【医師監修】レチノールの効果と正しい使い方|ニキビ・シワ・毛穴への作用を解説

レチノールとニキビの塗り分けを山田まほ(olissスキンケアアドバイザー)が解説する3コマ漫画、使い方やA反応の見分け方を案内するイラスト
高橋 明日美

レチノールって結局なにに効くの?
結論、ニキビ・シワ・毛穴の3つにまとめてアプローチできる数少ない成分です。

乃木田 俊辰 

レチノールはターンオーバーの促進とコラーゲン産生のサポートという2つの作用を持つビタミンA誘導体です。
この記事では効果・誘導体の選び方・紫外線と日中の扱い・濃度と使用量・発がん性の噂まで、医学的根拠をもとに整理します。

髙橋 明日美
株式会社ANY CEO

株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。

監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO

株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。

医師監修
乃木田 俊辰
皮膚科専門医

東京医科大学 皮膚科客員教授。のぎた皮ふ科クリニック院長。皮膚科専門医・美容皮膚科・レーザー指導専門医。olissの施術プログラムを監修。ハーバード大学留学経験あり。ニキビ・ニキビ跡治療に関する豊富な臨床経験を有する。日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会など多数学会で活動。ニキビの発生メカニズムや最新の治療アプローチまで、エビデンスに基づいた知見を発信し続けている。

医療監修 乃木田 俊辰
皮膚科専門医・東京医科大学客員教授

東京医科大学 皮膚科 客員教授。のぎた皮ふ科クリニック院長。皮膚科専門医・美容皮膚科・レーザー指導専門医。ハーバード大学留学。ニキビ・ニキビ跡治療において国内外で豊富な臨床経験を有し、日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会など多数の学会で活動。olissの施術プログラムはすべて乃木田先生の医学的監修のもとで設計されている。

監修
田中 ゆい
oliss混合肌担当

26歳。元コスメカウンター勤務。高校時代に脂性肌用ケアに全振りして頬が荒れた経験から、「肌は一つのタイプに収まらない」と学びゾーン別ケアにたどり着きました。olissでは混合肌のお客様を3年以上担当し、Tゾーンと頬で化粧水を使い分ける「ゾーン別設計」を一緒に組み立てています。コロナ期のマスクニキビに悩むお客様が急増した時期も、部位別の原因切り分けで多くの方の肌を見てきました。

監修 田中 ゆい
oliss混合肌担当

26歳。元コスメカウンター勤務。高校時代に脂性肌用ケアに全振りして頬が荒れた経験から、「肌は一つのタイプに収まらない」と学びゾーン別ケアにたどり着きました。olissでは混合肌のお客様を3年以上担当し、Tゾーンと頬で化粧水を使い分ける「ゾーン別設計」を一緒に組み立てています。コロナ期のマスクニキビに悩むお客様が急増した時期も、部位別の原因切り分けで多くの方の肌を見てきました。

田中ゆい

レチノールが合うかどうかは肌タイプによって大きく変わります。
まずは1分の肌診断で、自分に合うケアの方向性を確認してみてください。

1分で分かる肌タイプ診断
目次

レチノールの効果|ニキビ・シワ・毛穴への作用

この章の内容
  • ニキビ・ニキビ跡への作用
  • シワ・毛穴へのエイジングケア効果
  • くすみ・色素沈着への働き

レチノールは「肌の生まれ変わりを早める」「肌の土台を強くする」の2ルートで効きます。

肌に入ったレチノールはレチナール→レチノイン酸へと変換され、表皮の細胞分裂と真皮のコラーゲン産生を促します(※1)。
この二重の働きが、性質の違うニキビ・シワ・毛穴に幅広く対応できる理由です。

ニキビ・ニキビ跡への作用

レチノールは皮脂分泌を抑え、古い角質の蓄積を防いで毛穴詰まりを起こしにくくします。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、レチノイドはニキビ治療の選択肢に位置づけられています(※1)。

ニキビ跡の色素沈着にも、ターンオーバー促進でメラニンの排出が早まり、跡が薄くなるのを後押しします。

ただし炎症の強い赤ニキビ・黄ニキビに塗ると刺激で悪化することがあります。

田中ゆい

olissでもニキビの段階によってケアの正解は変わります。
いま塗っていいのか迷う方は、直接塗るときの判断もあわせて確認してみてください。

レチノールをニキビに直接塗ってよいかは、専用記事で詳しく解説しています。

シワ・毛穴へのエイジングケア効果

真皮層に働きかけてコラーゲン・エラスチンの生成を促し、肌の弾力を内側から高めます。
臨床研究では、レチノール配合美容液の8週間使用でシワの面積・体積が有意に減少したと報告されています(※2)。

毛穴の開きは皮脂過剰と加齢によるコラーゲン減少が主因で、レチノールはこの両方に作用します。
皮脂が減って角栓ができにくくなり、ハリが戻ることで「たるみ毛穴」も目立ちにくくなります。

くすみ・色素沈着への働き

ターンオーバーが整うと、古い角質やメラニンの排出が早まり、角質ぐすみや色素沈着の改善が後押しされます。

田中ゆい

ニキビ跡の色素沈着は排出のしくみを知っておくとケアの精度が上がります。
長引いて気になる方は、跡が残る原因もチェックしてみてください。

ニキビ跡の色素沈着がなぜ残るのか、原因とセルフケアはこちらで解説しています。

レチノール誘導体の種類と強さ|パルミチン酸レチノールとの違い

ビタミンAは最終的にレチノイン酸として働くため、レチノイン酸に近い種類ほど効果も刺激も強くなります
主な誘導体を強さ順に並べると次の通りです。

スクロールできます
種類強さ・刺激特徴
パルミチン酸レチノール穏やか安定性が高くA反応が出にくい。初心者・敏感肌向け
酢酸レチノールやや穏やかパルミチン酸より変換効率が高い。初〜中級者向け
レチノール(純粋)中程度医薬部外品の有効成分にも採用。効果と刺激のバランス型
レチナールやや強いレチノイン酸の1つ手前。中〜上級者向け
トレチノイン非常に強いレチノイン酸そのもの。医師の処方が必要で市販化粧品には不可

パルミチン酸レチノールはレチノールをエステル化して安定性を高めた誘導体で、刺激が弱いぶん効果は穏やかです。
化粧品では配合量が0.04%以下に限られますが、低濃度でも継続すれば十分に働きます。

初めてなら、パルミチン酸レチノールか低濃度の純粋レチノールから。
肌が慣れたら、より強い種類へ段階的に切り替えるのが安全です。

パルミチン酸レチノールに発がん性はある?

「パルミチン酸レチノールは発がん性がある」という噂は、2010年ごろに米国の環境団体(EWG)が動物実験を根拠に注意喚起したことが発端です。

ただしこの試験は0.5%という高濃度クリームで、ヒトより表皮が薄く皮膚がんを起こしやすいマウスでの結果でした。
日焼け止めの毒性評価では、ヒトでの光発がん性を裏づける証拠は確認されていません(※3)。

乃木田 俊辰 

現時点で、市販濃度のパルミチン酸レチノールがヒトの発がんリスクを高めるという科学的根拠はありません。
40年以上の使用実績がある成分です。過度に怖がる必要はありませんが、紫外線対策はどの誘導体でも必須です。

レチノールと紫外線|日中や日焼け止めとの併用

レチノールは夜に使い、日中は日焼け止めを必ず併用するのが正解です。

レチノールは紫外線で分解されやすく、日中に塗っても効果が落ちます。
さらに使用中はバリア機能が一時的に下がり、紫外線ダメージを受けやすくなるため、塗るのは夜が基本です。

日中に塗ってはいけないわけではありませんが、その場合はSPF30以上の日焼け止めを必ず重ねてください
対策を怠ると、ターンオーバーで生まれたばかりの肌が紫外線を浴び、逆にシミが増える恐れがあります。

レーザーなどシミ取り後の肌は特にデリケートです。
赤みやかさつきが落ち着くまではレチノールを控え、医師の指示に従って再開しましょう。

レチノールの濃度と使用量の目安|A反応を防ぐ始め方

この章の内容
  • 濃度と使用量の目安
  • A反応(レチノイド反応)の経過
  • A反応が出たときの対処

初めてなら0.01〜0.04%の低濃度を、週1〜2回・パール1粒大から始めるのが鉄則です。

いきなり高濃度や毎日使用にすると、A反応が強く出て肌荒れの原因になります。
肌の様子を見ながら、次の目安で頻度と濃度を上げていきます。

スクロールできます
期間頻度・濃度ポイント
1〜2週目週1〜2回・0.01〜0.04%夜のみ。翌朝の肌を観察
3〜4週目週3〜4回赤み・皮むけがなければ頻度を上げる
5週目以降毎日・必要なら0.1%へ肌が慣れたら濃度を一段上げる

A反応(レチノイド反応)の経過

使い始めに出る赤み・乾燥・皮むけ・ヒリつきが「A反応」です。
開始1〜2週間で現れやすく、多くは2〜4週間で落ち着きます。

軽い乾燥程度なら、頻度を落として保湿を増やせば問題ありません。
赤みや皮むけがはっきり出たら3〜5日休止し、落ち着いてから低頻度で再開します。

A反応中はピーリングやスクラブ洗顔を併用しないでください。角質を無理に剥がすと悪化します。

乃木田 俊辰 

強い痛み・水ぶくれ・4週間以上続く症状は、A反応ではなく接触皮膚炎やアレルギーの可能性があります。
その場合は自己判断で続けず、使用を中止して皮膚科を受診してください。
なお妊娠中・授乳中はビタミンA過剰のリスクから使用を避けるのが安全です。

田中ゆい

olissでも「ヒリヒリする」というご相談は多いのですが、原因の多くは保湿不足です。
合う濃度は肌タイプで変わるので、まず自分の肌タイプを知ることがレチノールケアの第一歩です。

レチノールを続けても肌の変化を感じられないときは

2〜3か月続けても変化がない、A反応がつらくて断念した——そんなときは、肌の外側だけでは届かない原因が隠れているかもしれません。

ニキビ専門サロンolissの店内イメージ
高橋 明日美

ここからは、私たちolissのニキビケアについて少し紹介させてください。
レチノールで届かない「肌の内側」の原因に向き合う方法です。

olissは日本初のニキビケア専門エステサロンで、全国7店舗(銀座・新宿・横浜・名古屋・京都・大阪・福岡天神)を展開しています。各店年間1万人以上が来店し、皮膚科医である乃木田先生の監修のもとケアプログラムを提供しています。

olissの「ニキビ肌リセットプログラム」では、3つの検査であなたのニキビの根本原因を科学的に突き止めます。

  • 遺伝子検査 — 自社オリジナルのDNA SCAN KITで、ニキビに対する生まれもった体質を分析
  • 肌バリア機能検査 — 世界初のニキビ専用検査。パッチを3分間貼るだけで、その場で肌の状態を数値化
  • 腸内細菌検査 — 今のあなたに本当に必要な栄養素を、腸内環境から読み解く

検査結果をもとに、各種ピーリング・ビタミンC誘導体・ヒト幹細胞など豊富なメニューから一人ひとりに合った施術を組み合わせ、サロンでのプロのケアと自社オリジナル化粧品「osmyss」を使ったホームケアの両面からアプローチします。

olissでケアを受けた方の事例

Before

After

フェイシャルスペシャルプログラム|16回

※ 効果には個人差があります。

Before

After

FSP+光フェイシャル28回

※ 効果には個人差があります。

田中ゆい

レチノールで「外側」を整えながら、olissの検査で「内側」の原因を突き止める——この両面ケアが、繰り返すニキビを根本から断つ近道です。

よくある質問

レチノールは何歳から使い始めるべき?

厳密な決まりはありません。エイジングケア目的なら20代後半〜30代前半、ニキビケア目的なら10代後半から低濃度で取り入れられます。
ただし妊娠中・授乳中はビタミンA過剰のリスクがあるため、使用前に医師へ相談してください。

レチノールの効果が出るまでどのくらい?

一般に8〜12週間(約2〜3か月)の継続で実感し始める方が多いです。
ターンオーバー周期は約28日なので、最低2サイクルは続けましょう。3か月使っても変化がなければ濃度や製品を見直します。

レチノール配合化粧品の濃度はどのくらいが目安?

初心者は0.01〜0.04%から。肌が慣れたら0.1%程度まで上げられます。
パルミチン酸レチノールは化粧品では0.04%以下ですが、低濃度でも継続すれば十分働きます。

レチノールとトレチノインの違いは?

レチノールは化粧品成分で、肌の中で段階的にレチノイン酸へ変換されます。
トレチノインはレチノイン酸そのもので作用が非常に強く、医師の処方が必要です。セルフケアなら化粧品のレチノールが適しています。

レチノールは敏感肌でも使える?

使えますが、慎重に進めてください。
パルミチン酸レチノールなど穏やかな種類を選び、週1回・少量から。赤みやヒリつきが続くときは中止し、皮膚科に相談しましょう。

レチノールとナイアシンアミドやビタミンCは併用できる?

ナイアシンアミドは相性が良く併用できます。レチノール前に使うとA反応の軽減も期待できます。
高濃度ビタミンCは同時塗布で刺激が出やすいため、朝にビタミンC・夜にレチノールと使い分けるのが安全です。

レチノールを塗る順番は?

夜のスキンケアで「化粧水→レチノール美容液→乳液orクリーム」が基本です。
洗顔直後に直接塗ると刺激が強くなるため、化粧水で保湿してから使ってください。

まとめ

レチノールは、ターンオーバー促進とコラーゲン生成サポートの2ルートで、ニキビ・シワ・毛穴・くすみに幅広く効く成分です。

失敗しないコツは、低濃度から始める・夜に使う・保湿と紫外線対策を徹底するの3つ。
誘導体は強さで選び、発がん性の噂は市販濃度では心配いりません。

繰り返すニキビや深い跡はレチノールだけでは難しいこともあります。
限界を感じたら、肌を科学的に分析して根本からアプローチする選択肢も検討してみてください。

参考文献
※1. 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/acne_guideline2023.pdf
※2. Mukherjee S, et al. “Retinoids in the treatment of skin aging: an overview of clinical efficacy and safety.” Clinical Interventions in Aging. 2006;1(4):327-348. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18046911/
※3. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」ビタミンA https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

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