ニキビの正式名称は「尋常性痤瘡」|医学的な分類と段階を解説

ニキビの正式名称を佐藤りん(olissスキンケアアドバイザー)が解説する3コマ漫画、尋常性痤瘡の意味と分類、肌タイプ別ケアの選び方を案内するイラスト
高橋 明日美

ニキビの正式名称は「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」です。
英語では Acne vulgaris と呼ばれ、皮膚科では保険病名としてこの名前が使われています。
正式名称を知っているだけで、自分の肌状態をより正確に理解できるようになります。

佐藤りん

「ニキビって病名だったの?」と驚かれる方、実はすごく多いんです。
この記事では正式名称の意味・関連する医学用語・段階別分類・ガイドラインの重症度分類まで分かりやすくまとめています。

髙橋 明日美
株式会社ANY CEO

株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。

監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO

株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。

監修
佐藤 りん
インナードライ担当

29歳。元化粧品メーカー研究職。テカるから脂性肌だと思い込みさっぱり系ケアを続けた結果、ニキビが慢性化。水分量測定で「肌の内部がカラカラ」と判明し、保湿重視に転換して3ヶ月で激減しました。olissでは水分・油分バランスの測定データをもとに、「実は脂性肌じゃなかった」と気づくお客様のケア設計を数多くサポートしています。

監修 佐藤 りん
インナードライ担当

29歳。元化粧品メーカー研究職。テカるから脂性肌だと思い込みさっぱり系ケアを続けた結果、ニキビが慢性化。水分量測定で「肌の内部がカラカラ」と判明し、保湿重視に転換して3ヶ月で激減しました。olissでは水分・油分バランスの測定データをもとに、「実は脂性肌じゃなかった」と気づくお客様のケア設計を数多くサポートしています。

佐藤りん

ニキビケアは「自分の肌タイプ」を知っているかどうかで、結果がまるで変わります。
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目次

ニキビの正式名称「尋常性痤瘡」とは?読み方と意味

ニキビの正式名称は「尋常性痤瘡」と書き、読み方は「じんじょうせいざそう」です。

英語では「Acne vulgaris(アクネ ヴァルガリス)」と呼ばれます。
皮膚科で受診した際、カルテや診断書に記載されるのはこの正式名称です。

健康保険が適用される病名でもあり、ニキビは医学的に「皮膚疾患」として分類されていることを意味しています。

名前を分解すると、それぞれの言葉に意味があります。
「尋常性」は「ありふれた・普通の」という意味で、特殊なタイプではない一般的なニキビを指します。

「痤瘡(ざそう)」は毛穴に皮脂や角質が詰まって生じる皮膚の状態を表す医学用語です。
つまり「尋常性痤瘡」とは、「一般的によくみられる、毛穴の詰まりに起因する皮膚の状態」を意味しています。

なお、大人になってからできるニキビも思春期にできるニキビも、医学的にはどちらも「尋常性痤瘡」です。
「大人ニキビ」「思春期ニキビ」「吹き出物」といった呼び分けは日常的な表現であり、正式な医学分類ではありません。

また、医学文献では「尋常性痤瘡」と「尋常性ざ瘡」の2種類の表記が使われます。
日本皮膚科学会のガイドラインでは「ざ瘡」表記が用いられていますが、どちらも同じ疾患を指しています(※1)。

「吹き出物は大人のニキビ」と思っている方も多いですが、医学的にはどちらも同じ「尋常性痤瘡」です。
名前が違うだけで、疾患としての分類に違いはありません。

ニキビの医学的な分類|段階別の種類と特徴

この章の内容
  • マイクロコメド(微小面ぽう)— 目に見えない初期段階
  • 白ニキビ・黒ニキビ(面ぽう)— 非炎症性ニキビ
  • 赤ニキビ・黄色ニキビ — 炎症性ニキビ
  • 紫ニキビ・しこりニキビ — 重症ニキビ

尋常性痤瘡は、進行の度合いによって複数の段階に分類されます。段階ごとに見た目も対処の方向性も異なるため、自分のニキビがどの段階にあるのかを把握することがケアの第一歩になります。

マイクロコメド(微小面ぽう)— 目に見えない初期段階

マイクロコメドは、毛穴の中で皮脂と角質が詰まり始めた状態です。肌表面からは目視できず、触ってもほとんど分かりません。すべてのニキビはこのマイクロコメドから始まるとされており、ニキビの「前段階」にあたります。

肌を触ったときに「なんとなくざらつく」「ごわつきがある」と感じる場合、マイクロコメドが形成されている可能性があります。この段階でスキンケアや生活習慣を整えておくことが、次の段階への進行を防ぐうえで重要です。

マイクロコメド(微小面ぽう)のイメージ図

白ニキビ・黒ニキビ(面ぽう)— 非炎症性ニキビ

白ニキビは、毛穴の出口が角質で塞がれ、中に皮脂がたまって小さく盛り上がった状態です。医学的には「閉鎖面ぽう」と呼ばれ、大きさは1〜2mm程度。痛みやかゆみはなく、白っぽいポツポツとして確認できます。

白ニキビ(閉鎖面ぽう)のイメージ図

黒ニキビは、白ニキビの毛穴が開き、中の皮脂が空気に触れて酸化したものです。医学的には「開放面ぽう」と呼ばれます。黒く見える原因は汚れではなく、皮脂の酸化やメラニン色素の影響です。鼻や鼻周りに多くみられます。

黒ニキビ(開放面ぽう)のイメージ図

白ニキビ・黒ニキビはどちらも炎症が起きていない段階です。この段階で正しくケアできれば、赤ニキビ以降への進行を防げる可能性が高いとされています。

赤ニキビ・黄色ニキビ — 炎症性ニキビ

赤ニキビは、面ぽうの中でアクネ菌が増殖し、免疫反応によって炎症が起きた状態です。医学的には「炎症性丘疹(きゅうしん)」と呼ばれます。毛穴の周囲が赤く腫れ、触れると痛みを感じるのが特徴です。

赤ニキビ(炎症性丘疹)のイメージ図

黄色ニキビは、赤ニキビの炎症がさらに進み、毛穴の中に膿がたまった状態です。医学的には「膿疱(のうほう)」と呼ばれます。てっぺんに黄白色の膿が透けて見え、ニキビ跡が残るリスクが非常に高い段階です。

黄色ニキビ(膿疱)のイメージ図

この段階からニキビ跡が残るリスクが格段に上がります。赤ニキビ・黄色ニキビが繰り返しできる場合は、セルフケアだけでなく皮膚科への相談も選択肢に入れてみてください。

紫ニキビ・しこりニキビ — 重症ニキビ

紫ニキビは医学的に「嚢腫(のうしゅ)」と呼ばれ、膿と血液が混ざって赤紫〜紫色に変色した状態です。皮膚の深部まで炎症が到達しており、セルフケアで対応できる範囲を超えています。

紫ニキビ(嚢腫)のイメージ図

しこりニキビは「硬結(こうけつ)」と呼ばれ、強い炎症を繰り返した結果、皮膚の深い部分が線維化して硬く盛り上がった状態です。一度できると自然に消えることはほとんどなく、皮膚科での専門的な対応が必要になります。

しこりニキビ(硬結)のイメージ図
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段階通称医学名炎症特徴
マイクロコメド微小面ぽうなし目に見えない。ざらつきとして感じる
白ニキビ閉鎖面ぽうなし白い小さな盛り上がり(1〜2mm)
黒ニキビ開放面ぽうなし毛穴の先端が黒く見える
赤ニキビ炎症性丘疹あり赤く腫れて痛みがある
黄色ニキビ膿疱強い膿がたまり大きく腫れる
紫ニキビ嚢腫非常に強い赤紫〜紫色。血豆のような見た目
しこりニキビ硬結慢性的硬い膨らみが残り続ける
高橋 明日美

①〜③は「非炎症性」、④〜⑦は「炎症性」に分類されます。
炎症が起きてからのケアは難しくなるので、非炎症性の段階で気づけるかどうかがポイントになりますね。

ニキビに関連する医学用語一覧

ニキビ(尋常性痤瘡)に関連して、皮膚科の説明やガイドラインでよく登場する医学用語をまとめました。
正式名称だけでなく関連用語を知っておくと、医師の説明や市販薬の成分表記が理解しやすくなります。

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医学用語読み方意味・解説
面ぽう(コメド)めんぽう毛穴に皮脂や角質が詰まった状態。ニキビの初期段階
丘疹きゅうしん皮膚が小さく盛り上がった状態。赤ニキビに該当
膿疱のうほう内部に膿がたまった状態。黄色ニキビに該当
嚢腫のうしゅ膿や血液が皮膚の深部にたまった状態。紫ニキビに該当
硬結こうけつ炎症の繰り返しで皮膚が線維化し硬くなった状態
瘢痕はんこんニキビ跡のこと。クレーター状の陥凹や色素沈着を含む
アクネ菌あくねきん正式名 Cutibacterium acnes。毛穴内で増殖し炎症を引き起こす
皮脂腺ひしせん皮脂を分泌する腺。ニキビは皮脂腺が多い部位にできやすい

ガイドラインの重症度分類と対応の目安

日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、ニキビの重症度を炎症性皮疹(赤ニキビ・黄色ニキビ)の数によって4段階に分類しています(※1)。

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重症度片顔の炎症性皮疹数対応の目安
軽症0〜5個スキンケアの見直し+OTC外用薬で対応可能な場合が多い
中等症6〜20個皮膚科での外用薬処方を検討。アダパレン等が推奨される
重症21〜50個皮膚科での積極的な治療が必要。内服薬の併用も選択肢に
最重症51個以上専門外来での集中的な治療が推奨される

この分類は「片顔(顔の半分)」あたりの数で判定します。
赤ニキビや黄色ニキビが片顔に6個以上ある場合は「中等症」以上にあたるため、皮膚科への相談を検討してみてください。

「軽症だから大丈夫」と自己判断せず、面ぽうが多い場合は炎症性皮疹が少なくても早めにケアを始めましょう。

ニキビの正式名称を知ると何が変わる?皮膚科での伝え方

「ニキビ」と「尋常性痤瘡」——名前が違うだけで、皮膚科での対応が変わるわけではありません。
どちらで伝えても、医師は同じように診察してくれます。

ただし、正式名称を知っていることで「自分の肌で何が起きているのか」を客観的に理解できるようになるという点は大きなメリットです。ニキビが「ただの肌荒れ」ではなく「皮膚疾患」であると分かれば、放置せずに早めにケアしようという意識が自然と生まれるでしょう。

また、正式名称を知っていると、自分のニキビがどの段階にあるかを正しく認識できるようになります。「面ぽう」の段階なのか、「炎症性丘疹」まで進んでいるのか——段階を理解していれば、セルフケアで対応できる範囲と、皮膚科に相談すべきタイミングの判断がしやすくなります。

皮膚科を受診する際は、「おでこに白いプツプツがたくさんある」「顎に赤く腫れたニキビが繰り返しできる」など、部位・見た目・頻度を具体的に伝えるのがおすすめです。正式名称を使う必要はありませんが、段階を把握したうえで症状を説明できると、医師とのコミュニケーションがスムーズになります。

佐藤りん

ニキビのケアで一番大切なのは「自分の肌タイプに合った方法を選ぶこと」です。
間違った肌タイプのケアは、かえってニキビを悪化させてしまう原因になります。
まずは自分の肌タイプを確認してみてください。

自分のニキビの種類がよく分からないという方は、こちらの記事で写真つきで解説しています。

ニキビの種類ごとの見分け方やケアのポイントを詳しくまとめています。

olissのニキビケアアプローチ

高橋 明日美

ニキビの正式名称や段階を知ったら、次は「自分に合ったケア」を見つけることが大切です。
olissでは、一人ひとりの肌タイプ・ニキビの段階に合わせたケアプランをご提案しています。

olissサロン紹介

olissは日本初のニキビケア専門エステサロンで、全国7店舗(銀座・新宿・横浜・名古屋・京都・大阪・福岡天神)を展開しています。各店年間1万人以上が来店し、皮膚科医である乃木田先生の監修のもとケアプログラムを提供しています。

olissの「ニキビ肌リセットプログラム」では、3つの検査であなたのニキビの根本原因を科学的に突き止めます。

  • 遺伝子検査 — 自社オリジナルのDNA SCAN KITで、ニキビに対する生まれもった体質を分析
  • 肌バリア機能検査 — 世界初のニキビ専用検査。パッチを3分間貼るだけで、その場で肌の状態を数値化
  • 腸内細菌検査 — 今のあなたに本当に必要な栄養素を、腸内環境から読み解く

検査結果をもとに、各種ピーリング・ビタミンC誘導体・ヒト幹細胞など豊富なメニューから一人ひとりに合った施術を組み合わせ、サロンでのプロのケアと自社オリジナル化粧品「osmyss」を使ったホームケアの両面からアプローチします。

olissでケアを受けた方の事例

Before

After

フェイシャルスペシャルプログラム|16回

※ 効果には個人差があります。

Before

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FSP+光フェイシャル28回

※ 効果には個人差があります。

よくある質問

ニキビの正式な医学用語は何ですか?

「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」が正式名称です。
英語では「Acne vulgaris」と表記されます。皮膚科のカルテや診断書にはこの名前で記載されます。

皮膚科でニキビをどう伝えればいいですか?

「ニキビ」とそのまま伝えて問題ありません。
正式名称を使う必要はなく、「どの部位に」「いつから」「どんな見た目か」を具体的に伝えるほうが重要です。

ニキビと吹き出物の違いは何ですか?

医学的にはどちらも同じ「尋常性痤瘡」です。
思春期にできるものを「ニキビ」、大人になってからできるものを「吹き出物」と呼ぶことがありますが、疾患の分類に違いはありません。

「痤瘡」と「ざ瘡」の表記の違いは何ですか?

どちらも同じ疾患を指しています。
日本皮膚科学会のガイドラインでは「ざ瘡」と表記されていますが、医学文献では漢字の「痤瘡」も広く使われており、意味に違いはありません。

ニキビは何個から皮膚科に行くべきですか?

ガイドラインでは、片顔に赤ニキビ・黄色ニキビが6個以上ある場合は「中等症」以上とされています。
繰り返しできる場合や、跡が残りやすい場合は個数に関わらず皮膚科への相談を検討してみてください。

ニキビ跡(瘢痕)は尋常性痤瘡に含まれますか?

ニキビ跡(瘢痕)は尋常性痤瘡の「後遺症」という位置づけです。
ニキビそのものとは別に「痤瘡後瘢痕(ざそうごはんこん)」として扱われ、治療のアプローチも異なります。

ニキビの治療は保険適用されますか?

尋常性痤瘡は保険病名として認められているため、皮膚科での診察・処方は健康保険が適用されます。
ディフェリンゲルや抗菌薬の外用・内服など、ガイドラインに基づく標準治療は原則3割負担で受けられます。

まとめ

ニキビの正式名称は「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」であり、医学的には毛穴の詰まりから始まる皮膚疾患として分類されています。

正式名称を知ることで「ただの肌荒れ」ではなく「皮膚疾患」として捉えられるようになります。
その認識が、適切なタイミングでのケアや受診につながります。

マイクロコメドから始まり、白ニキビ・黒ニキビ(非炎症性)、赤ニキビ・黄色ニキビ(炎症性)、紫ニキビ・しこりニキビ(重症)と段階が進むほど、ニキビ跡のリスクは高まります。自分のニキビがどの段階にあるかを把握し、段階に合ったケアを選ぶことが大切です。

「そもそもなんでニキビができるの?」と思った方は、原因から詳しく解説した記事もありますのでぜひご覧ください。

ニキビの根本的な原因と、再発を防ぐために見直すべきポイントをまとめています。

高橋 明日美

ニキビの種類や段階を正しく理解できると、やるべきケアの優先順位が見えてきます。
まずは自分の肌タイプを知ることから始めてみてくださいね。

参考文献
※1. 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023.pdf
※2. 済生会「尋常性ざ瘡(にきび)」https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/acne_vulgaris/
※3. 第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局「ニキビ(にきび)の症状・原因」https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/17_nikibi/
※4. マルホ株式会社「ニキビ一緒に治そう」https://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/
※5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS「ざ瘡(にきび)」https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000298.html

あなたのニキビには、あなただけの答えがある。

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全国7店舗(銀座・新宿・横浜・名古屋・京都・大阪・福岡天神)|皮膚科医監修

※ 本記事はニキビケアに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や医薬品の効能を保証するものではありません。肌トラブルが気になる方は、専門の医療機関(皮膚科)への相談をおすすめします。※ 効果には個人差があります。

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