高橋 明日美「何をやってもニキビが治らない」「もしかして食べ物が原因?」と感じて、遅延型アレルギー検査にたどり着いた方は多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、遅延型フードアレルギー検査(IgG検査)には科学的な限界があり、日本アレルギー学会も診断法としては推奨していません。ただし「食べ物とニキビの関係」そのものは研究が進んでいる分野です。



olissにも「遅延型アレルギー検査を受けたけど結果をどう活かせばいいかわからない」という方がいらっしゃいます。この記事では、IgG検査の仕組みと科学的な評価を正直にお伝えしたうえで、ニキビの原因を根本から探るためのアプローチをご紹介します。


髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。


監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO
株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。


監修
佐藤 りん
インナードライ担当
29歳。元化粧品メーカー研究職。テカるから脂性肌だと思い込みさっぱり系ケアを続けた結果、ニキビが慢性化。水分量測定で「肌の内部がカラカラ」と判明し、保湿重視に転換して3ヶ月で激減しました。olissでは水分・油分バランスの測定データをもとに、「実は脂性肌じゃなかった」と気づくお客様のケア設計を数多くサポートしています。


監修 佐藤 りん
インナードライ担当
29歳。元化粧品メーカー研究職。テカるから脂性肌だと思い込みさっぱり系ケアを続けた結果、ニキビが慢性化。水分量測定で「肌の内部がカラカラ」と判明し、保湿重視に転換して3ヶ月で激減しました。olissでは水分・油分バランスの測定データをもとに、「実は脂性肌じゃなかった」と気づくお客様のケア設計を数多くサポートしています。



ニキビケアは「自分の肌タイプ」を知っているかどうかで、結果がまるで変わります。
まずは1分でできる肌診断で、あなたに合ったケアの方向性を確認してみてください。


遅延型アレルギー(IgG抗体)とニキビの関係とは
遅延型アレルギーとは、特定の食品を食べてから数時間〜数日後に症状が現れるタイプのアレルギー反応のことです。
一般的なアレルギー(即時型・IgE抗体)では、じんましんや呼吸困難などの症状が食後すぐに現れます。一方で遅延型アレルギー(IgG抗体)は、原因となる食品を食べてから時間が経ってから症状が出るとされ、自分では何が原因かわかりにくいのが特徴です。
遅延型アレルギーの症状として挙げられるのは、ニキビや肌荒れだけではありません。慢性的な疲労感、頭痛、肩こり、むくみ、腹部膨満感、下痢など多岐にわたります。
「繰り返すニキビの原因が特定の食品にあるのでは?」という発想自体は理解できます。実際に、食事と肌荒れの関連性を示す研究は複数存在しています(※1)。ただし、その原因を特定するための「遅延型アレルギー検査(IgG検査)」については、科学的な評価が分かれているのが現状です。
遅延型フードアレルギー検査(IgG検査)の仕組みと費用
- IgG検査の仕組み(何を測定しているのか)
- 検査の流れと費用の目安
- 即時型アレルギー検査(IgE)との違い
IgG検査の仕組み|何を測定しているのか
遅延型フードアレルギー検査は、血液中の食物抗原特異的IgG抗体の量を測定する検査です。少量の血液を採取し、卵、乳製品、小麦、大豆など100〜200種類以上の食品に対するIgG抗体の値を一度に調べます。
結果は食品ごとに「反応なし」「軽度」「中度」「高度」などのレベルで表示され、高い数値が出た食品が「遅延型アレルギーの原因かもしれない」と判定されます。
検査の流れと費用の目安
IgG検査は保険適用外の自費診療です。クリニックで受ける場合と、自宅で採血キットを使う場合の2パターンがあります。
| 項目 | クリニック受診 | 自宅キット |
|---|---|---|
| 費用 | 約30,000〜50,000円 | 約25,000〜40,000円 |
| 検査項目数 | 120〜219項目 | 96〜120項目 |
| 結果が届くまで | 約2〜3週間 | 約2〜4週間 |
| 結果の説明 | 医師による解説あり | レポートのみ |
費用は決して安くはありません。検査を受ける前に、その検査結果がどこまで信頼できるのかを知っておくことが重要です。
即時型アレルギー検査(IgE)との違い
混同されやすいのが、一般的なアレルギー検査(IgE抗体検査)との違いです。保険適用のIgE検査は、蕁麻疹やアナフィラキシーなど即時型アレルギー反応の原因を特定するためのもので、科学的根拠が確立されています。
一方でIgG検査は、日本アレルギー学会をはじめとする主要な学会から「食物アレルギーの診断法としては推奨しない」と明確に表明されています。次の章で、その理由を詳しく見ていきましょう。
IgG検査の科学的な信頼性|日本アレルギー学会の見解
- 日本アレルギー学会が推奨しない4つの理由
- IgG抗体が高い=アレルギーではない理由
- 検査結果を鵜呑みにするリスク
日本アレルギー学会は、血中食物抗原特異的IgG抗体検査について公式に注意喚起を行っています(※2)。米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)や欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACI)も同様の見解を示しています。
学会がIgG検査を推奨しない理由は、大きく4つあります。
理由①:IgG抗体は健康な人にも存在する
食物抗原特異的IgG抗体は、食物アレルギーのない健常な人にも普通に存在する抗体です。IgG抗体が検出されること自体は、免疫系が正常に機能している証拠であり、アレルギーの証拠ではありません。
よく食べている食品ほどIgG抗体の値が高くなる傾向があります。これは体が「この食品は安全なもの」として認識した結果であり、むしろ正常な免疫反応と考えられています。
理由②:食物アレルギーの確定診断と一致しない
食物アレルギーの確定診断には「食物経口負荷試験」(実際にその食品を食べて反応を見る検査)が用いられます。IgG検査の結果と食物経口負荷試験の結果は一致しないことが複数の研究で示されています。
つまり、IgG検査で「高反応」と出た食品を食べても症状が出ない場合があり、逆にIgG検査で「反応なし」の食品で症状が出る場合もあるということです。
理由③:除去食の指導で健康被害のリスクがある
IgG検査の結果をもとに多くの食品を除去すると、栄養バランスが偏るリスクがあります。特に多品目の食品除去は、栄養不足による肌荒れの悪化や、健康上の問題を引き起こす可能性があります。
ニキビを治したくて検査を受けたのに、結果的に栄養不足で肌が悪化してしまうという本末転倒なケースも報告されています。



IgG検査を受けたこと自体が悪いわけではありません。大切なのは「検査結果だけを根拠に自己判断で食品を大量に除去しない」ということです。気になる結果が出た場合は、皮膚科やアレルギー科の専門医に相談しましょう。



「検査結果で卵と小麦が高く出たから全部やめた」という方がolissにもいらっしゃいましたが、食事の偏りで肌の調子がかえって悪くなっていたケースがありました。除去よりも、まずは自分の肌の状態を正確に知ることが先決です。
〇〇についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。


ニキビと食べ物の関係|科学的に分かっていること
IgG検査の科学的根拠には限界がありますが、「食事とニキビの関係」そのものは研究が進んでいる分野です。遅延型アレルギー検査に頼らなくても、科学的に根拠のある情報から食生活を見直すことは十分に可能です。
高GI食品と乳製品がニキビに与える影響
現時点で、ニキビとの関連がもっとも強く示唆されている食品カテゴリーは高GI食品(血糖値を急上昇させる食品)と乳製品の2つです。
高GI食品はインスリンとIGF-1(インスリン様成長因子1)の分泌を促進し、皮脂分泌の増加と毛穴の角化異常を引き起こすことが複数のメタ分析で示されています(※3)。乳製品についても、特に牛乳や低脂肪乳との関連を示す研究が蓄積されています。
ただし、これらの影響には個人差があります。全員に同じ食品が同じ影響を与えるわけではないため、自分の肌がどの食品に反応しやすいかを見極めることが重要です。
腸内環境(腸皮膚相関)とニキビの関係
近年注目されているのが「腸皮膚相関(gut-skin axis)」という概念です。腸内環境の乱れが全身の炎症レベルを高め、ニキビを含む皮膚トラブルに影響を与えるというメカニズムが研究で明らかになりつつあります(※4)。
腸内細菌のバランスが崩れると、腸管バリア機能が低下し、未消化のたんぱく質や毒素が血液中に漏れ出す「リーキーガット(腸管漏出症候群)」が起こりやすくなります。これが全身の慢性炎症を引き起こし、肌にも影響を及ぼすと考えられています。
遅延型アレルギー検査で「食べ物が原因かも」と考えた方の中には、実際には腸内環境の乱れがニキビの根本原因であるケースも少なくありません。



olissでは腸内細菌検査も行っていますが、腸内環境が乱れている方は肌のバリア機能も低下しているケースがとても多いです。「食べ物が悪い」のではなく「腸の状態が食べ物への反応を変えている」という視点が大切だと感じています。
腸内環境とニキビの関係についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。





ここまでの内容をまとめると、「遅延型アレルギー検査に数万円を費やす前に、まずは自分の肌の状態と腸内環境を正確に把握すること」が、ニキビの根本改善への近道です。



肌タイプによって、同じ食品でもニキビへの影響は全く違います。まずは自分の肌がどういう状態なのかを知ることで、食事面でのケアも的確になりますよ。
ニキビの原因を根本から探る検査・アプローチ
- 皮膚科で受けられる検査
- 食事日記(フードダイアリー)の活用
- 肌バリア機能・腸内環境・遺伝子からのアプローチ
皮膚科で受けられるニキビ関連の検査
ニキビの原因を調べたい場合、まず検討すべきは皮膚科の受診です。皮膚科では、肌の状態を視診・触診で確認するほか、必要に応じてホルモン検査(血液検査)を行い、ホルモンバランスの乱れがニキビに影響しているかを調べることができます。
また、即時型アレルギーの疑いがある場合にはIgE抗体検査やプリックテストも受けられます。これらは保険適用で費用も数千円程度に抑えられるため、IgG検査に数万円をかける前に検討する価値があります。
食事日記(フードダイアリー)で食品との関係を見極める
特定の食品がニキビに影響しているかを調べるもっとも確実な方法は、食事日記をつけて肌の変化を記録することです。IgG検査よりも費用がかからず、自分の体で実際に確認できるため信頼性も高い方法です。
具体的には、毎日の食事内容と肌の状態(ニキビの数、赤み、かゆみなど)を2〜4週間記録します。気になる食品を見つけたら、その食品を2週間除去して肌の変化を観察し、その後再び食べて変化を確認する「除去・再導入テスト」を行います。
この方法なら、IgG検査のように「数値が高い=原因」という推測ではなく、自分の体で実際にその食品がニキビに影響しているかを確認できます。
肌バリア機能・腸内環境・遺伝子からのアプローチ
ニキビの原因は食事だけではありません。遺伝的な肌質、肌のバリア機能の状態、腸内細菌のバランスなど、複数の要因が複雑に絡み合っています。
最近では、こうした複数の要因を科学的な検査で総合的に把握し、一人ひとりに合ったケアプランを設計するアプローチが注目されています。食事だけに原因を求めるのではなく、肌そのものの状態と体内環境を合わせて評価することで、より的確な改善策が見えてきます。
olissのニキビケア|3つの検査で根本原因にアプローチ



ここからは、私たちolissのニキビケアについて少し紹介させてください。olissでは遅延型アレルギー検査とは異なるアプローチで、ニキビの根本原因を探っています。


olissは日本初のニキビケア専門エステサロンで、全国6店舗(銀座・新宿・横浜・名古屋・京都・大阪)を展開しています。皮膚科医である乃木田先生の監修のもとケアプログラムを提供しています。
olissの「ニキビ肌リセットプログラム」では、3つの検査であなたのニキビの根本原因を科学的に突き止めます。
- 遺伝子検査 — 自社オリジナルのDNA SCAN KITで、ニキビに対する生まれもった体質を分析
- 肌バリア機能検査 — 世界初のニキビ専用検査。パッチを3分間貼るだけで、その場で肌の状態を数値化
- 腸内細菌検査 — 今のあなたに本当に必要な栄養素を、腸内環境から読み解く
検査結果をもとに、各種ピーリング・ビタミンC誘導体・ヒト幹細胞など豊富なメニューから一人ひとりに合った施術を組み合わせ、サロンでのプロのケアと自社オリジナル化粧品「osmyss」を使ったホームケアの両面からアプローチします。
olissでケアを受けた方の事例
Before


After


フェイシャルスペシャルプログラム|16回
※ 効果には個人差があります。
Before


After


FSP+光フェイシャル28回
※ 効果には個人差があります。



遅延型アレルギー検査で「食べ物が原因かも」と感じた方こそ、肌バリア機能や腸内環境を科学的に調べることで、本当の原因が見えてくるかもしれません。まずはお気軽にご相談ください。
遅延型アレルギーとニキビに関するよくある質問
まとめ
遅延型アレルギー検査(IgG検査)は、「繰り返すニキビの原因を食べ物から探したい」という気持ちに応える検査として注目されています。しかし、日本アレルギー学会をはじめとする主要な学会は、この検査を食物アレルギーの診断法としては推奨していません。
IgG抗体は食品の摂取量を反映しているだけであり、アレルギーの原因を示すものではないという科学的見解を理解したうえで、検査結果の活用を判断することが大切です。
ニキビの原因を根本から探りたい場合は、皮膚科での検査、食事日記による観察、そして肌バリア機能や腸内環境の評価など、科学的根拠のあるアプローチを組み合わせることをおすすめします。



「何をやっても治らない」と感じているなら、まずは自分の肌の状態を正確に把握することから始めてみてください。原因がわかれば、やるべきケアが見えてきます。
参考文献
※1. 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/acne_guideline2023.pdf
※2. 日本アレルギー学会「血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起」https://www.jsaweb.jp/modules/important/index.php?content_id=51
※3. Juhl CR, et al. “Dairy Intake and Acne Vulgaris: A Systematic Review and Meta-Analysis of 78,529 Children, Adolescents, and Young Adults.” Nutrients. 2018
※4. Salem I, et al. “The Gut Microbiome as a Major Regulator of the Gut-Skin Axis.” Front Microbiol. 2018
※5. 厚生労働省「e-ヘルスネット:腸内細菌と健康」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html
あなたのニキビには、あなただけの答えがある。


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全国6店舗(銀座・新宿・横浜・名古屋・京都・大阪)|皮膚科医監修
※ 本記事はニキビケアに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や医薬品の効能を保証するものではありません。肌トラブルが気になる方は、専門の医療機関(皮膚科)への相談をおすすめします。※ 効果には個人差があります。
















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