スクラブ洗顔とは
スクラブ洗顔とは、種子や樹脂などの粒子を加えた洗顔料で行う洗顔を指し、ザラザラとした肌触りが特徴です。
細かい粒子が肌を研磨する事で、通常の洗顔よりも多くの汚れを落とせる為、洗顔後はさっぱりとした心地よい爽快感があり、夏などに使用する方も多いようです。
しかし、肌を研磨する訳ですから多少なりとも刺激があるので、使い方によってはニキビを発症させてしまう事も。
使い方を間違えると、肌トラブルの原因ともなってしまいますので、しっかりと正しい方法を理解してスクラブ洗顔を行うようにしましょう。
スクラブ洗顔のメリット
スクラブ洗顔は刺激が強すぎる為、使用しない方が良いといった意見もありますが、実は正しい方法で使用すれば、ニキビの予防・改善効果が期待できるスキンケア方法です。
では、スクラブ洗顔にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
1.余分な皮脂や角質を除去しやすい
スクラブ洗顔料には研磨作用がある為、通常の洗顔料を使用するよりも不要な皮脂や角質を落とす事が可能です。
その為、ホルモンバランスの乱れなどによって過剰分泌する皮脂や、肌から正常に排出されずに残ってしまった角質などが原因で発症するニキビの予防に効果的です。
また、皮脂や角質だけでなく、細菌や汚れといったニキビの原因となり得るものもしっかりと洗い流す事も。
皮脂の過剰分泌が原因で脂性肌となってしまった方や、外出が多く、細菌は汚れが顔に付着しやすいという方には効果的な洗顔方法です。
2.洗顔後の化粧水や美容液が浸透しやすい
余分な皮脂や角質、汚れが落ちた肌は、洗顔後に使用する化粧水などが浸透しやすく、皮膚内部に美容効果のある栄養素をしっかりと届ける事ができます。
その為、スクラブ洗顔でしっかりと汚れを落とした後は、化粧水の浸透性も良く、効果も通常の洗顔後に行うものよりも高いと言えます。
肌に栄養素をしっかりと与える事で、新陳代謝の向上、バリア機能の向上、保湿といった様々なニキビの予防効果が得られる為、スクラブ洗顔を行ったあとは、必ずスキンケアを行うようにしましょう。
スクラブ洗顔のデメリット
スクラブ洗顔には粒子による研磨作用がある為、少なからず肌には負担が掛かってしまいます。
その為、高い頻度でスクラブ洗顔を行ってしまうと、様々な肌トラブルの原因になってしまう場合も。
スクラブ洗顔が肌に及ぼすデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
1.バリア機能の低下
スクラブ洗顔は、皮脂や角質を落としやすい効果がありますが、あまり長い時間行うと、肌に必要な分まで落としてしまいます。
皮脂や角質は、外部刺激から肌を守る「バリア機能」を構築する成分でもありますので、落とし過ぎは禁物です。
バリア機能が低下した肌は、雑菌や紫外線といった外部刺激に反応しやすく、ニキビの発症・悪化しやすい「敏感肌」に。
また、バリア機能は肌内部の水分が外部へ蒸散してしまうのを防ぐ働きもある為、皮脂や角質の不足は乾燥肌へと繋がり、ニキビが発症しやすい肌質となってしまいますので、スクラブ洗顔の実施頻度には注意しましょう。
2.粒子が毛穴に残る
スクラブ入り洗顔料に含まれている粒子は、毛穴内部の汚れまで落としてくれる効果を持ちますが、その反面、毛穴内部に粒子が残り、それが原因で毛穴詰まりを起こしてしまう場合があります。
粒子が毛穴につまってしまうと、皮脂が正常に排出されなくなってしまう為、それが原因でニキビへと繋がってしまう事も。
その為、スクラブ洗顔を行う場合は、以上のデメリットを考慮した上で、粒子が小さいものを選ぶようにして下さい。
粒子の小さいもので行うスクラブ洗顔は、毛穴詰まり以外にも、肌への刺激を最小限に抑える事ができますので、ニキビケアにはお勧めです。
ニキビに効果的なスクラブ洗顔の方法
スクラブ洗顔は肌に刺激を与えやすい為、通常の洗顔よりもしっかりと泡立てを行い、やさしく実施する事が重要です。
洗顔を行う前は、30~35度のぬるま湯で、軽く肌になじませ湿気を与えるようにしましょう。
肌に湿気を与える事で、毛穴が開き、内部の汚れや細菌、余分な皮脂などを洗い長しやすくなります。
実際に洗顔を行う際は、肌に擦りつけるように洗顔料を馴染ませるのではなく、肌の上で泡を転がすような感覚で肌に馴染ませ、粒子の刺激をできるだけ抑えるようにして下さい。
洗顔後は、粒子が毛穴に詰まらないようにしっかりとすすぎを行い、タオルで擦らないように拭き取ったら、化粧水などで保湿をメインとしてスキンケアを行うようにしましょう。
スクラブ洗顔を行う頻度は、週に1~2回程度が適度な回数です。
最低限の刺激で、しっかりとスクラブ洗顔を行えば、しっかりとニキビの予防・改善に繋げる事が可能となりますが、肌の汚れを落としたいあまり、ゴシゴシと擦るようにスクラブ洗顔を行うと、逆にニキビは発症・悪化へと向かいますので、十分に注意しましょう。