それほど、ニキビを引き起こすリスクが生活の中に沢山潜んでいるので、日頃から何気なく行っている習慣にも注意しなくてはなりません。
①マスクを長時間つける
マスクは、埃や細菌、紫外線から肌を守ったり、肌の水分が蒸発しにくくなるという嬉しい効果があります。
しかし一方で、蒸れて湿度が高くなっているため、アクネ菌が繁殖しやすい環境でもあるのです。
長時間同じマスクをつけっぱなしにせず、1日に2~3回は交換して清潔な状態を保ち、蒸れ対策を行いましょう。
②頬杖をつく
手をこまめに洗っているつもりでも、スマートフォンやパソコンのキーボードを触った手で頬杖をつくと、手に付いている細菌が頬に付着して、ニキビができることがあります。
③化粧を落とさず寝る
飲み会帰りや恋人とのお泊りで、化粧を落とさずに寝てしまった…という経験はありませんか。
化粧品の多くは「油性」なので、長時間付けたままでいると、肌に大きな負担をかけてしまいます。
顔ダニが増える
化粧を落とさないで寝ると、化粧品の油、皮脂、埃などをエサにして、顔ダニである「デモデクス」が増殖します。
デモデクスは人の体に200万匹くらい存在していますが、普段は皮脂のバランスを整える働きがあり、ニキビの予防に一役買ってくれています。
ただし、デモデクスが必要以上に増えるとなると、話は別です。
化粧の落とし忘れなどでデモデクスが増えすぎると、デモデクスの排泄物や死骸も増えます。
さらに、デモデクスは化粧品などで汚れたで状態で毛穴に帰っていき、毛穴に汚れが溜まってニキビが発生してしまいます。
過酸化脂質がニキビの原因に
化粧品の油と活性酸素が結びついて酸化すると、過酸化脂質になります。
過酸化脂質は毛穴の炎症を引き起こしてニキビをつくったり、細胞を老化させてシミやたるみなどを促進させます。
④食べ物の好き嫌いが激しい
偏食は健康によくないのはご存じかと思いますが、偏食は美容にも悪影響を及ぼします。
私達の肌は、ターンオーバーを繰り返すことで健康な状態を維持していますが、栄養が不足するとターンオーバーが正常に行われなくなります。
ターンオーバーが正常に行われなくなると、古くなった角質が肌の表面に残ったり、肌のバリア機能が弱くなって外からの刺激に敏感になったり、乾燥肌になったりして、ニキビができやすい状態になってしまいます。
⑤間食が多い
間食そのものがダメというよりは、糖質や脂質が多いお菓子やジャンクフードがニキビを増やす引き金になることがあります。
糖質も脂質も、摂りすぎにはくれぐれも注意しましょう。
糖質で血液がドロドロに
糖分は血液をドロドロにさせる原因の1つです。
血液がドロドロになると血液の循環が悪くなり、肌に栄養が行き渡らなくなります。
動物性脂質で皮脂が増える!
動物性脂質は、皮脂の成分の生成を促す働きがあり、ニキビの原因である皮脂の過剰分泌を引き起こします。
⑥シーツや枕カバーを変えない
寒い冬にも、コップ1杯分の汗をかきます。
その汗を吸い込んだシーツや枕カバーを使い続けていたら、どうなるでしょう。
シーツには汗だけでなく、埃や皮脂も付着するので、細菌がどんどん増えていきます。
シーツや枕カバーをこまめにかえないと、細菌の影響を受けてニキビができる恐れがあります。
⑦何日も同じタオルを使っている
「洗いたての綺麗な肌に使っているんだから、タオルは使い回しても大丈夫!」
…残念ながら、これは大きな間違いです。
洗いたての肌に使っても、タオルにいる細菌は日に日に増え続けていきます。
細菌は、水分や汗、垢が大好物。
体を綺麗に洗ったつもりでも、汗や皮脂は落としきれません。
細菌もニキビの原因になるため、清潔なタオルで拭くようにしましょう。
⑧煙草を吸う・周りに煙草を吸う人がいる
煙草は健康を害する存在として知られていますが、美容の大敵でもあります。
副流煙も有害なので、煙草を吸わない人も注意しましょう。
血行が悪くなる
煙草に含まれているニコチンは、中毒症状を招く厄介者です。
煙草をやめたくてもやめられないのは、ニコチンの中毒症状によるものです。
さらに、ニコチンには血管を収縮させる作用があるため、煙草を吸うことで血行が悪り、肌の健康を維持するために必要な栄養が行き渡らなくなります。
どれだけ食べ物に気を付けていても、血行が悪ければ肌に届きません。
ターンオーバーが遅れて古い角質がどんどん肌の上に溜まっていき、ニキビができやすくなったり、治りが遅くなる恐れがあります。
また、ターンオーバーが正常に行われなくなると、本来排出されるはずのメラニンが肌の内部に留まって、ニキビ跡ができることもあります。
ビタミンCが消費されてしまう
1日に必要なビタミンCは約100mgです。
対して、煙草1本で消費されるビタミンCは25~70mg。
この数値からもわかるように、数本吸うだけでビタミンCが不足する恐れがあります。
ビタミンCは肌のターンオーバーに必要な栄養素の一つであり、コラーゲンの生成にも関わっているので、ビタミンCが不足するとニキビやニキビ跡ができやすくなります。
活性酸素が増える
煙草を吸うと、体内の活性酸素が増えます。
通常なら、抗酸化物質が活性酸素を抑えてくれますが、喫煙などで活性酸素が急激に増えると、抗酸化物質の働きだけでは対処しきれなくなって、肌が老化したり、ニキビが発生しやすくなったりします。
最後に
このように、ニキビの引き金になり得る習慣が沢山あります。
毎日入念にケアしているのに、すぐに新しいニキビができてしまうのであれば、これらの習慣を疑ってみましょう。
ニキビと一口に言っても、年齢によって原因が異なる場合が多いのをご存じでしょうか。
ニキビができる仕組みは同じでも、年齢とともに肌質やホルモンバランス、ライフスタイルが移り変わっていけば、原因もおのずと変わるものです。
思春期にできるニキビと大人になってからできるニキビの原因の違いを知り、正しい方法で対策しなくてはなりません。
思春期ニキビの原因と対策
ニキビに悩んでいる子供は非常に多いです。
肌への負担はもちろん、精神的にもダメージが大きいため、人と接するのが怖くなったり、登校拒否になったりと、ニキビが原因でコミュニケーションが苦手になる子供も少なくありません。
また、ニキビが悪化してできる跡も悩みの種に…。
思春期特有のニキビの原因を知ることで、対策方法が見えてくるはずです。
「成長ホルモン」が皮脂の過剰分泌を引き起こす
思春期ニキビは「Tゾーン」と呼ばれている部分にニキビができやすいという特徴があります。
Tゾーンとは、おでこ~鼻の部分です。
皮脂腺が集中しているので、「朝しっかり洗顔したのに昼前には脂が浮いてきた…」なんてことも珍しくありません。
また、皮脂腺が少ない頬にもニキビが現れることがあるのは、皮脂の分泌が相当盛んになっている証拠でもあります。
思春期は、体が大人へと成長する大切な時期であるのは、ご存じかと思います。
そして、その成長に大きく関わっているのが、「成長ホルモン」です。
成長ホルモンが分泌されることで、背が伸びるだけでなく、男らしい体・女性らしい体に変わっていくわけですが、成長ホルモンは皮脂腺を刺激する厄介な存在でもあります。
つまり、思春期ニキビは、
『成長ホルモンが皮脂腺を刺激
↓
皮脂腺の防衛本能が働いて皮脂が大量に分泌される
↓
皮脂が毛穴に詰まる
↓
ニキビができる』
…というように、成長ホルモンの働きが関係していることが多いです。
ちなみに、皮脂腺が集中しているのは、体の中心部分なので、Tゾーン、背中、胸にニキビができやすい傾向があります。
成長ホルモン以外にも原因が…
生活習慣や環境がニキビを誘発することがあります。
思春期と言えば、学校での対人関係や勉強でストレスを抱えたり、野外での活動が増えて紫外線の影響を受けやすくなったり、偏食や夜更かしをしたりする時期でもあります。
ストレスや紫外線、生活習慣の乱れもニキビを招く存在なので、これらの改善を図ることも大切です。
ストレス
ストレスを感じると、皮脂腺を刺激する男性ホルモンの働きが活発になります。
さらに、悪玉酸素と呼ばれている「活性酸素」が増えて、皮脂が酸化しやすくなったり、ニキビが炎症を起こしたりといったトラブルが起こりやすくなります。
紫外線
紫外線も活性酸素を増やす厄介な存在です。
さらに、紫外線によって肌のバリア機能が壊されると、雑菌が入り込んでニキビができやすくなります。
また、メラニンの合成を促す作用もあるので、紫外線対策を怠っているとニキビ跡が残りやすくなる恐れもあります。
偏食
お菓子やカップラーメン、ジャンクフードなど、栄養が偏った脂っこい食事を続けていると、皮脂の分泌が盛んになりますし、肌の健康を維持する栄養が足りなくなってしまいます。
睡眠不足
夜更かしをして睡眠時間が足りなくなると、ターンオーバー(肌の新陳代謝)が正常に行われなくなり、ニキビをはじめとする肌トラブルが起こりやすくなります。
皮脂対策と生活習慣の改善が必要
洗顔を怠らないこと
古くなった皮脂が肌の上に残っていると、毛穴に詰まって炎症性のニキビができたり、酸化して黒ニキビができることもあります。
朝・晩の洗顔をきちんと行って、皮脂をすっきり洗い流すことが大切です。
ただし、洗い過ぎは厳禁。
洗顔料を使って洗うという行為は、肌への負担も大きく、1日に3回も4回も洗ったり、強い力でゴシゴシ洗っていると、却ってニキビができやすくなってしまいます。
生活習慣や環境を見直す
「ストレスだから」「紫外線が気になるから」と言って、部活や学校を辞めることはできませんが、これらの影響を軽減させることはできるかと思います。
好きなことに没頭してストレスを解消したり、日焼け止めを塗って肌を保護することから始めてみてはいかがでしょうか。
偏食と睡眠不足は、ニキビへの影響も気になりますが、体の成長を妨げる行為でもあるので、すぐに改善することをおすすめします。
大人ニキビの原因と対策
大人ニキビも思春期の頃に負けず劣らず、しつこく何度も発生しやすいです。
成長ホルモンの働きが落ち着いて、皮脂の分泌量は減ったはずなのに、なぜニキビができてしまうのでしょうか。
大人ニキビの原因は複雑
大人ニキビは色んな原因が複雑に絡み合っているので、「洗顔を頑張ればいい」といった単純なケアだけでは、治りにくいです。
肌の「乾燥」
思春期ニキビの主な原因は「皮脂の過剰分泌」でしたが、大人ニキビは打って変わって「乾燥」が原因であることが多いです。
乾燥肌というと、全く脂が浮いていないカサカサな状態を想像してしまうものですが、実は乾燥肌も皮脂が分泌されやすいのです。
肌は本来、適度な皮脂によるバリア機能によって、紫外線やホコリなどの外的刺激から守られているので、肌が乾燥して潤いが足りなくなると「肌を守らなくては!」と皮脂腺が皮脂を分泌し始めます。
なので、乾燥している肌も、脂性肌のように皮脂が浮いてしまうこともあるのです。
さらに、肌が乾燥すると毛穴が細くなるので、潤った健康な肌よりも皮脂が詰まりやすく、少量の皮脂でも毛穴に詰まってニキビが発生してしまいます。
ターンオーバーの乱れ
年齢とともに、ターンオーバーの周期が長くなっていきます。
ターンオーバーの周期が遅くなると何が問題なのか?というと、古くなった角質が毛穴に詰まったままになったり、毛穴が硬くなったり、肌が乾燥しやすくなったり…と、ニキビや肌トラブルが起こりやすくなるので、「保湿」「適度な運動」「十分な睡眠」「栄養バランスが取れた食事」を心掛けてターンオーバーをサポートしましょう。
生活習慣の乱れや環境
思春期に引き続き、大人の肌も生活習慣や環境の影響を大きく受けます。
寝不足や偏食はターンオーバーの乱れに繋がりますし、仕事のトラブルや家庭の問題などのストレスによって皮脂の分泌が促されたり、活性酸素が増えたりして、ニキビが現れることもあります。
乾燥対策と生活習慣の改善が必要
生活習慣の改善が必要なのは思春期の頃と共通していますが、肌のケアは乾燥対策が主になります。
洗顔料は洗浄力や刺激の強いものは避けて、潤い成分が多いものがおすすめです。
そして最も注意したいのが、洗顔後のケア。
「ニキビができているから保湿はいらない」と思って、保湿ケアを省略すると、乾燥が悪化してニキビができやすくなる恐れがあります。
洗顔後すぐに化粧水で肌に水分を与えて、乳液やクリームなど油分の多いアイテムで水分が逃げないように「蓋」をしましょう。
乾燥対策をしっかり行っていれば、肌が柔らかくなって毛穴が詰まりにくくなり、皮脂の分泌量も減っていくはずです。
まとめ
大人になってからも思春期の頃と全く同じケアを続けていると、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなるので注意してください。
また、スキンケアだけに目を向けず、生活習慣や環境を見直すことも大切です。
とはいえ、生活習慣や環境の改善は、そう簡単にできるものではないので、まずは意識することからスタートしましょう。
無理に頑張ろうとすると、それがストレスになってしまい、却って肌に良くないので、マイペースに取り組むことをおすすめします。
20代から60代の女性の、2人に1人が悩んでいると言われる便秘。
便秘は女性なら誰しも経験がある不調ですが、特に大人ニキビの場合は便秘が大きな原因になっていることも・・・。
最近ではその便秘を防ぎ、腸内環境を活性化してダイエット効果まで得られるという「腸揉み」というマッサージ法が話題になっています。
寝る前に3分するだけで頑固な便秘とそれによるニキビに効果が期待できる、腸揉みマッサージとはどのようなものでしょうか?
便秘のニキビへの影響
便秘は腸内に長時間便が溜まっている状態であり、排出すべき老廃物や毒素が蓄積されている状態のこと。
そのため毒素の排出がうまくいかず、毒素を皮膚の外に排出しようとした結果、ニキビや吹き出物となって表れるのです。
また便秘の状態が続くと肌の再生に必要な栄養の吸収力が低下し、ニキビが悪化しやすく、治りにくくなってしまいます。
頑固なニキビに悩む便秘体質の人は、便秘が解消することで肌トラブルが減ったという人も少なくありません。
また便秘は肌荒れなどの美容分野だけに限らず、自律神経の働きを乱す、全身の血流を悪くする、イライラや気力の減退、疲労感、食欲低下、肩こりなど、私達の心と身体を蝕む可能性も指摘されています。
こんな症状がある人は腸揉みマッサージがおすすめ
便秘の自覚がない場合でも、下記の症状がある方は要注意です。
・今までに比べると排便量が減った
・お腹が張って苦しいと感じることがある
・便意はあるが、思うように排便できないことがある
・便の水分量が少なく、硬い
・数日に1度しか排便しない
・お腹にしこりがある
いかがでしたか?チェック項目に当てはまるほど便秘の可能性が高く、これからご紹介する腸揉みマッサージが適していると言えるでしょう。
ニキビを防ぐ腸揉みマッサージ
腸揉みマッサージとは
腸の裏は老廃物を運搬するためのリンパ管が全体の60%も集まるなど、デトックスに密接に関わっている部分です。
その腸を揉みほぐして老廃物のスムーズな排出をサポートし、悪化しがちな腸内環境を整える働きが期待できるのが腸揉みマッサージ。
腸揉みマッサージをすることで新陳代謝が活性化され、溜め込んでいた不要な水分や老廃物が排出されるため「腸揉みダイエット」としても知られるようにもなりました。
腸揉みマッサージの方法
腸揉みマッサージは就寝前の3分で行える、とても簡単な方法です。
力は入れ過ぎても少なすぎても効果が薄れるので、「痛気持ち良い」と感じる程度の力加減で行いましょう。
(1)仰向けの状態で膝を立て、腰の下にクッションや枕を置いてお腹を傾斜させます。
(2)両手指の外側の第2関節を合わせ、おへそを中心に指3本分の半径の円周上を小さな円を描くように、時計回りに指先で押していきます。
(3)これを4周続けます。
まとめ
ニキビの原因が便秘である場合、市販薬やスキンケアの効果が十分に発揮できないことがあります。
そのため便秘の症状がある人は、ご紹介した腸揉みマッサージを最低1週間、継続してみましょう。
腸揉みマッサージと並行して十分な量の水分や、食物繊維を多く含む食品を摂ることで一層の効果が期待できるので、食生活にも気を配ってみて下さいね。
「妊娠中に肌質が変わり、普段できないニキビができてしまった…」という女性は多いもの。
実は妊娠中は肌質が変わりやすく、個人差はありますがニキビをはじめとする様々な肌トラブルが起こりやすい時期です。
そして妊娠中の肌の特徴を知った上でケアをしないと、色素沈着が起こってニキビ跡が残ってしまうことも。
妊娠中のニキビを防ぎ、ニキビを悪化させないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
妊娠中にニキビができやすい理由
ホルモンバランスの作用
妊娠中は「女性ホルモンのシャワーを全身で浴び続けるようなもの」と言われることがありますが、妊娠中は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが活発に分泌されます。
中でも生理前に活発に分泌されることで知られるプロゲステロンは皮脂の分泌を促進し、毛穴を詰まらせてニキビの原因になることがあります。
妊娠中に皮脂が過剰に分泌されることによって顔のニキビだけでなく、背中や胸のあたりにニキビができる人も多くいます。
偏食や赤ちゃんの成長による栄養素の偏り
妊娠初期は食べ物の好みの変化が表れやすく、普段は好き嫌いがない人でも偏食が起こることがあり、ビタミンやミネラル不足になりやすい傾向にあります。
またミネラルや栄養素がお腹にいる赤ちゃんに注がれ、お母さんの肌にまで届かないことも。
妊娠中のニキビの予防法
大人ニキビ専用のニキビケア商品を使う
ニキビに限らず妊娠中の肌は刺激に弱く、乾燥肌や敏感肌になる人もいます。
そのためスキンケア商品は刺激の少ないノンケミカルのものや無添加のものを選びましょう。
匂いに敏感になりやすい時期でもあるので、無香料のものがおすすめです。
ニキビに悩まされる場合は大人ニキビ専用のノンコメドジェニックの表示のあるものが適しているでしょう。
十分な睡眠や適度な運動を取り入れる
妊娠中はホルモンバランスの影響もあり、ストレスを受けやすかったり心が不安定になったりしがちな時期。
お腹にいる赤ちゃんのためにもストレスケアを積極的に行いたいところです。
また妊娠中は運動不足になりやすい人も多く、マタニティヨガや散歩など適度に身体を動かすことも大切です。
6~7時間程度の十分な睡眠や友人とのおしゃべり、毎日のストレッチなど身も心もリラックスできる時間を作るようにしましょう。
日焼け止めや化粧品はニキビを悪化させないものを
妊娠中は皮膚の色素沈着が起こりやすいため、普段以上にニキビ跡ができやすいことをご存知でしたか?
ニキビ跡化しないよう、外出時は日焼け止めやUVカット効果のあるファンデーションを塗るようにしましょう。
ニキビができやすい人の日焼け止めについてはこちらの記事もご参考ください。
また毛穴が詰まりやすいリキッドタイプやクリームタイプのファンデーションは避け、パウダータイプかオイルフリーのものを選びましょう。
まとめ
妊娠中にニキビができやすくなると、「体質が変わってしまった」と悩む女性も多くいます。
しかし出産後は女性ホルモンも安定して元の肌質に戻ることが多く、それほど心配はいりません。
妊娠中に適したニキビケアはスキンケアだけでなく、生活習慣を整えることも大切です。
生まれてくる赤ちゃんのためにも、お母さんのニキビケアのためにもぜひご紹介した方法を試してみて下さいね。
お尻ニキビについて
お尻は様々な外部刺激を受けやすく、実はニキビが発症しやすい部分です。
また、額や鼻、胸ほどではありませんが、皮脂の分泌量も多く、ニキビの原因であるアクネ菌が繁殖しやすい部分でもあります。
特に人の目が触れるような部分でもないのですが、ニキビが発症してしまうと、椅子に座る度に痛みを感じたり、そのたびに加わる圧迫刺激が原因でニキビが潰れ、跡として残ってしまう場合も。
お尻に発症するニキビは、悪化するスピードも速く、すぐに炎症を伴った赤ニキビとなってしまいますので、早めのうちにニキビケアを行うようにしましょう。
お尻ニキビが発症する原因
お尻ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌も含まれますが、主なものは外部刺激となります。
紫外線や細菌といった顔に受けやすい刺激とは異なる外部刺激となりますので、お尻ニキビにあった刺激対策を行うようにしましょう。
お尻にニキビが発症してしまう原因は、以下のものが挙げられます。
1.圧迫刺激
座っている間、上半身の体重は腰とお尻で支えている為、それがお尻の皮膚を圧迫し、角質が分厚く硬くなってしまいます。
角質が厚く、硬い状態になると普段開いている毛穴が塞がってしまい、内部でアクネ菌が増殖しニキビの原因へと繋がるのです。
基本的にお尻は脂肪分が多いため、実際に手で触れても角質が硬くなっている感じはしませんが、実は肌表面が分厚く硬くなってしまっている事も。
また、圧迫刺激はニキビを発症させるだけではなく、悪化させる原因ともなりますので、なるべく硬い椅子などに長時間座るのは避けるようにしましょう。
2.摩擦
ズボンや下着を着脱する際に生じる摩擦は、圧迫刺激と同様に角質を硬くしたり、ニキビそのものに傷を付け、悪化を早める原因になります。
特に化学繊維の素材でできた衣類は硬く、肌に与える摩擦が生じやすい為、ニキビ肌にはあまり適していません。
その為、既にお尻ニキビが発症している方はなるべく天然組織の素材が使用された下着などを使用するようにしましょう。
また、着脱する際も、お尻に生じる摩擦を抑えるように意識して行うようにして下さい。
3.蒸れ
お尻は、下着は衣服で覆われているため汗が溜まりやすく、蒸れやすい傾向にあります。
汗は体内の老廃物や毒素、肌表面の細菌などを吸収している為、長時間肌に密着すると汗が吸収した老廃物などが肌に刺激を与え、ニキビを発症させてしまう場合があります。
その上、椅子などに座っていると、お尻の肌と汗の密着面積も広がる為、更にニキビを発症・悪化させる要因に。
お尻に付着した汗を、そう何度も拭き取る事はできませんので、なるべく通気性がよく、汗の吸収性が高い天然繊維の下着を着用し、蒸れによる刺激を最低限抑える対策を行うようにしましょう。
お尻ニキビの対策方法
お尻ニキビを悪化させる原因として挙げられる圧迫刺激や摩擦などは、完璧に対策することは非常に困難でので、一度ニキビが出来てしまった場合、個人のケアで改善するのはそう簡単なものではありません。
その為、まず優先すべきは改善のケアよりも予防するケアが重要となります。
お尻ニキビを予防するケアは以下のようなものが挙げられます。
1.角質ケア
お尻は様々な外部刺激によって角質が厚く硬い状態になりやすい部分です。
その為、厚く硬い角質を改善する為に古い角質を定期的に除去するケア方法がお勧めです。
また、古い角質を除去する事で角質層を正常な状態へと回復させ、ターンオーバを整える事ができますので、健康な皮膚を保つケアとしても有効です。
しかし、角質ケアの行いすぎは、肌に必要な分の角質も除去してしまう恐れがありますので、実施頻度は週に1回程度を目安にしましょう。
2.保湿ケア
蒸れが原因で老廃物などが付着しやすいお尻は、なるべく清潔に保ちつつ、保湿する事が大切です。
肌は乾燥してしまうと、摩擦などの刺激を受けやすい状態になる上に、水分を含まない硬い角質を排出しやすくなってしまうので、注意して下さい。
水分不足は、お尻にニキビを繰り返し発症させる原因ともなります。
その為、入浴後や角質ケアを行ったあとは、お尻もしっかりと保湿ケアを行ってあげるようにしましょう。
3.食事の質や生活習慣を整える
お尻ニキビも顔のニキビと同様、偏食による栄誉不足や、生活習慣の乱れによるホルモンバランスの乱れが原因でニキビを発症します。
その為、普段の食事や生活習慣にもしっかりと目を向ける事でお尻ニキビの予防・改善に繋げる事ができます。
食事に関しては、皮脂の分泌量を調整する働きを持つビタミンB2、タンパク質を分解・合成し肌の新陳代謝を向上するビタミンB6などを取り入れるようにしましょう。
また、お尻にニキビが発症してしまっている方は、炎症を抑える作用や、ターンオーバーを整える作用をもつビタミンCも取り入れるようにして下さい。
生活習慣に関しては、なるべく自律神経の働きを正常に保つ為、入浴や運動などでストレスを発散し、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
スクラブ洗顔とは
スクラブ洗顔とは、種子や樹脂などの粒子を加えた洗顔料で行う洗顔を指し、ザラザラとした肌触りが特徴です。
細かい粒子が肌を研磨する事で、通常の洗顔よりも多くの汚れを落とせる為、洗顔後はさっぱりとした心地よい爽快感があり、夏などに使用する方も多いようです。
しかし、肌を研磨する訳ですから多少なりとも刺激があるので、使い方によってはニキビを発症させてしまう事も。
使い方を間違えると、肌トラブルの原因ともなってしまいますので、しっかりと正しい方法を理解してスクラブ洗顔を行うようにしましょう。
スクラブ洗顔のメリット
スクラブ洗顔は刺激が強すぎる為、使用しない方が良いといった意見もありますが、実は正しい方法で使用すれば、ニキビの予防・改善効果が期待できるスキンケア方法です。
では、スクラブ洗顔にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
1.余分な皮脂や角質を除去しやすい
スクラブ洗顔料には研磨作用がある為、通常の洗顔料を使用するよりも不要な皮脂や角質を落とす事が可能です。
その為、ホルモンバランスの乱れなどによって過剰分泌する皮脂や、肌から正常に排出されずに残ってしまった角質などが原因で発症するニキビの予防に効果的です。
また、皮脂や角質だけでなく、細菌や汚れといったニキビの原因となり得るものもしっかりと洗い流す事も。
皮脂の過剰分泌が原因で脂性肌となってしまった方や、外出が多く、細菌は汚れが顔に付着しやすいという方には効果的な洗顔方法です。
2.洗顔後の化粧水や美容液が浸透しやすい
余分な皮脂や角質、汚れが落ちた肌は、洗顔後に使用する化粧水などが浸透しやすく、皮膚内部に美容効果のある栄養素をしっかりと届ける事ができます。
その為、スクラブ洗顔でしっかりと汚れを落とした後は、化粧水の浸透性も良く、効果も通常の洗顔後に行うものよりも高いと言えます。
肌に栄養素をしっかりと与える事で、新陳代謝の向上、バリア機能の向上、保湿といった様々なニキビの予防効果が得られる為、スクラブ洗顔を行ったあとは、必ずスキンケアを行うようにしましょう。
スクラブ洗顔のデメリット
スクラブ洗顔には粒子による研磨作用がある為、少なからず肌には負担が掛かってしまいます。
その為、高い頻度でスクラブ洗顔を行ってしまうと、様々な肌トラブルの原因になってしまう場合も。
スクラブ洗顔が肌に及ぼすデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
1.バリア機能の低下
スクラブ洗顔は、皮脂や角質を落としやすい効果がありますが、あまり長い時間行うと、肌に必要な分まで落としてしまいます。
皮脂や角質は、外部刺激から肌を守る「バリア機能」を構築する成分でもありますので、落とし過ぎは禁物です。
バリア機能が低下した肌は、雑菌や紫外線といった外部刺激に反応しやすく、ニキビの発症・悪化しやすい「敏感肌」に。
また、バリア機能は肌内部の水分が外部へ蒸散してしまうのを防ぐ働きもある為、皮脂や角質の不足は乾燥肌へと繋がり、ニキビが発症しやすい肌質となってしまいますので、スクラブ洗顔の実施頻度には注意しましょう。
2.粒子が毛穴に残る
スクラブ入り洗顔料に含まれている粒子は、毛穴内部の汚れまで落としてくれる効果を持ちますが、その反面、毛穴内部に粒子が残り、それが原因で毛穴詰まりを起こしてしまう場合があります。
粒子が毛穴につまってしまうと、皮脂が正常に排出されなくなってしまう為、それが原因でニキビへと繋がってしまう事も。
その為、スクラブ洗顔を行う場合は、以上のデメリットを考慮した上で、粒子が小さいものを選ぶようにして下さい。
粒子の小さいもので行うスクラブ洗顔は、毛穴詰まり以外にも、肌への刺激を最小限に抑える事ができますので、ニキビケアにはお勧めです。
ニキビに効果的なスクラブ洗顔の方法
スクラブ洗顔は肌に刺激を与えやすい為、通常の洗顔よりもしっかりと泡立てを行い、やさしく実施する事が重要です。
洗顔を行う前は、30~35度のぬるま湯で、軽く肌になじませ湿気を与えるようにしましょう。
肌に湿気を与える事で、毛穴が開き、内部の汚れや細菌、余分な皮脂などを洗い長しやすくなります。
実際に洗顔を行う際は、肌に擦りつけるように洗顔料を馴染ませるのではなく、肌の上で泡を転がすような感覚で肌に馴染ませ、粒子の刺激をできるだけ抑えるようにして下さい。
洗顔後は、粒子が毛穴に詰まらないようにしっかりとすすぎを行い、タオルで擦らないように拭き取ったら、化粧水などで保湿をメインとしてスキンケアを行うようにしましょう。
スクラブ洗顔を行う頻度は、週に1~2回程度が適度な回数です。
最低限の刺激で、しっかりとスクラブ洗顔を行えば、しっかりとニキビの予防・改善に繋げる事が可能となりますが、肌の汚れを落としたいあまり、ゴシゴシと擦るようにスクラブ洗顔を行うと、逆にニキビは発症・悪化へと向かいますので、十分に注意しましょう。
秋もニキビに注意
多くの紫外線が降り注ぐ夏が終わり、湿度も高すぎる訳でもなければ低すぎる訳でもない秋は、これといってニキビ悪化の要因が見当たらない季節です。
その為、どういったニキビケアを行えばよいか分からない、または怠ってしまいがちな季節でもあります。
しかし、秋という季節はニキビが発症する原因が多く存在する季節です。
秋でも、肌に与える悪影響をしっかりと理解し、しっかりとニキビケアを行うようにしましょう。
秋にできるニキビの原因
秋はニキビの要因が少ないと思われがちですが、実は夏や冬、春がニキビを発症させる要因をすべて含んだ季節です。
その為、秋は総合的なニキビケアを行う必要があります。
秋にスキンケアを怠ってしまえば、もちろん二キビは発生しますし、その状態で大人ニキビが発症・悪化しやすい冬を迎える事となってしまいますので、十分に注意して下さい。
秋がニキビを発症・悪化させる要因は以下のものが挙げられます。
1.花粉
花粉といえば、スギやヒノキの花粉が多く飛散する春のイメージが強いですが、秋でもブタクサやカナムグラといった花粉が多く飛散しています。
花粉のアレルギー症状は、目や鼻などの粘膜に発症するものだと思われがちですが、実は肌にもアレルギー反応が現れる事もあり、ニキビを発症・悪化させる場合も。
特に、夏の紫外線などが原因で、秋の段階でも乾燥肌を改善できていない方は、細菌や外部刺激から肌を守るバリア機能が低下している状態ですので、花粉の影響を受けやすい状態です。
花粉も肌にとっては刺激物となりますので、アレルギー症状が出た事がないという人でも、バリア機能を低下させる原因となる紫外線やストレス、食生活などには注意して下さい。
また、アレルギー体質の方であれば十分な花粉対策が必要です。
2.紫外線
紫外線量が1年で最も多くなるのは、初夏から8月にかけてなのですが、秋も肌に影響を及ぼす量の紫外線が降り注いでおり、ニキビが発症・悪化する可能性があります。
紫外線による外部刺激は、肌のバリア機能を大幅に低下させ、乾燥肌や敏感肌といった肌トラブルの原因に。
また、夏に受けた紫外線の影響で、秋は比較的にバリア機能が既に低下している時期でもありますので、十分な紫外線対策を行い、ニキビの発症・悪化を防ぐ事が大切です。
3.乾燥
秋の終わりが近づく9月末から立冬の前日までにかけて、徐々に湿度はさがり、肌が乾燥しやすい環境となってしまいます。
湿度の低い環境は、角質層を保湿する働きをもつNMF(天然保湿因子)の機能を低下させてしまします。
その為、角質層の水分保持能力も低下してしまい、大人ニキビが発症・悪化しやすい乾燥肌に。
しかし、秋の湿度は真冬と比較すれば、かなり低いという訳でもありませんので、夏場にしっかりと紫外線対策を行っておけば、秋に乾燥肌となってしまう可能性は極めて低いと言えます。
夏の紫外線が影響して、乾燥肌に近い状態になっている方は、しっかりと保湿ケアを行い、秋の乾燥に備えましょう。
秋にできるニキビの対策
秋は、春の花粉や夏の紫外線、冬の乾燥といった各季節のニキビ発症要因が全て揃っている季節ですが、どの要因もニキビに及ぶ悪影響がそれほど強くないというのが特徴です。
しかし、だからといって秋にニキビケアを怠ると様々な肌トラブルを引き起こす事も。
また、秋に肌の状態を改善しなければ、皮膚が弱った状態で乾燥が気になる冬にシフトする事となりますので、その前にしっかりとニキビケアを行いましょう。
秋の発症するニキビの改善・予防方法は以下のものが挙げられます。
1.保湿ケア
夏の強い紫外線で肌が乾燥、またはそれに近い状態となっている可能性が高い秋こそ、十分な保湿ケアを行い、冬の乾燥肌に備える必要があります。
保湿ケアに使用する化粧水やローションは、水分を蒸発させやすいアルコール成分を避け、セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分が配合されたものを使うようにしましょう。
また、既にニキビが発症しているという方は、ニキビ用のものを使うと、ニキビの改善と共に、肌の保湿力を保ちながら健康な状態を維持する事ができます。
2.角質ケア
冬に近づくにつれて湿度が低くなる秋は、肌が乾燥しやすく、角質層に存在する保湿成分であるセラミドが減りやすい時期です。
角質層からセラミドが不足すると、水分量が少なく硬い角質が肌表面に溜まってしまい、肌に角栓ができやすい状態に。
その為、定期的に肌表面の古い角質層を落とす、角質ケアが必要となります。
角質ケアは、古い角質を落とすだけではなく、肥厚化した角質を正常に戻す事でターンオーバーの周期を整え、ニキビが発症しにくい肌を作り挙げる事が可能です。
しかし、あまり角質ケアを行いすぎると、肌に必要な分の角質までおち、逆に肌が乾燥しやすい状態になってしまいますので、注意して下さい。
個人で行う角質ケアは、市販のピーリングコスメを使用したり、酵素洗顔を行うといった方法が挙げられます。
鼻ニキビは治りにくい?
鼻にできるニキビは、顎や額などにできるものと比べ、大きく治りにくいのが特徴です。
顔にできるニキビの中でも最も目立つニキビで、毎年のように悩まされる方も多いのではないでしょうか。
また、炎症が激しくなると「ニキビ跡」となってしまう場合もありますので、鼻に初期ニキビが発症し始めたら、その時点で適切なケアを行う事が、早期改善へと繋がります。
鼻ニキビの原因
皮脂の過剰分泌が主な原因となる鼻ニキビは思春期に発症しやすい傾向にあります。
しかし、大人になった後でも鼻に大きなニキビができてしまったという人も決して少なくはありません。
大人になってからでも、皮脂が過剰分泌してしまう場合もありますし、それ以外の事が要因で鼻ニキビが発症してしまう場合もあります。
では、大人になってから発症する鼻ニキビの原因は、どのようなものが挙げられるのでしょうか?
1.毛穴の汚れ
鼻は奥深い毛穴が多く存在しており、他に比べて雑菌などの汚れが溜まりやすい部分でもあります。
そんな鼻に対して、汚れが多く付着しやすい手で触ったり、外出後の洗顔などを怠ってしまうと、毛穴内部に多くの汚が溜まってしまいます。
また、鼻の毛穴は皮脂も溜まりやすい為、それを餌にする雑菌が繁殖してしまい、大きな鼻ニキビができてしまう原因に。
以上の事が要因で発症してしまう鼻ニキビは、炎症を伴った赤ニキビに悪化しやすく、更にそれを手で触れたりしてしまうと、炎症は進み、最終的には跡として残ってしまう場合がありますので、十分に注意して下さい。
2.紫外線による刺激
紫外線を最も浴びやすい鼻は、バリア機能をもつ角質層の構造が崩れやすい為、ターンオーバーの乱れが発生しやすい場所でもあります。
ターンオーバが乱れれば、正常に肌細胞が角質層に送られなくなってしまう為、古くなった角質が剥がれ落ちず皮膚が肥厚化してしまい、毛穴が詰まりやすい状態となってしまいます。
また、紫外線は皮脂を酸化させる働きがある為、鼻の毛穴に詰まった皮脂が酸化することで黒ニキビが多発し、「イチゴ鼻」になってしまう場合も。
紫外線はニキビを発症・悪化させやすい刺激となりますので、特に夏などはしっかりとUVケアを行うようにしましょう。
3.ホルモンバランスの乱れ
慢性的なストレスなどが原因で皮脂分泌量を促す男性ホルモンが活発化する事で、鼻ニキビが発症する場合があります。
また、生理前になると男性ホルモンとよく似た働きをもつ黄体ホルモンが多く分泌される為、これが原因で鼻にニキビができてしまう事も。
鼻は毛穴が深く皮脂も溜まりやすい為、以上の事が要因でニキビが発症しやすい傾向にありますので、ストレスなどで活発化する交感神経を鎮静化させる為にも、定期的にリフレッシュできる時間を設ける事が大切です。
生理前に黄体ホルモンが増え、皮脂が過剰分泌してしまうのは、自然現象である為、個人のケアでホルモンの分泌量を抑える事ができません。
その為、生理前は他の鼻ニキビが発症してしまう原因を対処できるケアを行い、しっかりと予防するようにしましょう。
鼻ニキビの予防・改善方法
鼻ニキビは悪化のスピードが速く、初期ニキビの段階でも油断していると悪化が進み、色素沈着や陥没といったニキビ跡が残ってしまう可能性が高い危険なニキビです。
また、鼻の毛穴に詰まった皮脂は、紫外線などで酸化する事によって黒ずさんでしまい、「いちご鼻」になってしまう事も。
顔の中心にニキビができてしまうため、非常に目立つ厄介なもであるうえに、悪化してしまうと改善までに時間が掛かってしまうので、初期の段階でしっかりとケアを行うようにしましょう。
鼻ニキビの予防・改善として以下のようなものが挙げられます。
1.洗顔
肌表面に分泌される過剰な皮脂が原因となる鼻ニキビには、余分な皮脂を洗い流す事ができる洗顔が一番効果的です。
特に、肌に刺激の少ない「泡タイプ」、肌に刺激的な成分の配合量が少ない「石鹸タイプ」などの洗顔料を使用すれば、なお良い効果が期待できます。
肌の状況にもよりますが、健康な状態の肌であれば1日2回程が目安、乾燥肌や敏感肌の場合は夜に1回の洗顔を目安として行うと良いでしょう。
また、なるべく肌に手やスポンジが接触しないように注意してください。
2.グリチルリチン酸を含む化粧品
グリチルリチン酸とは、市販のニキビケア化粧品にも含まれてるものが多い、抗炎症作用をもつ成分です。
高い抗炎症作用だけでなく、抗アレルギー作用もあるグリチルリチン酸は、刺激に弱い悪化してしまった鼻ニキビの治療に効果的です。
しかし、グリチルリチン酸は、あくまで炎症を抑える成分ですので、ニキビ予防などには効果がありません。
もし、ニキビの改善ではなく、予防として化粧品を選ぶのであれば、余分な皮脂や角質を落とす作用をもつものを選択するようにしましょう。
3.ファンデーションの量を抑える
目立つ鼻ニキビを隠すために、ファンデーションを多く使用してしまう方も多いかと思います。
しかし、油分の多いファンデーションは、毛穴に蓋をしてしまい、結果として毛穴内部の皮脂を閉じ込めてしまう事に。
さらに、ファンデーションの油分が毛穴に流れ込み、余計にニキビが悪化させてしまう原因となってしまいます。
その為、鼻に初期状態のニキビが発症してしまった場合は、なるべくファンデーションの量を抑えるようにしましょう。
また、肌にほとんど負担をかける事のない天然ミネラル成分でできた「ミネラルファンデーション」を使用するのもお勧めです。
4.ビタミンCの摂取
ビタミンCには、ニキビに炎症を引き起こす活性酸素の酸化作用から肌を守る働きや、悪化したニキビによって発症する色素沈着を抑え、ニキビ跡をできにくくする働きがあります。
鼻ニキビは、改善ができたとしても炎症による出血や、メラニン色素によって色素沈着によるニキビ跡が発生してしまう場合が多くあります。
ビタミンCは、鼻ニキビを綺麗に治す為に欠かせない成分ですので、その他のケアと合わせて適量摂取するようにしましょう。
また、ビタミンCの働きを肌内部に届ける事ができる「ビタミンC誘導体」を含むスキンケア用品でケアを行うのも良いでしょう。
脂性肌(オイリー肌)とは
脂性肌とは、なんらかの原因で皮脂の分泌が過剰化してしまい、ベタつきや、テカりがある状態の肌を指します。
乾燥肌とは違い肌の変化がでやすい肌質の為、自分は脂性肌だと自覚しやすいのも1つの特徴です。
ニキビなどの肌トラブルが悪化しやすく、最悪の場合はニキビ跡が残ってしまう可能性もありますので、脂性肌かもしれないと感じた時点でしっかりとケアを始めましょう。
脂性肌の原因
皮脂腺は様々な要因によって皮脂分泌が活発化します。
思春期の場合は、成長に伴って分泌量が増える「男性ホルモン」が皮脂腺を刺激することで、一時的に皮脂の分泌量が活発化する事が主な要因に。
しかし、大人の脂性肌には共通した原因がない為、皮脂分泌量を過剰化させている原因をしっかりと考えて対処していく必要があります。
では、いったい脂性肌になってしまう原因はどのようなものが考えられるのでしょうか?
1.肌の乾燥
一見、乾燥とは無縁のようにも感じる脂性肌ですが、実は乾燥と深い関わりがあります。
紫外線や湿度の低い環境などが原因で角質層の水分が不足しバリア機能が低下すると、皮膚はそれを回復させようと多くの皮脂を分泌します。
以上の事が要因で皮脂の分泌量が増すと、肌表面はテカテカしているのに肌内部は乾燥しているという「インナードライ」の原因に。
インナードライは脂性肌なのですが、根本的な原因は乾燥となりますので、乾燥肌になりやすい夏や冬に皮脂分泌量が増加し始めたら、皮脂を落とす洗顔やクレンジングの頻度を落とし、保湿ケアを行うようにしましょう。
2.偏った食事
人の肌は、普段身体に取り入れる食材の栄養素によって正常な状態を保っています。
その為、皮脂の分泌量をコントロールする為のビタミン不足や、皮脂の分泌量を促進する食材を過剰に摂取すると脂性肌の原因となります。
特に、皮脂の主成分ともなる砂糖、果糖、アルコール、動物性脂肪などを含む食品には注意して下さい。
その他にも血糖値を急上昇させる食品「高GI食品」は、皮脂腺を刺激するホルモンの一つである「インスリン」の分泌量を高める原因に。
主に高GI食品は砂糖を多く含むお菓子やジャガイモ、精白米、パン、麺類などが挙げられます。
3.ホルモンバランスの乱れ
皮脂の分泌を過剰化させるホルモンは、男性ホルモンと黄体ホルモンの2つに分ける事ができ、どちらかが優位になってホルモンバランスが乱れると、脂性肌になってしまう場合があります。
男性ホルモンが優位になってしまう原因は、主に慢性的なストレスが引き起こす交感神経の活発化です。
交感神経が分泌する抗ストレスホルモン「コレチゾール」は、男性ホルモンを刺激する作用があり、これが原因で男性ホルモンが過剰に分泌するので、定期的にしっかりとリフレッシュできる時間を設けるようにしましょう。
黄体ホルモンに関しては、生理の2週間程前になると自然に分泌量が増えてしまう為、個人のケアで分泌量を抑える事はできません。
その為、生理前は生活習慣や食事の質を整え、皮脂分泌を過剰化させるほかの原因の対策をしっかり行うようにしましょう。
脂性肌のケア
脂性肌の原因は思春期の場合、主に一時的なホルモンバランスの乱れな為、自然と改善されます。
しかし、大人の場合は脂性肌となってしまう原因が様々な為、自分にあったケアを行わなければいけません。
ただ皮脂分泌量が多いからといって洗顔やクレンジングの回数を多くするといったケアを行うと、ニキビを悪化させる原因になってしまいます。
脂性肌になった場合は、まず原因となりえるものをしっかりと見極めてからケアを行うようにしましょう。
脂性肌のケア方法は以下のものが挙げられます。
1.保湿ケア
脂性肌といっても肌内部が乾燥している可能性は決して低くありません。
特に皮脂腺が少なく乾燥しやすいUゾーンは、例え脂性肌になっても肌内部が乾燥してしまっている場合が多いので、肌に必要な分だけの皮脂を残しつつ保湿ケアを実施する必要があります。
脂性肌の保湿ケアは、水分を蒸発させやすいアルコールを含むものは避け、保湿に効果的なセラミドやヒアルロン酸が配合されたスキンケア用品を使用するようにしましょう。
また、脂性肌といっても頻度の高い洗顔・クレンジングは不要です。
過度なスキンケアは、肌に必要な皮脂を落とすだけではなく、角質層の構造を崩しバリア機能を低下させてしまう原因ともなりますので、注意して下さい。
2.ビタミンB2・B6の摂取
過剰化した皮脂の分泌を抑えるのに効果的な栄養素はビタミンB2・B6です。
ビタミンB2には脂質の代謝を調整し、過剰に分泌された皮脂を正常な状態に抑える働きを持っており、ビタミンB6には肌の新陳代謝を促す作用がある為、正常ではない肌質を健康な肌へと改善する働きを持っています。
ビタミンB2は、レバー、焼きのり、ウナギ、卵などに多く含まれており、ビタミンB6はマグロ、カツオ、鶏ひき肉、いわしなどに多く含まれています。
脂性肌が原因のニキビに悩む方は、普段の食事にビタミンB2・B6が含まれた食材を取り入れ、なるべく糖分の多いお菓子などは避けるようにしましょう。
生理前のニキビ
生理になるたびに発症するニキビに悩まされている方は多いのではないでしょうか?
生理だけでも憂鬱なのに、その度にニキビまで発症してしまうと、ついケアを怠ってしまいがちです。
いつもの事と諦めてしまっている人もいるかと思いますが、こういった生理前のニキビは、しっかりと対策を行えば、未然に防ぐ事も可能です。
自然に消えるからと油断していると、どんどん肌の免疫力が下がってしまい、ニキビが発症しやすい肌になってしまう場合もありますので、しっかりと対策を立てましょう。
生理前ニキビの原因
生理前にニキビが発症してしまう主な原因は、ホルモンバランスの乱れによって過剰分泌する皮脂です。
女性ホルモンには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類があり、生理の2週間ぐらい前になるとプロゲステロンの分泌量が活発化します。
プロゲステロンは女性が妊娠するにあたって欠かせないホルモンとなるのですが、その反面、皮脂の分泌量を促進させる作用をもち、それが要因で毛穴詰まりが起こり、ニキビが発症してしまうのです。
プロゲステロンの分泌量が増える時期は、排卵から生理までの10~12日間ほどとなりますので、それ以外の期間にプロゲステロンが過剰分泌するという事はありません。
生理前ニキビを予防、改善するのであれな、プロゲステロンが過剰分泌する排卵日前からしっかりとケアを行うようにしましょう。
エストロゲンはニキビに効果的なホルモン
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、プロゲステロンの分泌量が低下する生理開始から排卵前までの期間に多く分泌されるホルモンとなります。
皮脂分泌量の抑止、バリア機能を構造するセラミドや天然保湿因子の働きを促し、ニキビができづらい、改善しやすい健康な肌を作り出してくれる働きがあるホルモンであり、美容効果を多数持つことから「美のホルモン」とも呼ばれています。
しかし、エストロゲンはプロゲステロンが活発化する生理前に減少してしまう傾向にあり、ホルモンバランスも乱れやすくなってしまいます。
また、食生活の乱れや睡眠不足、ストレスといった内的要因が原因で、ホルモンバランスが崩れるとエストロゲンの働きが低下し、生理前にニキビが発症しやすくなり、生理を過ぎても改善されない場合がありますので、十分に注意して下さい。
生理前のニキビを予防するのであれば、まず生活週間を見直したうえで、足りなくなってしまいがちなエストロゲンを補うようにしましょう。
エストロゲンを増やす成分
生活習慣の乱れが改善しにくい夜勤の仕事などが原因でホルモンバランスが乱れてしまっている方は、生理前のニキビに備えて、エストロゲンを含む、または働きを促進させる栄養素を含む食材を、定期的に摂取すると良いでしょう。
しかし、食事にエストロゲンを配合した食材を取り入れるだけでは、生理前のニキビをしっかり予防しきれない場合もありますので、定期的にストレスを発散し、ホルモンバランスを整えるようにして下さい。
エストロゲンを含む、または働きを促進する栄養素は以下のようなものが挙げられます。
1.イソフラボン
イソフラボンとは、納豆、豆腐、味噌など大豆由来の食材に多く含まれている栄養素です。
その働きはエストロゲンと非常に酷似している為、黄体ホルモンが過剰分泌してしまう生理前でも、イソフラボンを摂取することでホルモンバランスが整い、ニキビの発症を予防する事が可能であり、それ以外にもエストロゲンの分泌量が多すぎると、それを抑える「抗エストロゲン作用」という働きもあります。
生理前ニキビ以外の肌トラブルにも効果的ですので、ニキビ肌に悩んでいる方は積極的に摂取しましょう。
なお、イソフラボンの1日あたりの目安摂取量は40~50mg、食材で補う場合は豆腐半丁(150g)、納豆1パック(60g)が適量です。
また、大豆アレルギーを持っている方は、大豆由来のイソフラボンを摂取するとアレルギー反応が起こり、ホルモンバランスに悪影響を及ぼしたり、肌に炎症を発症させてしまう場合がありますので、注意して下さい。
2.ビタミンE
ビタミンEは、モロヘイヤ、かぼちゃ、アボカドなどの食材に多く含まれているおり、エストロゲンを分泌する卵巣のエネルギーとなる栄養素です。
その為、ビタミンEがが不足してしまうと、エストロゲンが正常に分泌されにくくなってしまい、生理前のニキビが発症しやすくなってしまいます。
ビタミンE不足は生理前ニキビにだけ悪影響を及ぼすという訳ではありませんので、日ごろから食事にビタミンEを含む食材を取り入れるようにしましょう。
ビタミンEは様々な食材に含まれている為、バランスの良い食生活を送っていれば不足してしまうという事はありませんが、肉中心、または野菜の少ない食生活が継続的に行われれば、不足してしまう場合がありますので、注意して下さい。