質を分析
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検査結果をもとに、各種ピーリング・ビタミンC誘導体・ヒト幹細胞など豊富なメニューから一人ひとりに合った施術を組み合わせ、サロンでのプロのケアと自社オリジナル化粧品「osmyss」を使ったホームケアの両面からアプローチします。
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フェイシャルスペシャルプログラム|16回
※ 効果には個人差があります。
Before


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FSP+光フェイシャル28回
※ 効果には個人差があります。



ステロイドは「一時的に炎症を抑える薬」であり、ニキビの根本解決にはなりません。
薬で炎症を抑えたあと、ニキビを繰り返さない肌づくりに移行することが大切です。



「薬をやめたらまたニキビができる」という方は、肌そのものの状態を見直す段階に来ている可能性があります。
まずは肌タイプ診断で、自分の肌に合ったケアの方向性を確認してみてください。
まとめ
ステロイド外用薬はニキビ治療の第一選択薬ではなく、ガイドラインでも積極的には推奨されていません。
炎症が強い赤ニキビに対して、医師の判断で1〜2週間だけ短期使用されるケースはありますが、自己判断での使用は「ステロイド痤瘡」や皮膚萎縮のリスクがあります。
ニキビ治療の基本は、アダパレンや過酸化ベンゾイルといったニキビ専用薬です。
薬で炎症を抑えたあとは、ニキビを繰り返さない肌環境を整えることが根本的な解決につながります。
※1 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」
※2 PMDA 医療用医薬品添付文書 ベタメタゾン吉草酸エステル(リンデロンV)
※3 Enshaieh S, et al. “Steroid acne: a clinical and histopathological study.” Indian J Dermatol. 2012;57(5):335-338.
※4 Wolverton SE. “Comprehensive Dermatologic Drug Therapy.” 4th ed. Elsevier, 2020.
※5 マルホ株式会社「ニキビの基礎知識」医療関係者向け情報
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全国7店舗(銀座・新宿・横浜・名古屋・京都・大阪・福岡天神)|皮膚科医監修
※本記事は医学文献・ガイドラインおよびニキビ専門サロンの現場知見に基づいて作成しています。特定の治療法や薬剤の使用を推奨・保証するものではありません。症状が気になる場合は皮膚科専門医にご相談ください。

















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