ニキビのオンライン診療8社を比較|保険と自由診療の違い・体のニキビの可否

ニキビのオンライン診療を比較するイメージ
高橋 明日美

ニキビのオンライン診療、どこを選べばいいのでしょうか。
比べるべき点は、保険適用か自由診療か、そして顔以外のニキビに対応しているかの2つです。

山田まほ

この記事では、ニキビのオンライン診療を行う8社の公式サイトを一つずつ確認し、費用・診療時間・処方される薬・対応部位を同じ項目で並べました。
選び方と、薬だけでは届きにくい部分もあわせてお伝えします。

「皮膚科に行く時間はないけれど、市販薬ではもう限界かもしれない」

そう感じている方は少なくありません。ニキビのオンライン診療は、通院せずに医師の診察を受けて薬を受け取れる選択肢として、ここ数年で一気に増えました。

ただ、どのサービスも「診察料0円」「最短翌日にお届け」と似た言葉が並んでいて、比べようがないと感じる方も多いはずです。

結論から言うと、見るべきは保険適用か自由診療か、そして顔以外のニキビに対応しているかの2点です。この2つで、かかる費用も使えるかどうかも大きく変わります。

ニキビ専門サロンolissが運営するメディアとして、8社の公式サイトを実際に確認した内容をそのまま並べました。

髙橋 明日美
株式会社ANY CEO

株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有。美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れている。

監修 髙橋 明日美
株式会社ANY CEO

株式会社ANY、株式会社Malina、株式会社ROSSO、細胞美容PSCLの代表取締役を務める実業家。さらに、REVI正規販売資格を所有し、美容業界における豊富な知識と経験を活かし、エステFC事業を展開しています。また、美容専門学校での講師も務め、次世代の美容業界を担う人材の育成にも力を入れています。

監修
山田 まほ
Oliss脂性肌担当

23歳。美容専門学校卒。中学から常時ニキビ5〜10個。小学生の頃からプールや体育が憂鬱で、肌のことで嫌な思いもたくさんしてきました。「皮脂を取りすぎるから余計に出る」という悪循環をolissで学び、保湿をちゃんとすることで肌が変わりました。今は脂性肌のお客様に「洗いすぎない勇気」を一緒に見つけるお手伝いをしています。

監修 山田 まほ
Oliss脂性肌担当

23歳。美容専門学校卒。中学から常時ニキビ5〜10個。小学生の頃からプールや体育が憂鬱で、肌のことで嫌な思いもたくさんしてきました。「皮脂を取りすぎるから余計に出る」という悪循環をolissで学び、保湿をちゃんとすることで肌が変わりました。今は脂性肌のお客様に「洗いすぎない勇気」を一緒に見つけるお手伝いをしています。

目次

ニキビのオンライン診療8社を同じ項目で比較

この章の内容
  • 保険適用で受けられる4社の比較
  • 自由診療で受けられる4社の比較
  • 体のニキビとニキビ跡に対応しているサービス
この記事について

当メディアはニキビ専門サロンolissが運営しています。

掲載は順不同で、順位付けや優劣の評価は行っていません。各社の情報は公式サイトの記載にもとづくもので、2026年9月時点の内容です。

掲載各社との取引関係はなく、記事内のリンクから当メディアに手数料などの収益が入ることもありません。

金額や提供内容は変更される場合がありますので、申し込み前に各社の公式サイトでご確認ください。

8社を確認した結果、費用の考え方は保険適用と自由診療でまったく別物でした。

保険適用は「診察料+薬代」をその都度支払う形で、1回あたり1,500円前後から。自由診療は診察料が0円のところもある一方、薬代が月単位のセット価格になります。

まずは保険適用の4社から見ていきます。

保険適用で受けられる4社

スクロールできます
サービス診察料の目安薬代診療時間体のニキビニキビ跡
患者目線の
クリニック
約2,000円
(保険診療費+
システム利用料1,000円)
薬局で支払い
アダパレンゲル3円/日
6:00〜24:00
年中無休
記載なし記載なし
ファスト
ドクター
初診1,536円〜
再診1,550円〜
(日祝は初診2,286円〜)
薬局で支払い5:00〜25:00記載なし記載なし
ミナカラ保険診療費のみ
システム利用料なし
薬局で支払い
配送250円
薬局受取770円
〜24:00
土日祝も対応
記載なし記載なし
ユビー保険診療費+
システム利用料1,000円
(9月5日以降1,100円+加算)
薬局で支払い8:00〜24:00記載なし記載なし

保険適用の4社は、いずれも診察料と薬代が別会計です。薬は薬局で受け取るか自宅配送を選べます。

4社とも、公式サイトに「体のニキビに対応するか」の記載はありません。保険診療なので背中や胸のニキビも診察の対象にはなりますが、そこを打ち出しているサービスはありませんでした。

自由診療で受けられる4社

スクロールできます
サービス診察料薬代の目安治療期間の目安体のニキビニキビ跡
クリニック
フォア
初診1,650円
+配送料550円
軽症・中等症セット
7,304円
重症セット13,794円
1クール
5〜6ヶ月
記載なし記載なし
東京美肌堂0円
(初診・再診・
処方箋料すべて)
入門セット4,180円/月
ニキビ・毛穴対策セット
8,580円/月
3〜6ヶ月程度記載なし対応
ANS.0円
(送料も0円)
ニキビ治療5,170円/月
1品からは950円〜
3〜12ヶ月程度記載なし対応
タカミ
クリニック
初診3,300円
再診1,100円
初回目安13,930円
(診察料+薬1ヶ月分)
まず3ヶ月が
めど
対象外対象外

自由診療は保険が使えないぶん、薬の選択肢が広くなります。診察料を0円にして薬代だけを受け取る形が主流になりつつあり、東京美肌堂とANS.はいずれも診察料・再診料が無料です。

一方で、タカミクリニックは「お顔のニキビ」のみが対象で、体のニキビとニキビ跡は対象外と明記されています。あわせて1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)にお住まいの方は利用できません。

山田まほ

対応部位の欄が「記載なし」ばかりで驚かれたかもしれません。
ニキビのオンライン診療は、そのほとんどが顔を前提に設計されています。

ニキビのオンライン診療は保険適用と自由診療で何が違う?

同じ「オンライン診療」という言葉でも、保険適用と自由診療では支払う相手もタイミングも違います。ここを取り違えると、想定していた金額と実際が合わなくなります。

スクロールできます
項目保険適用自由診療
診察料法令にもとづき算定
3割負担で初診1,000円前後
+システム利用料
各社が設定
0円のところもある
薬代薬局で別途支払い
薬価が決まっている
月単位のセット価格が中心
薬の範囲国内で承認され
保険が使える薬
承認薬に加え
国内未承認の薬も選択肢に入る
続け方症状が落ち着けば
その時点で終えられる
定期配送が基本
割引は継続が前提
治療期間の記載4社とも記載なし3〜12ヶ月と
明記している社が多い

保険適用は、対面で皮膚科にかかるのとほぼ同じ仕組みです。診察料と薬代がその都度かかる代わりに、「今月は薬が余っているから受診しない」という止め方ができます。

自由診療は、薬代を月額のセットで支払う形が中心です。診察料が0円でも薬代に費用が乗っているため、月あたりの総額で見ないと比べられません。

また、自由診療では国内で承認されていない薬が選択肢に入ることがあります。扱っている社は、未承認である旨と副作用について公式サイトに明記しています。

高橋 明日美

どちらが良いという話ではありません。
まず保険適用で標準的な薬を試し、それで届かない場合に自由診療を検討するという順序が、費用の面でも体への負担の面でも無理がありません。

【保険適用】ニキビのオンライン診療4社の詳細

この章の内容
  • 患者目線のクリニック
  • ファストドクター
  • ミナカラ
  • ユビー

4社とも保険が使えるため、費用は対面の皮膚科と大きく変わりません。差が出るのは診療時間、システム利用料の有無、そして薬の受け取り方です。

患者目線のクリニック

医師が40名以上在籍し、年間の診療件数は10万件以上(2023年4月〜2024年3月の実績)と公表されています。

診療代金の目安は約2,000円。内訳は保険診察料が初診1,000円前後・再診500円前後、これにオンライン診療のシステム利用料1,000円が加わります。薬代は薬局での支払いです。

処方薬の1日あたりの費用も、薬ごとに公式サイトで公開されています。

診療時間は朝6時から24時まで、お盆や年末年始も含めて年中無休。薬は薬局で診察後30分程度で受け取るか、自宅配送を選べます。

外用薬は過酸化ベンゾイル、アダパレン、クリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシンとそれらの配合剤、内服薬はテトラサイクリン系・マクロライド系の抗菌薬のほか、十味敗毒湯などの漢方薬も扱っています。

参照:患者目線のクリニック 公式サイト

ファストドクター

診察前に患部の画像を送り、医師が画像と問診をもとに診察する流れです。皮膚科の診療時間外は内科医が対応すると明記されています。

費用は時間帯で変わります。3割負担の場合、平日10〜18時の初診が合計1,536円から、日曜・祝日は初診2,286円からです。再診はシステム利用料が1,100円になるため、合計1,550円からとなります。

子ども医療証が適用される場合は、初診合計330円まで下がります。

診療時間は朝5時から翌1時まで。処方される薬としてナジフロキサシン、クリンダマイシン、過酸化ベンゾイル、オゼノキサシンが挙げられています。

診療は提携医療機関の医師が担当します。川口芝クリニック、まくはり南クリニック、新宿ホームクリニック、はまかぜ診療所、くまだ内科・小児科クリニックの5院が公開されています。

「定期購入なし」を明記している点が、自由診療のサービスとの大きな違いです。なお、医療機関がない離島にお住まいの方は利用できません。

参照:ファストドクター 公式サイト

ミナカラ

NTTドコモグループの会社が運営するオンライン診療サービスです。

4社のなかで唯一、システム利用料がかかりません。支払うのは保険診療の費用(診察料・調剤料・薬剤料など)と、受け取り方に応じた実費だけです。

配送で受け取る場合は配送料が一律250円、近くの薬局で受け取る場合は事務手数料が一律770円かかります。

診察から服薬指導までが平均23分で完結し、16時50分までの予約なら薬は当日発送。最短5分後の枠から予約でき、土日祝も24時まで対応しています。

塗り薬は過酸化ベンゾイル、アダパレン、抗菌薬、イオウ、ヘパリン類似物質、飲み薬は抗菌薬・ビタミン剤・漢方薬が挙げられています。提携医療機関はウチカラクリニック、梅田北オンライン診療クリニック、流山鶴町皮膚科・小児科クリニックの3院です。

予防や美容目的の受診は保険適用外となり、その場合の診察料は一律4,000円と明記されています。

参照:ミナカラ オンライン診療 公式サイト

ユビー

症状検索エンジン「ユビー」を提供するUbie株式会社が2024年から運営しています。

費用は保険診療費に加えてシステム利用料が1,000円。2026年9月5日以降の診療から、システム利用料が改定されます。内科は1,100円となり、平日18〜23時や土曜の午後は220円、日曜・祝日は660円の追加料金が加わります。

診療時間は朝8時から深夜0時まで、土日祝日も含めて毎日対応。支払いはクレジットカード、PayPay、銀行振込から選べます。

対象年齢は16歳以上で、18歳未満の方は保護者の同席が必要です。処方日数は初診が原則最大7日分、再診以降は最大30日分までとされています。

ただし、皮膚科のページで処方例として挙げられているのはステロイド外用薬・保湿外用薬・非ステロイド性抗炎症外用薬で、ニキビの薬は例示されていません。よくある質問のなかに「ニキビのお薬」として記載があります。

診療は提携医療機関である東日本橋内科クリニックの医師が担当します。

参照:ユビー オンライン診療 公式サイト

【自由診療】ニキビのオンライン診療4社の詳細

この章の内容
  • クリニックフォア
  • 東京美肌堂
  • ANS.(アンス)
  • タカミクリニック

自由診療は保険適用外のため、費用は全額自己負担になります。各社について、治療内容・標準的な費用・治療期間・主なリスクと副作用をあわせて記載します。

クリニックフォア

医療法人社団エムズが運営し、東京を中心に全国18院で対面診療も行っています。ニキビ治療は自由診療で、軽症・中等症・重症の3段階に分けて薬を組み合わせる形です。

治療内容:医師がオンラインで診察し、重症度に応じて外用薬・内服薬を処方します。扱う薬はアダパレン、クリンダマイシン、過酸化ベンゾイルの各外用薬、テトラサイクリン系の内服抗菌薬、ヘパリン類似物質ローション、十味敗毒湯などです。国内で承認されていない薬を用いるプランもあります。

標準的な費用:初回は診察料1,650円と配送料550円がかかります。薬代は軽症・中等症用の治療基本セットが7,304円、重症治療基本セットが13,794円、外用薬3点セットが2,904円。定期配送は15%OFFになります。国内で承認されていない薬を用いるプランは別料金で、金額は公式サイトに掲載されています。

治療期間:多くの方が1クール5〜6ヶ月間を目安に治療を継続していると記載されています。

主なリスク・副作用:アダパレンや過酸化ベンゾイルの外用は赤み・ヒリヒリ感・皮むけ・乾燥。抗菌薬の内服は食欲不振・吐き気・下痢など。国内で承認されていない薬については、皮膚の乾燥や光線過敏症のほか、稀に気分の変調やうつ症状などが挙げられています。

同社のプランには国内で承認されていない薬を用いるものが含まれます。承認されていない薬は、万が一重篤な副作用が出た場合も国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。この点は公式サイトにも明記されています。

参照:クリニックフォア 公式サイト

東京美肌堂

診察を行う医師と患者をつなぐシステムを提供する形で、実際の診察は提携医療機関である東京山手クリニックの医師が担当します。累計利用者は40万人(2020年10月1日〜2025年10月30日)と公表されています。

治療内容:肌悩み別に組んだ美容内服のセットが中心で、ニキビ・ニキビ跡・毛穴のカテゴリが用意されています。外用薬はアダパレン、ナジフロキサシン、オゼノキサシン、ビタミンC誘導体、ヘパリン類似物質を扱っています。

標準的な費用:初診料・再診料・処方箋料はすべて0円で、かかるのは薬代だけです。美容内服入門セットが月4,180円、ニキビ・毛穴対策セットが月8,580円、妊娠・授乳・妊活中の方向けのセットが月10,780円(いずれも税込)。外用薬は1本2,200円から2,750円程度です。

治療期間:月額4,000円〜15,000円程度で、一般的に3〜6ヶ月程度を要すると記載されています。6ヶ月の定期プランで1ヶ月分、12ヶ月プランで3ヶ月分が割引になり、継続期間に応じて最大20%OFFになります。

主なリスク・副作用:内服薬では服用後にまれに便秘、悪心、胃部不快感、下痢、発疹などが現れる場合があるとされています。美容目的で国内の承認を受けていない薬を含むことも明記されています。

診察時間は8時から23時まで、土日祝も対応。予約から診察までLINEで完結します。

参照:東京美肌堂 公式サイト

ANS.(アンス)

株式会社Neautechが運営し、ANS.クリニックの医師が診察・処方を行います。診断数は30万件(2025年10月時点)と公表されています。

治療内容:1品から処方できるオーダーメイド型です。ニキビ治療の処方例はL-システイン、ビタミンE、複合ビタミンB、アダパレンの組み合わせ。チャット問診は24時間受け付け、ビデオ診療は8時から24時までです。

標準的な費用:診察料と送料は0円(クール便が必要な一部の薬のみ330円)。ニキビ治療の処方例は月額5,170円で、1品だけなら月950円から始められます。定期便は10%OFFで、回数の縛りはありません。

治療期間:症状によって異なるとしたうえで、3ヶ月〜12ヶ月程度と記載されています。契約期間は1ヶ月からです。

主なリスク・副作用:ニキビ治療の処方例では悪心、下痢、口渇、軽度の腹痛が挙げられています。

対象年齢に制限があり、13歳以下の方は診察を受けられません。17歳以下の方は親権者の同席が必要です。

参照:ANS.(アンス)公式サイト

タカミクリニック

東京・表参道の美容皮膚科で、1999年の開院以来41万人(2008年〜2022年の延べ人数)のニキビ治療実績があります。ニキビ外来には1日80〜100名が来院しています。

ただし、利用できる方に条件があります。1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)にお住まいの方は利用できません。遠方で通院が難しい方のための特別診療枠という位置づけだからです。

さらに、対象は「お顔のニキビ」のみです。ニキビ跡と体のニキビは対象外と明記されています。

治療内容:ニキビ外来の医師がビデオ通話で診察し、院内で開発したオリジナル治療薬を処方します。処方例は治療用タカミクリニックピールとニキビ治療用ローションです。

標準的な費用:初回費用の目安は13,930円で、内訳は診察料3,300円、治療用ピール4,030円、ニキビ治療用ローション6,600円(約1ヶ月分)。再診料は1,100円です。別途、送料が本州・四国850円、北海道・九州・沖縄1,250円かかります。

治療期間:繰り返すニキビの場合、毎日の外用薬による治療をまず3ヶ月をめどに続けるとされています。

主なリスク・副作用:オンライン診療のページに記載はありません。

予約の変更・キャンセルは3日前までで、それ以降は3,000円のキャンセル料がかかります。未成年の方は親権者の同席と同意書が必要です。

参照:タカミクリニック 公式サイト

ニキビのオンライン診療で処方される薬の種類

この章の内容
  • 塗り薬(外用薬)の種類
  • 飲み薬(内服薬)の種類
  • 国内で承認されていない薬について

8社の公式サイトに記載されていた薬を整理すると、扱われている成分はおおむね共通しています。どの薬が処方されるかは診察のうえで医師が判断します。

塗り薬(外用薬)の種類

スクロールできます
成分働き対象
アダパレン皮膚の角化を調節し
毛穴の詰まりに働きかける
白ニキビ・黒ニキビ
赤ニキビ
過酸化ベンゾイルアクネ菌の増殖を抑え
古い角層を取り除く
ニキビ全般
抗菌薬
(クリンダマイシン等)
アクネ菌の増殖を抑える赤ニキビ・黄ニキビ
配合剤
(2成分の組み合わせ)
上記2つの働きを
1本にまとめたもの
ニキビ全般
ヘパリン類似物質保湿・血行促進乾燥をともなう肌

アダパレンと過酸化ベンゾイルは、使い始めに赤みやヒリヒリ感、皮むけ、乾燥が出ることがあります。多くの社が公式サイトで副作用として明記している内容です。

※ ここに挙げた成分は、いずれも医師の処方が必要な薬に含まれるものです。どれを使うかは診察のうえで医師が判断します。この表は各社の公式サイトに記載されていた内容を整理したもので、特定の薬をすすめるものではありません。

飲み薬(内服薬)の種類

飲み薬は大きく3つに分かれます。抗菌薬、ビタミン剤、そして漢方薬です。

抗菌薬は炎症をともなうニキビに対して処方されるもので、テトラサイクリン系やマクロライド系が中心です。重症度によって服用方法や期間が変わります。

ビタミン剤は肌の状態を保つために補助的に処方されます。自由診療のサービスでは、ビタミンB群やビタミンE、L-システインなどを組み合わせたセットが用意されていました。

漢方薬は十味敗毒湯、荊芥連翹湯、清上防風湯などが挙げられています。体質からアプローチする位置づけで、保険適用のサービスでも扱われています。

国内で承認されていない薬について

自由診療のサービスの一部では、国内で承認されていない薬も選択肢に入ります。

国内で承認されていない薬は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外です。

取り扱っている社の公式サイトには、厚生局の正式なプロセスを経て医師の判断のもとで輸入していること、同じ目的で国内承認されている薬が別にあること、そして重篤な副作用が出た場合も救済制度の対象外になることが明記されています。

薬によっては、服用中と服用終了後の一定期間に避妊が必要なもの、献血ができないもの、ほかの薬と併用できないものがあります。条件は薬ごとに異なります。

選択肢として存在することと、最初に選ぶべきかどうかは別の話です。検討する場合は、必ず医師の説明を受けたうえで判断してください。

ニキビのオンライン診療の選び方|確認したい5つのこと

この章の内容
  • 保険適用か自由診療か
  • 顔以外のニキビに対応しているか
  • ニキビ跡に対応しているか
  • 地域や年齢の制限がないか
  • 薬の受け取り方が生活に合うか

1. 保険適用か自由診療か

最初に決めるのはここです。費用の考え方が根本から違うため、後から比べ直すことになります。

市販薬で変化がなく、まず標準的な薬を試したい場合は保険適用が向いています。診察料と薬代を都度払う形なので、症状が落ち着けばそこで終えられます。

すでに皮膚科の薬を使ったが十分でなかった場合や、薬の選択肢を広げたい場合は自由診療が候補になります。ただし月額のセット価格が中心で、継続が前提の設計になっている点は理解しておく必要があります。

2. 顔以外のニキビに対応しているか

意外と見落とされやすいのがこの点です。ニキビは顔だけにできるものではありません。

今回確認した8社のうち、体のニキビへの対応を公式サイトに明記している社は1つもありませんでした。タカミクリニックにいたっては「お体のニキビは対象外」と明記されています。

保険適用の4社は皮膚科の診療として体も診察の対象になりますが、そこを打ち出しているサービスはありません。背中や胸のニキビで検討している場合は、申し込み前に問い合わせて確認してください。

3. ニキビ跡に対応しているか

ニキビ跡は、いまあるニキビとは別の悩みとして扱われます。

8社のうち、ニキビ跡を診療の対象として明記していたのは東京美肌堂とANS.の2社でした。タカミクリニックはオンライン診療では対象外としています。残りの5社は明確な記載がありません。

赤みや色素沈着の段階と、凹凸が残った瘢痕の段階では対応が変わります。凹凸をともなう場合は、オンラインでの処方だけでは選択肢が限られる点を知っておくと判断しやすくなります。

4. 地域や年齢の制限がないか

オンライン診療は全国どこからでも受けられると思われがちですが、条件があるサービスもあります。

タカミクリニックは1都3県にお住まいの方が対象外、ファストドクターは医療機関がない離島にお住まいの方が利用できません。

年齢の条件もあります。ANS.は13歳以下の方は診察を受けられず、17歳以下は親権者の同席が必要。ユビーは16歳以上が対象で、18歳未満は保護者の同席が必要です。中学生の方が検討する場合はここを先に確認してください。

5. 薬の受け取り方が生活に合うか

受け取り方は大きく2つ、薬局での受け取りと自宅への配送です。

すぐに使い始めたい場合は薬局受け取りが早く、患者目線のクリニックなら診察後30分程度、ファストドクターなら1時間程度で受け取れます。

人に知られたくない、薬局に行く時間がないという場合は配送です。ただし配送料や事務手数料が別途かかる社が多く、ミナカラは配送250円・薬局受取770円、クリニックフォアは配送550円と設定されています。自由診療のANS.は送料が0円です。

背中・胸のニキビはオンライン診療だけで足りる?

この章の内容
  • オンライン診療は顔を前提に設計されている
  • 薬が届いても背中には自分で塗れない
  • 跡になった段階では選択肢が変わる

ここまで8社を見てきて、はっきりしたことがあります。

ニキビのオンライン診療は、そのほとんどが顔を前提に組み立てられています。サービスページの写真も、処方例も、料金プランの名称も、顔のニキビを想定した内容です。

オンライン診療は顔を前提に設計されている

体のニキビへの対応を明記している社は8社中ゼロでした。タカミクリニックのように「お体のニキビは対象外」とはっきり書いている社もあります。

保険適用の4社は皮膚科の診療なので、背中や胸のニキビも診察してもらえます。ただしオンライン診療は視診が中心のため、自分で背中の写真を撮って送る必要があります。

顔なら鏡を見ながら撮れますが、背中は角度も明るさも自分では調整しにくい部位です。ここが顔との最初の違いになります。

薬が届いても、背中には自分で塗れない

診察を受けて薬が自宅に届いたあと、もうひとつ壁があります。

背中の中心は、手が届きません。外用薬は毎日塗り続けてはじめて意味を持つものなので、塗れない部位があると治療の前提が崩れます。

olissのカウンセリングでも、「皮膚科でもらった塗り薬を背中の真ん中まで届かせられない」「家族に頼むのが気まずくて途中でやめた」という声は珍しくありません。

市販の塗布用スティックなどを使う方法もありますが、どこにどれだけ塗れたかを自分で確認できないという課題は残ります。

高橋 明日美

オンライン診療は、薬を手に入れる手段としてはとても優れています。
ただ、背中のように自分で見られない・塗れない部位では、薬を受け取ることと使い続けられることは別の問題になります。

跡になった段階では選択肢が変わる

もうひとつ、段階の問題があります。

いまあるニキビと、炎症が治まったあとに残る跡では、対応が変わります。赤みや色素沈着の段階であれば外用薬や内服薬が選択肢に入りますが、凹凸が残った瘢痕の段階になると、塗り薬や飲み薬だけでは届きにくくなります。

東京美肌堂の公式サイトにも、瘢痕は自然治癒が難しいケースが多く専門的な治療が必要になる場合があると記載されています。

背中のニキビは炎症が長引きやすく、跡として残ってから気づくことも少なくありません。いまの症状がどの段階なのかを先に把握しておくと、オンライン診療で足りるかどうかの判断がしやすくなります。

ニキビのオンライン診療についてよくある質問

初診でもニキビのオンライン診療を受けられますか?

今回確認した8社は、いずれも初診からオンラインで受診できます。ただし医師が事前問診の内容から対面診療が必要と判断した場合は、対面受診を案内されることがあります。その場合、ファストドクターとユビーは診療費用が発生しないと明記しています。

中学生でもニキビのオンライン診療を受けられますか?

年齢の条件はサービスごとに異なります。ANS.は13歳以下の方は受診できず、17歳以下は親権者の同席が必要です。ユビーは16歳以上が対象で、18歳未満は保護者の同席が必要とされています。タカミクリニックは未成年の場合、親権者の同席に加えて同意書の提出が必要です。申し込み前に各社の公式サイトで確認してください。

ニキビのオンライン診療に健康保険は使えますか?

サービスによって異なります。患者目線のクリニック、ファストドクター、ミナカラ、ユビーの4社は保険診療に対応しており、対面の皮膚科とほぼ同じ自己負担で受けられます。一方、クリニックフォアのニキビ治療、東京美肌堂、ANS.、タカミクリニックは自由診療のため保険は使えず、費用は全額自己負担になります。

薬はいつ届きますか?

薬局で受け取る場合は当日中が目安です。患者目線のクリニックは診察後30分程度、ファストドクターは診察終了後1時間程度で指定の薬局に処方箋が送られます。配送の場合は最短翌日というサービスが多く、ミナカラは16時50分までの予約で当日発送、患者目線のクリニックは東京23区内であれば条件付きで当日到着便も利用できます。

自由診療の定期配送は途中でやめられますか?

各社とも休止や解約の手続きが用意されています。ANS.は契約期間の縛りがなく1ヶ月から利用でき、初回のみで止めることも可能と記載されています。クリニックフォアは薬が合わなくなった場合や休薬時に翌月から配送を休止できるとしています。手続きの期限が決められている場合があるため、条件は申し込み前に確認してください。

まとめ|ニキビのオンライン診療は「区分」と「部位」で選ぶ

ニキビのオンライン診療8社を、公式サイトの記載にもとづいて同じ項目で並べました。

まず決めるのは保険適用か自由診療かです。保険適用は診察料と薬代を都度支払う形で、症状が落ち着けばそこで終えられます。自由診療は診察料0円の社もある一方、薬代が月単位のセット価格になり、継続が前提の設計です。

次に見るのが対応部位です。8社を調べた範囲では、体のニキビへの対応を明記している社はありませんでした。ニキビ跡を明記していたのは2社のみです。

顔のニキビで、市販薬から標準的な処方薬に切り替えたい場合、オンライン診療は有力な選択肢になります。通院の時間も待ち時間もかからず、費用も対面と大きく変わりません。

一方で、背中や胸のニキビ、そして凹凸が残った跡については、薬を受け取ったあとに「自分で塗り続けられるか」という別の壁があります。ここまで含めて考えると、選ぶべき手段は変わってきます。

ご自身のニキビがどの部位に、どの段階まで進んでいるのか。そこを整理してから比べると、迷いにくくなります。

参考文献
※1 ニキビ・吹き出物|皮膚科|【保険適用】オンライン診療(患者目線のクリニック)
※2 ニキビ・吹き出物のオンライン診療(ファストドクター)

※3 ニキビ(皮膚科)|ミナカラ オンライン診療
※4 皮膚科オンライン診療(ユビー)
※5 ニキビのオンライン診療(クリニックフォア)

※6 ニキビ・ニキビ跡・毛穴改善の美容内服薬・外用薬(東京美肌堂)
※7 オンライン美肌治療ANS.(アンス)
※8 にきびオンライン診療(タカミクリニック)

あなたのニキビには、あなただけの答えがある。

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※ 本記事はニキビケアに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や医薬品の効能を保証するものではありません。肌トラブルが気になる方は、専門の医療機関(皮膚科)への相談をおすすめします。

※ 掲載している各サービスの情報は2026年9月時点で各社公式サイトに記載されていた内容です。料金・診療時間・提供内容は変更される場合がありますので、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
※ 効果には個人差があります。

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