角質ケアとは?
角質ケアとは、毛穴を塞ぐ「角栓」を作り出す原因ともなる古い角質を除去して、ニキビを防止するケア方法です。
また、古い角質が原因で起こるガサガサとした肌を改善し、ツルツルとした肌にする事も可能です。
しかし、ニキビを防止したり、美容効果に期待ができるケアとはいえど、やりすぎは禁物です。
しっかりと、角質の正しい知識を身に着けて、適度なケアを行いうと良いでしょう。
角質でニキビができる原因は?
角質とは、普段皮膚の表面に存在する表皮の最上層で、肌内部の水分が蒸発するのを防いだり、外部からの刺激から肌表面を守る働きをしている、硬タンパク質の一種です。
健康な肌であれば、常に真皮層が生成している肌細胞に押し上げられ、表面の古くなった角質は、垢と一緒に自然と剥がれ落ちていきます。
しかし、ストレスや食生活の乱れなどが原因で、真皮層が生成する量が減ってしまうと、古い角質層が剥がれることなく残ってしまい、カサカサとした手触りの肌となります。
また、古い角質が多くなりすぎると、その角質が皮脂と混ざり合い、毛穴を塞ぐ「角栓」ができやすくなってしまいます。
その為、ニキビができやすい肌となってしまうのです。
ニキビ予防に繋がる角質ケアの方法は?
角質ケアは個人でも行う事が可能ですが、一番効果的なのは、エステティックサロンなどで施される「ピーリング」です。
ピーリングとは、古い角質を取り除く角質ケアの一種で、エステティックサロンで受けられるピーリングの種類も様々です。
エステティックサロンで受けられる代表的なピーリングは、以下のものが挙げられます。
1ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、酸性のピーリング剤を肌に塗布し、古い角質を溶かすピーリング方法です。
また、既に毛穴を塞いでしまっている角栓をも取り除く事ができる為、ニキビの改善にも効果を期待できます。
しかし、ケミカルピーリングは、酸によって角質層が薄くなってしまい、バリア機能が一時的に低下してしまいます。
その為、施術後に肌の保湿を保つケアや、紫外線対策などを行わなければ、乾燥肌へと繋がり、ニキビができてしまうという場合もありますので、注意して下さい。
2レーザーピーリング
レーザーピーリングとは、その名の通り、レーザーを照射する事で古い角質をはじき飛ばすピーリング方法です。
薬剤を使用しないピーリング方法の為、肌が受ける刺激が極めて低く、敏感肌や乾燥肌など、肌が弱い人にお勧めです。
エステティックサロンで使用されている、専用のレーザーの熱は、肌の奥深くまで行き届きますので、コラーゲンの生成を活性化させる効果もあります。
コラーゲンは、肌のハリなどを整える働きだけではなく、肌細胞を作る真皮層の働きを促進させる役割もあります。
その為、肌の新陳代謝が正常に機能するようになり、古い角質がたまりにくくなるだけではなく、ニキビやシミといった肌トラブルの改善にも役立てる事が可能です。
3スキンドライバー
スキンドライバーは、超音波エネルギーを出す金属のヘラのような機械を用いて、古い角質を削っていくピーリング方法です。
角質だけではなく、毛穴に詰まった皮脂や汚れなども同時に落とす効果がある為、ニキビ予防には非常に効果的です。
刺激が少ない上に、施術時間も10分程度と短いので、他のピーリングと弁用して行う人や、手軽に済ませたいという人に人気のメニューとなっています。
角質ケアのやりすぎは禁物
角質ケアというのは、あくまで古い角質を除去するケア方法ですので、あまり過剰に行ってしまうと、肌に必要な角質まで除去してしまう事になります。
エステティックサロンに所属する専門家相談の上で行う分には問題ないですが、角質除去の効果がある洗顔料を使ってセルフケアを行うのであれば、注意が必要です。
単にニキビを予防する為というだけで、健康な肌に角質ケアを行うと、肌に必要な角質の量が減り、肌のバリア機能が低下しやすくなります。
角質の量が減りバリア機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発し乾燥肌になってしまったり、外部からの刺激によって敏感肌となってしまいます。
乾燥肌も敏感肌も、ニキビができやすい状態の肌ですので、しっかりと自分の肌状況を把握した上で角質ケアを行うと良いでしょう。