高橋 明日美馬プラセンタの美容液は、どれを選んでも同じですか?
結論、同じではありません。見るべきは「原液」の2文字ではなく、全成分表示の何番目に書かれているかです。



日本の化粧品に、成分の配合濃度を表示する制度はありません。
配合順位と抽出方法で選ぶ方法・おすすめ7本まで解説します。


髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。


監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。


監修
田中 ゆい
oliss混合肌担当
26歳。元コスメカウンター勤務。高校時代に脂性肌用ケアに全振りして頬が荒れた経験から、「肌は一つのタイプに収まらない」と学びゾーン別ケアにたどり着きました。olissでは混合肌のお客様を3年以上担当し、Tゾーンと頬で化粧水を使い分ける「ゾーン別設計」を一緒に組み立てています。コロナ期のマスクニキビに悩むお客様が急増した時期も、部位別の原因切り分けで多くの方の肌を見てきました。


監修 田中 ゆい
oliss混合肌担当
26歳。元コスメカウンター勤務。高校時代に脂性肌用ケアに全振りして頬が荒れた経験から、「肌は一つのタイプに収まらない」と学びゾーン別ケアにたどり着きました。olissでは混合肌のお客様を3年以上担当し、Tゾーンと頬で化粧水を使い分ける「ゾーン別設計」を一緒に組み立てています。コロナ期のマスクニキビに悩むお客様が急増した時期も、部位別の原因切り分けで多くの方の肌を見てきました。
この記事で紹介する7本は、次の3つを満たす美容液から選びました。
- 馬プラセンタエキスを配合成分として公式に表示していること
- 全成分表示がメーカー公式サイトで確認でき、配合順位を読み取れること
- メーカー公式サイトで、2026年8月時点で継続して購入できること
選定はoliss編集部が行い、内容は上記の監修者が確認しています。
効果の優劣を比較検証したものではなく、上の3条件を満たす製品を並べたものです。
最初にご紹介するエクエス ディープセラムは、ニキビ専門サロンolissのオリジナル商品です。
馬プラセンタエキスを全成分表示の1番目に記載している数少ない1本なので、この記事でも最初にご紹介しています。
ニキビ専門サロンに来店されたお客さまの需要とカウンセリングの経験をもとに制作した美容液です。
2番目以降の6本は市販品です。メーカーとの取引関係はなく、記事内のリンクから当メディアに手数料などの収益が入ることもありません。


馬プラセンタ美容液は「濃度」ではなく「配合順位と抽出方法」で選ぶ
先に結論をお伝えします。
日本の化粧品には、成分の配合濃度を表示する制度がありません。だから「高濃度」「原液100%」という言葉は、比較の材料になりません。
化粧品に義務づけられているのは、配合されている成分をすべて書き出す「全成分表示」だけです。この表示は配合量の多い順に並べるのがルールで、1%以下の成分と着色剤だけは順不同で書いてよいことになっています(※1)。
つまり、消費者が公開情報から読み取れる手がかりは「並び順」しかありません。パッケージの大きな文字ではなく、裏面の細かい文字のほうを見ることになります。
もうひとつ見ておきたいのが抽出方法です。プラセンタエキスは、胎盤から成分を取り出す工程でつくられます。酵素で分解する方法、凍結して砕く方法、加水分解する方法など、メーカーによってやり方が違います。
抽出方法が違えば、同じ「馬プラセンタエキス」という表示でも中身は変わります。ここは成分表示に書かれないので、公式サイトに製法の説明があるかどうかで判断するしかありません。
逆に言えば、確認できるのはこの2つだけです。配合順位と抽出方法。この2点が公開されている製品を候補に残す、という選び方が現実的です。



olissのカウンセリングでも「原液と書いてあったので高濃度だと思っていた」という声をよく聞きます。原液という言葉に、法律上の定義はありません。



馬プラセンタエキスは、水よりも先に書かれることがほとんどない成分です。
最初に、olissがつくった1本を紹介します。
olissオリジナルの美容液|osmyss エクエス ディープセラム


医師監修のニキビ専門サロンolissのオリジナル商品です。
市販ルートには乗せていない、olissにしか置いていない専売品です。
- 馬プラセンタエキス
全成分表示の1番目に記載された配合成分(医薬部外品の有効成分ではありません) - ヒアルロン酸Na/グリセリン
うるおいを与えて肌を整える保湿成分 - メチルパラベン
防腐剤として配合
濃度は表示されませんが、全成分表示の何番目に書かれているかなら誰でも確認できます。
エクエス ディープセラムは、その1番目に馬プラセンタエキスが来ています。
この記事で見てきたとおり、公開情報から読み取れる手がかりは配合順位と抽出方法の2つだけです。
このうち配合順位は、成分表を見ればその場で確かめられます。
全成分の並びは、このあとの一覧で他の製品と並べて載せています。
この作り方は、サロンの現場で見てきたことから決めています。
「原液」「高濃度」という言葉だけを頼りに選んで、結局比べられずに終わる方が多いからです。
毎日肌を見ているサロンの立場だからこそ、公開情報で確かめられることを基準にしています。
価格は市販の馬プラセンタ美容液より高めです。
全成分のなかで馬プラセンタエキスをいちばん多く使っていること、そしてolissでしか扱っていない専売品であることが、この価格の理由です。



内容量は50mLで、朝晩使う前提の量が入っています。
区分は化粧品なので、うたえるのは「うるおいを与える」「肌を整える」の範囲です。
\内容量50mL・13,200円(税込)/
公式サイトはこちら
※この商品に定期便はありません。価格や仕様は変更される場合があります。
馬プラセンタ美容液のおすすめ7選【早見表】
先に7本を一覧で並べておきます。1番目のエクエスはolissのオリジナル商品で、残る6本は市販品です。番号は順位ではなく、選び方のタイプごとの並び順です。
容量が20mLから50mLまで開いているので、本体価格だけで比べると判断を誤ります。1mLあたりの金額と、全成分表示のどこにプラセンタエキスがあるかを並べました。商品名をタップすると、記事後半のくわしい解説にジャンプします。
| 商品名 | 作成元 | 由来表記 | 価格 | 1mLあたり・配合順位 | こんな人に向く |
|---|---|---|---|---|---|
| 1.Osmyssエクエスセラム | ニキビ専門サロンoliss | ウマ 明記 | 50mL 13,200円 | 約264円/mL・全8成分中1番目 | 配合順位をいちばん重く見る方 |
| 2.横浜馬油商店 馬プラセンタ原液 | 横浜馬油商店 | 表記 なし | 30mL 5,720円 | 約191円/mL・全4成分中2番目 | 顔全体に使える価格で試したい方 |
| 3.KISOCARE 馬プラセンタ原液 | 基礎化粧品研究所 | 表記 なし | 20mL 2,420円 | 約121円/mL・全4成分中3番目 | まず成分が合うか試したい方 |
| 4.エステプロ・ラボ 原液プロ | エステプロ・ラボ | ウマ 明記 | 20mL 13,200円 | 約660円/mL・全4成分中3番目 | 気になる部分だけに絞って使う方 |
| 5.Viva LadyⅡ 原液プラセンタ | たかむら牧場 | 表記 なし | 30mL 11,000円 | 約367円/mL・全5成分中4番目 | 生産者まで確認したい方 |
| 6.驫潤 プレミアム馬プラセンタ | 北海道純馬油本舗 | ウマ 明記 | 30mL 16,500円 | 約550円/mL・全7成分中3番目 | サイタイエキスも重ねたい方 |
| 7.母の滴 美容液 | フローレス化粧品 | ウマ 明記 | 32mL 7,150円 | 約223円/mL・全9成分中3番目 | 保湿成分も一緒に入れたい方 |
1mLあたりで見ると、いちばん安い製品と高い製品で5倍以上の開きがあります。ポイント使いを前提にした製品と、顔全体に使う前提の製品が混ざっているためです。
「原液」を名乗っていても、全成分表示での位置は製品ごとに違います。由来表記も割れていて、「プラセンタエキス」とだけ書かれているものは、表示のうえでは馬由来だと確認できません。
※価格は2026年8月時点の各社公式サイトの表示(税込)。Viva LadyⅡのみ公式サイトに税区分の明記がありません。1mLあたりは本体価格を内容量で割った参考値です。配合順位は各公式サイトの全成分表示を先頭から数えた順番で、配合量そのものを示すものではありません。価格・仕様は変更される場合があります。
合うものは肌のタイプで変わります。迷ったら、9問・約1分の肌タイプ診断で方向だけ先に確かめられます。
※新しいタブで開くので、この記事に戻ってこられます。
馬プラセンタ美容液の選び方
- 全成分表示の何番目に書かれているかを見る
- 「原液」「100%」は濃度の証明にならない
- 由来動物と産地が書かれているかを確認する
- 一緒に入っている成分で使い心地が決まる
馬プラセンタの美容液は、価格が2,000円台から16,000円台まで大きく開いています。同じ「馬プラセンタ配合」でも、中身がまるで違うからです。
逆に言えば、次の3つを順番に確認するだけで、候補はかなり絞れます。公式サイトの商品ページだけで完結する確認方法です。
全成分表示の何番目に書かれているかを見る
化粧品の全成分表示は、配合量の多い順に並べるのがルールです。ただし1%以下の成分と着色剤については、順不同で記載してよいことになっています(※1)。
ここから読み取れることは、はっきりしています。上のほうに書かれているほど配合量が多く、下のほうは1%以下の可能性がある、ということです。
実際に、公式サイトで確認できた7本の並びを比べると、こうなります。
| 商品名 | プラセンタエキスの記載位置 | 成分の数 |
|---|---|---|
| osmyss エクエス ディープセラム | 1番目(水は4番目) | 8 |
| 横濱馬油商店 馬プラセンタ原液 | 2番目 | 4 |
| KISOCARE 馬プラセンタ原液100%美容液 | 3番目 | 4 |
| エステプロ・ラボ サラブレッドプラセンタ 原液プロ | 3番目 | 4 |
| 驫潤 プレミアム馬プラセンタ美容液 | 3番目 | 7 |
| 母の滴 美容液 | 3番目 | 9 |
| Viva LadyⅡ 原液プラセンタエキス美容液 | 4番目 | 5 |
どれも「原液」または「高濃度」をうたっている製品ですが、並び順で見ると1番目から4番目まで散らばっています。
順位が下だから悪いという話ではありません。ただ、同じ言葉を使っていても中身は揃っていない、ということは知っておいてください。
もう1つ、表を見るときのコツがあります。「水」が何番目にあるかを一緒に確認してください。
水はほとんどの化粧品でいちばん多く使われる成分です。だから通常は1番目に書かれます。水より上に別の成分が来ている製品は、その成分が水より多いということになります。
逆に、プラセンタエキスが3番目でも、その上にあるのが水とBGだけなら、実質的には3番目に多い成分ということです。順位そのものより、上に何が並んでいるかで読んでください。



この確認は、店頭でもオンラインでも1分で終わります。キャッチコピーではなく、成分欄の並びを見る癖をつけてください。
「原液」「100%」は濃度の証明にならない
プラセンタの美容液でいちばん目にする言葉が「原液」です。ところがこの言葉に、法律上の定義はありません。
プラセンタエキスは、そもそも胎盤から抽出したあと水やBGなどの溶媒に溶かした状態で流通します。原料の時点ですでに希釈されているため、化粧品として売られているものが文字どおり100%になることはありません。
実際、この記事で調べた製品にも「原液100%美容液」という名前のものがありますが、全成分表示では水とBGのあとに並んでいます。商品名と成分欄は、必ずしも一致しません。
「原液」は、あくまで製品の性格を表す呼び名だと考えてください。数字の裏づけがある表示ではありません。
由来動物と産地が書かれているかを確認する
全成分表示に書かれる成分名は、「プラセンタエキス」だけでも認められています。由来する動物を併記する義務はありません。
そのため、成分欄が「プラセンタエキス」の1語で終わっている製品では、馬なのか豚なのかを成分表示から判断できません。商品名や説明文で確認する必要があります。
一方で「プラセンタエキス(ウマ)」と括弧つきで書いている製品もあります。この書き方をしているほうが、あとから確認する手間はかかりません。
産地についても同じです。北海道産のサラブレッド由来と明記している製品もあれば、海外の牧場と書いている製品もあります。どちらが優れているという話ではなく、書いてあるかどうかが判断材料になります。



馬アレルギーや動物由来成分を避けたい方にとっては、この記載の有無が実用的な問題になります。迷ったらメーカーに問い合わせるのがいちばん確実です。
一緒に入っている成分で使い心地が決まる
3つ目は、プラセンタエキス以外に何が入っているかです。肌に置いたときの感触は、こちらでほとんど決まります。
馬プラセンタの美容液は、成分数が4つ程度のシンプルなものと、9つ前後まで重ねたものに分かれます。よく登場する成分を整理しておきます。
| よく入っている成分 | 配合の目的 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| BG/ペンチレングリコール | 保湿・溶剤 | エキスを溶かすために必要。上位に来やすい |
| サイタイエキス | 保湿 | へその緒から抽出した成分。プラセンタとセットで配合されやすい |
| ヒアルロン酸Na | 保湿 | とろみが出て、肌に留まる感触が強くなる |
| グリセリン | 保湿 | しっとりする一方、量が多いとベタつきに感じる方もいる |
| エタノール | 溶剤・使用感の調整 | さっぱりするが、刺激に感じる方もいる |
| フェノキシエタノール/メチルパラベン | 防腐 | 入っていないと、開封後の使用期限が短くなりやすい |
とくに確認しておきたいのがエタノールの有無です。さっぱりした使い心地になる一方で、刺激に感じる方もいます。成分欄の後半に書かれていることが多いので、見落としやすい成分です。
また、防腐剤を配合していない製品は、開封後の使用期限が短くなります。「無添加」と書かれているほど良い、とは限りません。使い切れる容量かどうかとセットで考えてください。



成分数が多い=高機能、少ない=物足りない、ではありません。肌が敏感な時期ほど、数を絞ったほうが原因を追いやすくなります。
馬プラセンタ美容液のおすすめ7選
ここからは、馬プラセンタエキスの配合をメーカー公式サイトで確認できた美容液に絞って紹介します。
番号は順位ではなく、選び方のタイプごとの並び順です。1番目のエクエスはolissのオリジナル商品、2番目以降は市販品です。
価格はいずれも2026年8月時点の公式サイトの表示です。※価格や仕様は変更される場合があります。
どこまで使うつもりなのかを先に決めておくと、比べる相手が絞れます。
配合順位を優先して選びたい方におすすめの2品
- osmyss エクエス ディープセラム
- 横浜馬油商店 馬プラセンタ原液
1.osmyss エクエス ディープセラム


ニキビ専門サロンolissのオリジナル商品で、区分は化粧品です。
全成分表示は「馬プラセンタエキス、BG、グリセリン、水、トコフェロール、ポリグリセリン-10、ヒアルロン酸Na、メチルパラベン」の順で記載されています。
成分は8つ。馬プラセンタエキスが1番目、水が4番目という並びは、今回調べたなかでこの1本だけでした。
ヒアルロン酸Naとグリセリン(保湿成分)を重ね、うるおいを与えて肌を整えるための処方になっています。まず配合順位で選びたい方の基準になる1本です。
\内容量50mL・13,200円(税込)/
Osmyss公式サイトの商品ページ
※価格や仕様は変更される場合があります。
2.横浜馬油商店 馬プラセンタ原液
馬油の専門店である横浜馬油商店の化粧品です。全成分は「水、プラセンタエキス、BG、フェノキシエタノール」の4つだけという構成になっています。
30mLで5,720円。水の次にプラセンタエキスが来る並びは、市販品では珍しい部類に入ります。無香料・無着色で、公式サイトでは化粧水に混ぜて使う方法も案内されています。
1mLあたりでは約191円。配合順位が上位のものを、顔全体に使える価格で試したい方に向きます。ただし成分表示は「プラセンタエキス」の表記で、由来動物は括弧書きされていません。



このグループは、まず配合量の目安をはっきりさせたい方向けです。成分の並びが公開されているかどうかで選ぶと、迷いが減ります。
成分数を絞った処方から試したい方におすすめの2品
- KISOCARE 馬プラセンタ原液100%美容液
- エステプロ・ラボ サラブレッドプラセンタ 原液プロ
3.KISOCARE 馬プラセンタ原液100%美容液
株式会社基礎化粧品研究所の化粧品です。全成分は「水、BG、プラセンタエキス、フェノキシエタノール」の4つ。20mLで2,420円と、今回のなかで最も手に取りやすい価格帯です。
公式サイトでは、モンゴルの牧場で飼育された馬のプラセンタを国内工場で抽出していると説明されています。まず馬プラセンタという成分が自分の肌に合うかを試したい方の入口に向きます。
1mLあたりでは約121円と、今回の7本のなかでいちばん低い水準です。使用目安は開封後3か月とされているので、この容量なら無理なく使い切れます。
ただし商品名に「原液100%」とありますが、全成分表示では水とBGのあとに並びます。名前と成分欄の両方を見る、という本記事の趣旨がそのまま当てはまる1本です。
4.エステプロ・ラボ サラブレッドプラセンタ 原液プロ
エステプロ・ラボの化粧品です。全成分は「水、1,2-ヘキサンジオール、プラセンタエキス(ウマ)、フェノキシエタノール」の4つで、由来動物が括弧つきで明記されています。
20mLで13,200円。公式サイトでは北海道産サラブレッドの馬プラセンタを使用し、気になる部分へのポイント使いを想定した製品と案内されています。顔全体に使う設計ではない点は先に知っておいてください。



成分数が少ないほど良い、という単純な話ではありません。ただ、肌に合わなかったときに原因を特定しやすいのは確かです。
産地や生産元を確認して選びたい方におすすめの3品
- Viva LadyⅡ 原液プラセンタエキス美容液
- 驫潤 プレミアム馬プラセンタ美容液
- 母の滴 美容液
5.Viva LadyⅡ 原液プラセンタエキス美容液
北海道日高のたかむら牧場が手がける化粧品です。全成分は「水、BG、ペンチレングリコール、プラセンタエキス、フェノキシエタノール」の5つ。30mLで11,000円です。
公式サイトでは、自社の牧場で飼育しているサラブレッドの胎盤のみを使い、原料メーカーで製造していると説明されています。生産者の顔まで確認できる製品は多くありません。8mLで3,000円の小容量も用意されています。
6.驫潤 プレミアム馬プラセンタ美容液
北海道純馬油本舗の化粧品です。全成分は「水、ペンチレングリコール、プラセンタエキス(ウマ)、サイタイエキス(ウマ)、ヒアルロン酸Na、1,2-ヘキサンジオール、フェノキシエタノール」の7つ。30mLで16,500円です。
プラセンタエキスに加えてサイタイエキス(へその緒由来の保湿成分)とヒアルロン酸Naを重ねた構成になっています。北海道産サラブレッドのみを使用と明記されており、由来も括弧つきで書かれています。
7.母の滴 美容液
フローレス化粧品の化粧品です。全成分は「水、BG、プラセンタエキス(ウマ)、サイタイエキス(ウマ)、ヒトオリゴペプチド-1、アセチルヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸Na、銀、エタノール」の9つ。32mLで7,150円です。
今回のなかでは成分数がいちばん多く、プラセンタ以外の保湿成分も一緒に入れたい方に向く構成です。空気に触れにくいエアレスボトルを採用しています。エタノールが含まれるので、アルコールが苦手な方は注意してください。



産地の記載は、効果の保証ではありません。それでも、どこの何を使っているかを公開している姿勢は、選ぶ側にとって判断材料になります。
7本を並べてみると、それぞれ違う方向にお金がかかっていることがわかります。配合順位に振っているもの、成分数を絞っているもの、産地の管理に振っているもの。
どれが正解ということはありません。ただ、自分が何にお金を払っているのかを言葉にできる状態で買うと、続けるかどうかの判断もしやすくなります。
迷ったときは、まず1mLあたりの金額が低いものから試して、物足りなければ配合順位が上のものに移るという順番が無理のない進め方です。
馬プラセンタと豚プラセンタは何が違うのか
- 原料の採れ方が違う。それが価格差の正体
- 「アミノ酸が300倍」という数字の出どころ
- 化粧品として見たときの差は処方で決まる
プラセンタの美容液を探すと、必ず「馬は豚よりすごい」という説明に行き当たります。
結論から言うと、はっきりしている違いと、根拠が確認できない違いが混ざっています。分けて見ておくと、価格の判断がしやすくなります。
原料の採れ方が違う。それが価格差の正体
いちばんはっきりしている違いは、原料をどれだけ集められるかです。
馬は基本的に1回の妊娠で1頭しか産みません。妊娠期間も長く、出産は1年に1回程度です。1回のお産から胎盤は1つしか採れません(※2)。
一方の豚は年に2回程度の出産が可能で、しかも多胎です。飼育頭数も多いため、胎盤を安定して集めやすいという事情があります(※3)。
| 馬 | 豚 | |
|---|---|---|
| 1回の出産数 | 基本的に1頭 | 多胎 |
| 年間の出産回数 | 1回程度 | 2回程度 |
| 原料の集めやすさ | 限られる | 安定して集めやすい |
| 美容液の価格帯 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
つまり「馬プラセンタが高いのは、原料が少ないから」という説明は事実に沿っています。ここは価格を納得して支払える理由になります。
「アミノ酸が300倍」という数字の出どころ
問題はここからです。馬プラセンタの説明では、「豚の約300倍のアミノ酸を含む」「豚にはない6種類のアミノ酸を含む」という表現が繰り返し使われています。
ただ、この数字がどの試験で、何と何を、どんな単位で比べたものなのかを示した一次資料は見当たりません。出典が書かれないまま、説明文から説明文へ転載されている状態です。
そもそもプラセンタエキスの成分は、抽出方法や濃縮の度合いで大きく変わります。原料の粉末と、水で薄めたエキスを比べれば、何百倍という差はいくらでもつくれます。
この数字を否定したいわけではありません。ただ「300倍だから300倍良い」と読むのは行きすぎです。確認できない数字は、買う理由から外しておくほうが安全です。



倍率の表現は、比較の条件を書かなければどうにでもなります。数字が大きいほど、条件を確認してください。
化粧品として見たときの差は処方で決まる
もうひとつ知っておきたいのが、由来動物の違いは製品の区分や表示できる範囲を変えないということです。
医薬部外品では「プラセンタエキス-1」が美白の有効成分として承認されています。ただし、これは医薬部外品として承認を受けた製品にだけ認められる表示です。
この記事で紹介している7本は、すべて化粧品です。化粧品に配合されるプラセンタエキスは保湿・整肌を目的とした配合成分で、馬でも豚でも扱いは変わりません。
だから、比べるところは由来動物ではなく「どれだけ入っているか」と「ほかに何が入っているか」になります。前の章で見た配合順位と成分数が、そのまま判断材料になるわけです。
もうひとつ付け加えると、豚プラセンタの製品には価格を抑えたものが多く、その分たっぷり使えるという利点があります。塗る量を確保したいなら、豚のほうが現実的な場合もあります。
馬だから正解、豚だから妥協という構図ではありません。希少な原料に価値を感じるかどうかは、使う人の判断です。そこを納得したうえで選べば、価格の高さは迷いの材料になりません。



ニキビ跡が気になってプラセンタにたどり着いた方は、こちらも合わせてご覧ください。
赤み・色素沈着・凹みのどれなのかで、選ぶべき成分は変わります。
関連記事:ニキビ跡や色素沈着におすすめの美容液|跡のタイプ別の選び方
ニキビ肌でも馬プラセンタ美容液は使えるのか
- ニキビ肌は皮脂が多くても水分は逃げている
- 使う前に確認したい2つのこと
- 使う順番と量の目安
ニキビ専門サロンとして、ここは避けずに書いておきます。
馬プラセンタの美容液は、ニキビを治すための製品ではありません。いずれも化粧品で、うるおいを与えて肌を整える範囲の製品です。そのうえで、使えるかどうかを整理します。
ニキビ肌は皮脂が多くても水分は逃げている
「ニキビがあるなら保湿は減らしたほうがいい」と考えている方は少なくありません。ところが実測のデータは逆を示しています。
ニキビのある肌と、そうでない肌の皮膚を比較した研究では、皮膚から水分が逃げる量(経表皮水分喪失量)がニキビ肌で13.16、健常肌で10.63と、ニキビ肌のほうが有意に多いと報告されています(※4)。皮脂量はニキビ肌のほうが多い状態でした。
つまり「皮脂は出ているのに、水分は逃げている」状態が数値で確認されているわけです。日本皮膚科学会のガイドラインでも、ニキビ用の基礎化粧品を使うことは選択肢の一つとされています(※5)。
その意味で、保湿の1ステップとして美容液を足すこと自体は、ニキビ肌でも否定されません。



olissの肌バリア機能検査でも、皮脂が多い方の数値が低く出ることは珍しくありません。テカる=潤っている、ではないのです。
使う前に確認したい2つのこと
1つ目は、いま炎症のあるニキビが出ているかどうかです。赤く腫れている、痛みがある、膿をもっているという状態のときは、美容液を足す前に皮膚科への相談をおすすめします。
化粧品は、そこを引き受ける製品ではありません。順番を間違えると、治るはずのものが長引きます。
2つ目は、いま使っているアイテムの数です。ステップが増えるほど、肌に合わなかったときの原因がわからなくなります。
新しい美容液を足すときは、ほかのアイテムを同時に変えないでください。1つずつ替えるのが、遠回りに見えていちばん早い方法です。
なお、成分数の少ない製品ほど、合わなかったときに原因を絞り込みやすくなります。心配なときは腕の内側などで試してから顔に使ってください。
使う順番と量の目安
原液タイプの美容液は、メーカーによって使うタイミングの案内が分かれています。
今回の7本でも、「洗顔後すぐ」と案内している製品と、「化粧水のあと」と案内している製品の両方がありました。迷ったら、その製品の公式サイトに書かれている順番に合わせてください。
| 今の肌の状態 | 美容液の足し方 |
|---|---|
| Tゾーンだけテカる | 頬・口まわりを中心に。Tゾーンは薄くのばす |
| 全体が乾いてつっぱる | 顔全体に。乾く場所には重ね付けする |
| 炎症のあるニキビがある | その部分は避け、周囲だけに |
| 初めて使う | まず夜だけ。1週間様子を見てから朝も足す |
量については、多く塗るほど良いという製品ではありません。公式サイトが示している目安量から始めて、足りなければ増やす順番にしてください。
とくにポイント使いを前提にした製品を顔全体に広げると、想定より早く使い切ることになります。1本あたりの単価が高い成分だけに、ここは事前に確認しておく価値があります。



「合わなかった」の多くは、量と順番の調整でどうにかなる範囲です。やめる前に、使い方を1回だけ変えてみてください。



保湿を足しすぎてニキビが増えることもあります。
馬プラセンタ美容液に関するよくある質問
馬プラセンタ美容液のまとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
- 化粧品に濃度の表示制度はない。読み取れるのは全成分表示の並び順だけ
- 「原液」「100%」に法律上の定義はなく、濃度の証明にはならない
- 同じ「原液」でも、プラセンタエキスの記載位置は1番目から4番目まで散らばる
- 由来動物の併記は義務ではない。「プラセンタエキス(ウマ)」と書いてあるかを見る
- 馬が高いのは原料が少ないから。「アミノ酸300倍」は出典が確認できない
- ニキビ肌でも保湿は必要。ただし炎症があるときは受診が先
馬プラセンタは、原料の希少さがそのまま価格に出る成分です。だからこそ、宣伝の言葉ではなく成分欄で選んだほうが納得のいく買い物になります。
パッケージの表ではなく裏を見る。順番はそれだけです。次に手に取った1本で、ぜひ試してみてください。
参考文献
1. 厚生労働省医薬局審査管理課・監視指導麻薬対策課「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(医薬審発第163号・医薬監麻発第220号/平成13年3月6日)https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta7768&dataType=1&pageNo=1
2. スノーデン株式会社「プラセンタ健康食品原料 原料概要(馬プラセンタ)」https://www.snowden.co.jp/biz/placenta/healthfood/horse/
3. スノーデン株式会社「プラセンタ健康食品原料 原料概要(豚プラセンタ)」https://www.snowden.co.jp/biz/placenta/healthfood/pig/
4. Sukanjanapong S, et al. Skin Barrier Parameters in Acne Vulgaris versus Normal Controls. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2024;17:2427-2436.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11537166/
5. 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023.pdf
6. 日本化粧品工業連合会「化粧品の成分表示名称リスト作成の基本方針および全成分表示のガイドライン」(粧工連通知2018005号)https://www.jcia.org/user/common/download/business/guideline/ingredientlabelling/20180731_IngredientLabelling_Standard-3.pdf
※ 本記事はスキンケアに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や医薬品の効能を保証するものではありません。肌トラブルが気になる方は、専門の医療機関(皮膚科)への相談をおすすめします。
※ 効果には個人差があります。
※ 掲載している製品情報・価格は2026年8月時点のものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
















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