痒いニキビ
ニキビが悪化するにつれて、痒みを強く感じてしまうという方は多いのではないでしょうか?
特に顎に発症するニキビは痒みを伴いやすく、引っ掻いていて悪化させてしまったなんて人も多いはずです。
ものによっては、我慢できないほど痒みが強い厄介なニキビへと悪化してしまう場合もありますので、早急にケアを行いましょう。
ニキビが痒くなる原因
痒みを伴うニキビを改善・対策する場合、まずなぜ痒みが生じるのかをしっかりと理解する事が重要です。
痒みは、人にとってストレスとなるものですので、しっかりとニキビケアを行い、なるべく早く対処しましょう。
ニキビが痒みを生じる原因は、以下のものが挙げられます。
1.肌の乾燥
ニキビが痒みを生じる原因として主に挙げられるのが肌の乾燥です。
皮膚が乾燥状態となると、角質層のバリア機能が低下する為、ちょっとした刺激で痒みが発生しやすくなります。
また、乾燥状態の皮膚は、水分が少なく硬い角質を肌表面へ発生させてしまう為、それが原因で痒みが発生してしまう事も。
乾燥して肌が弱った状態のところにニキビが発症すると、外部刺激による炎症などが起こりやすく、痒みが深刻化してしまう場合もあります。
痒みを伴うニキビが発症した場合、まず肌が乾燥していないかなどを確認し、保湿ケアなどを行うようにしましょう。
2.アレルゲン
アレルギー体質の方は、アレルゲンが原因で痒みを発生させる物質である「ヒスタミン」が過剰分泌し、ニキビに痒みが生じてしまう場合があります。
アレルゲンに気を付けているという方でも、手に付着した細菌の糞などがアレルギー反応を起こし、ヒスタミンが過剰分泌してしまう場合もありますので、その点も十分に注意して下さい。
また、ヒスタミンはニキビに痒みを生じさせるだけではなく、炎症を悪化させる作用も持っています。
その為、アレルゲンが原因で発症する痒いニキビを放置すると炎症が悪化し、色素沈着やクレーター状のニキビ跡が残ってしまう可能性があります。
ニキビが痒みを生じる原因のほとんどは肌の乾燥ですが、アレルゲンが原因で痒みが発生している可能性もありますので、アレルギー体質の方は十分に注意して下さい。
3.スキンケア用品などに含まれる成分
ニキビケアに用いられるスキンケア用品や、化粧品などの成分がニキビに刺激を与え、痒みを発生してしまう場合があります。
特に、香料や防腐剤といった添加物は肌に与える負担が大きく、ニキビに刺激を与えてしまう事も。
また、肌に良い成分が、自分の肌には合わず痒みが発生してしまうという可能性も決して低くはありません。
自分の使用しているスキンケア用品が原因で痒みが発生している可能性がある場合は、一旦使用を止め、肌の様子を確認するようにしましょう。
痒いニキビの対処方法
痒みに耐えられずニキビを掻いてしまうといった対処法でかゆみ症状を抑制している人は多いかと思います。
しかし、ニキビを掻くといった行為は、痒みこそ抑制できるものの、ニキビ自体に大きな負担を与えてしまい、悪化を早める原因に。
痒いニキビは冷やすと良いといった意見もありますが、これは血管を収縮させることで一時的に痒み成分が運ばれにくくなったり、皮膚の感覚が麻痺する事で痒みが治まるだけです。
元に戻るときには大きく血管が拡張し、痒みが強くなる上に、ニキビには負担を掛ける対処法となりますので、極力避けるようにして下さい。
痒みを早急に和らげるのであれば、なるべくニキビに刺激を与えずに行うようにしましょう。
痒みを抑制する方法は以下のものがお勧めです。
1.保湿ケア
痒みを抑制する上で最も肌への負担が小さく、ニキビ自体の改善・予防にも役立つ方法が保湿ケアです。
セラミド・ヒアルロン酸・NMF(天然保湿因子)といった保湿成分を含む化粧水やクリームなどを用いる事で、ニキビの痒みを和らげることができます。
また、これらの成分はバリア機能を構成する成分ともなりますので、外部刺激が要因で悪化する痒み症状を防止する事もできますので、乾燥肌が原因でニキビに痒みが生じている方は、使用してみて下さい。
しかし、痒みを抑える為にスキンケア用品を過剰に使用しすぎると、逆に肌へ刺激を与えてしまい、痒みが増してしまう可能性もありますので、注意しましょう。
2.洗顔
顔に付着した雑菌などが要因でニキビに痒み症状が発生している場合は、洗顔が効果的です。
特にアレルギー体質の方は、見えないアレルゲンが顔に付着することで肌が反応し、ニキビに痒みが生じる場合がありますので、朝と晩1日2回を目安に洗顔を実施すると効果的です。
痒いニキビが発症している時は、痒みを抑制する為に無意識で顔を擦ってしまう傾向にあり、それが原因でニキビが悪化してしまう事もありますので、その点を意識して行うようにしましょう。
また、痒みを生じているものに限らず、ニキビは刺激に敏感な状態ですので、悪化を予防する為にも、肌への刺激が強い洗顔ブラシやスクラブ入り洗顔料などの使用は避けるようにして下さい。